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日記 Archive

28日のシンポジウムの感想

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28日のシンポジウムは楽しかったよ。人も入っていたし、皆、熱心に聞いてくれた。漁業者サイドの大本営発表以外の話を聞く機会はあまりないだろうから、新鮮だったようだ。俺としては、漁業村の外の人々に問題を理解してもらうために、できるだけかみ砕いたつもりだが、ちょっと分量が多すぎたような気もする。漁業に関しては、話すべきことがたくさんあるから、どうしても分量が多くなりがちだ。あれでもかなり省いたんだけど、もう少しカットした方が良かったかも。いろいろな人と知り合いになれて有益でした。シンポのあとのミーティングでは、久々に伊沢さんとも話せたし、楽しかったです。今後も、よろしくお願いします。 m(_ _)m

MPAシンポジウムは勉強になったよ。海洋保護区にむけて、国内でも気運が高まりつつある。残念ながら、漁業がMPAの最大の障害になっているようだ。MPAに関する議論に、水産庁は参加していない。海洋基本法でも一貫して、知らぬ存ぜぬだったようだし。はっきり言って、そのような消極的な姿勢ではダメだと思う。日本の国益を維持するには、国として、一貫した海洋政策を持つ必要がある。水産庁の役割はその邪魔をすることではなく、国の海洋政策を漁業者にとって利益があるものにすべく、協力をすることだと思う。水産資源の持続的利用にすら後ろ向きの組織が、MPAに前向きに取り組むとは思えないので、このまま海洋政策に占める漁業の発言権は減少するだろう。結局、損をするのは末端の漁業者であり、国民(特に未来の世代)なのだ。

ほとんどの漁業者がMPAには消極的だが、それも残念な話である。MPAによって、漁業者が持っていた既得権が一部失われることになるが、その対価として資源の保護ができる。また、保護区の維持に、漁業者が主体的な役割を果たすことで、海の守人としてのイメージアップにもつながるだろう。今後も、漁業権という特権を維持していくためには、世論の納得が必要だと言うことに、手遅れになる前に気づいてほしいものだ。

会議の中身に関しては、かなり具体的な話が多かったように思う。霞ヶ関の方をむいて議論をしているような印象を受けた。実際に世の中を動かすためには、法制度や行政対応なども必要になるのだろうが、その前段階の足場固めが重要だ。日本は国として海面をどのように利用するのか、そして、そのために保護区にどのような機能を期待するのか、という目的の部分を明確にするのが先だろう。急がば回れではないが、保護区を作ることで、国民にどのようなメリットがあるかを、明確にするのが最初の課題だろう。それには、

  1. 現在の海面の利用にどのような問題があるのか
  2. 保護区によって、問題はどの程度緩和されるのか

この2点について、科学的な議論をする必要があるのだが、海洋生態系に対する最大の負荷である漁業の情報が日本では全く公開されていない状況だから、議論の根幹が固まらない。ここも、俺の出番なのだろうか(笑

つじ田 二代目 特製つけ麺

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今日はシンポジウムの講演で、四谷に来ている。久々に四谷なので、こうやでワンタン麺でも食べようかとおもったが、せっかく東京なので、東京でしか食べられないつけ麺を食べることにする。

四谷・麹町方面でつけ麺のうまそうな店をリサーチすると、つじ田 二代目という店が見つかった。青葉フォロアーの中でも頭一つ飛び出した存在だとかいう話だ。東京以外の読者のために説明すると、青葉というのはダブルスープ、つけ麺というジャンルを開いた中野の名店。青葉の影響を受けたラーメン屋がタケノコのようにできた。青葉の支店も含めると、無数に青葉系のラーメン屋は存在する。

ただ、青葉の味自体は、今となっては、結構ありがち。また、スタイルとして完成されているので、差別化が難しい。その青葉系で評判になるというのは、かなりの力量だろうと言うことで、ある程度の行列は覚悟で、行ってみたのですよ。

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待ちは3人。先に食券を買うタイプの店だ。注文を把握した上で、客が交代するタイミングを見計らって、あらかじめゆでておくのだろう。席が少ない人気店に多い方法だ。一期一会と言うことで、奮発して特製二代目つけ麺をたのむ。頼んでから、品書きを見ると、特製はバラ肉チャーシューが追加で付くようだ。

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しばらくすると店内に呼ばれる。カウンター8席のみ。どうやら4つ単位でオペレーションをしているようだ。席に着いてじきに、つけ麺がゆであがった。
じっくり煮込んだスープは、魚の香りと豚骨のとろみがうまく調和をしている。香りが高く、雑味がない、まろやかなスープ。特筆すべきは麺だ。ここまで、プリプリという表現が似合う麺はそう無いだろう。歯ごたえばかりでなく、味の方もよい。ただ、スープのからみはいまいちだと思ったが、麺の太さと歯ごたえを考えれば、善戦している方だと思う。スープもすでに味が濃いめなので、これ以上スープを強くすると今度は出汁の香りが薄まりそう。いろんなバランスを考えた上で、この配合になっているんだろうな。麺を食べるときに、レンゲでスープを少量ずつ口に含むようにして食べた。

カウンターの下に、つけ麺の食べ方が解説されていた。

  1. 最初は、そのまま食べる
  2. 1/3食べたら、かぼすを麺にかける
  3. 残り1/3になったら、黒七味を麺に振る

解説の通りにしてみたけど、酸味と辛みを楽しみつつ、さわやかに食べきることができた。スープの豚骨が少し強めなので、最後までプレーンな状態だと少ししつこく感じるかもしれない。このマニュアルは、最後の1本までつけ麺を美味しく食べてもらおうという店側の心遣いだろう。

特製のバラ肉チャーシューは、ブロック状に切られていて、なかなかうまい。脂まで甘く感じるような、良い豚肉を使っている。しかし、普通のチャーシューも入っていて、そちらも量・味ともに十分なので、特製肉を少しもてあましてしまった。よほどの肉好き以外は、普通の二代目で満足だろう。次にくる機会があったら、普通の二代目つけ麺を頼もう。

実にうまかった。
三重に行ってから、つけ麺を食べていなかったので、久々にうまいつけ麺を食べた。
これもシンポのおかげです。犬も歩けば棒に当たるとはこのことだね。
おっと、そろそろ、講演会場に行かなくては・・・

Office03を既定のアプリに戻した

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情報科学基礎の授業が終わるまで、あと半年もある。それまで、Office07を使うのは苦痛すぎる。そこで、Office07を入れたまま、普段の作業はOffice03を使うことにした。「4文字拡張子はOffice07で開き、従来の3文字拡張子のファイルはOffice03で開く」というようにしたいのだが、エクセルとパワーポイントは、必ずOffice07が優先されてしまう。普通のやり方では、Office03を既定のアプリケーションに戻せない。Officeの拡張子は、ユーザーがいじれないように特別に保護されているようだ。いちいち、スタートメニューから開くのも面倒なので、かくなる上はレジストリをいじろうかとも思ったが、色々調べた結果、コマンドラインを使う方法が見つかった。

Excel03を既定のアプリにする方法

“C:Program FilesMicrosoft OfficeOFFICE11excel.exe” /regserver

PowerPoint03を既定のアプリにする方法

“C:Program FilesMicrosoft OfficeOFFICE11powerpnt.exe” /regserver

これで、リボンの呪いから、解放されそうです。まあ、やりたい人は自己責任ということだろう。

参照サイト:http://www.drk7.jp/MT/archives/001226.html

VistaとOffice07を使ってみました

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4月から情報科学基礎という授業を持つことになった。新入生向けに、パソコン教室の先生のまねごとをするようだ。無線ランの設定の手伝いとか、ワード入門とか、エクセル入門とかをするらしい。最近の地方大学は至れり尽くせりで、びっくりですよ。確かに情報倫理とかは早いうちにやっておいた方が良いとおもう。大学生がブログで犯罪自慢をして、コメント欄が炎上し、実名が出るなんてことは、良くある話だ。こういうことを避けるためにも、情報倫理は重要。また、プレゼンテーションについても、早いうちに基礎を知っておくのは良いことだ。

授業自体は有意義だと思うし、俺としてもやりがいがあるんだが、大問題が一つある。授業で使うのが、Windows VistaとOffice07なんだよ。評判最悪だから、VistaもOffice07もスルーする予定だったので大誤算。ユーザーインターフェース(UI)になれるべく、自分のノートパソコンをVista&Office07にして1月ほど使ってみたので、印象を書いてみよう。

Windows Vista 

Windows Vistaは、以前のインターフェースに戻せるから、まだ許せる。というか、安定しているし、スタンバイも早いし、新しいフォントは読みやすいし、悪くない。評判が悪いユーザーアカウント制御も、最初は「くそUZEEEEEE!!」と思ったが、初期にソフトをまとめてインストールするときは切っておいて、必要なソフトがあらかた入ってから元に戻したら、別に気にならなくなった。XPで走っていたのに、Vistaで走らないソフトというのは今のところ遭遇してい無い。ビジネス用とのソフトばかりというのもあるかもしれないが、互換性も問題なしだ。俺のVistaの印象は総じて悪くない。 少なくともMeと比較されるようなOSではないと思った。世間で何であそこまでぼろかすに言われているのかが逆によくわからない。まあ、Ubuntuがただなのに、あの値段は無いだろうとは思う。

Office2007

一方、オフィスは過去最悪だね。以前のインターフェースに戻せない上に、リボンとかいう新インターフェースは本当に使い勝手が悪い。ユーザーが一切カスタマイズできないという仕様は、どんな嫌がらせだよ。仕事柄、上付文字や下付文字は、よく使うけど、縦書きなんて絶対に使わない。使わないことがわかっている邪魔なアイコンが並んでいるくせに、必要なアイコンがない。授業が始まる前に、Office07の操作に慣れようと思って、嫌々つかっているんだが、ほんとうに生産性が落ちる。アイコンをたくさん並べとけば、「うわー、こんな機能があったんだ。マイクロソフトってすごーいっ」と、感心するだろうという作戦なのかもしれんが、すでに仕事で使っている人間にとっては、迷惑以外の何者でもない。しかも訳わからん並び方になってて、探すの手間だし。

昔のUIに戻す非公式パッチもあるようだが、これを入れちゃうと、授業で困る。「学生のオフィスと明らかに画面が違うのはまずいよなぁ」、ということで、慣れるべく練習中です。1週間も使えば、それなりにメニューのどこにどのアイコンがあるかはわかってくる。以前よりは少し増しになったというレベルであり、使いやすいとは到底思えない。そのレベルから全然使いやすくなっていかないのだ。

もちろん慣れている古いUIの方が、最初は使いやすいのは当たり前。使っているうちに新しいUIの方が使いやすくなると言うのは良くある話だ。ただ、新しいUIがなじんでくるには2つのメカニズムがある。

  1. あたらしいUIに慣れる
  2. 機能を取捨選択して、自分なりに使いやすくカスタマイズしていく

Office07はこのうち2つめをばっさりと切り捨ててしまった。使わないとわかっている機能を非表示にすらできないので、操作性が上がっていかない。いつまでたっても、イライラするのである。マイクロソフトは、オフィスのユーザとして、自分で使う機能すら把握できない、物事を改善する能力の欠如した人間を想定しているのだろう。「マイクロソフト様が、アイコンを最適な並び方で配置してやったから、ユーザーは文句を言わずにありがたく使え」と言うことだろう。人によって、作業の内容は違うんだから、自分がよく使う機能ほど、アクセスしたい場所に置きたいと俺は思う。こういう人間にはOffice07は最悪のソフトだ。

Office07に関して評価すべき点はいくつかある。新機能をわざわざ使わない限り、評判の悪い4文字拡張子は使わないですむようだ。 今のところ、互換モードで作った文章をOffice03で開いて、問題が生じていない。互換モードの互換性は、非常にグッド。ビジネスツールとしてこれは高く評価できる。あと、グラフの配色もまともになった。まあ、今までのMSグラフの配色のほうが、「どうやったらここまでセンスが悪い配色を考えつくんだろう」というレベルで破綻していただけなのだが・・・

Office07は、マイナス面ばかりが目立つし、操作性も悪いので、授業が終わったらアンインストールする予定。

結論

Vistaは、世に言われているほど悪くない。しかし、Office07は、カスタマイズ派にはおすすめしない。

引っ越し作業中

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現在、この本を参考にしながら、ブログの引っ越し作業中です。

WordPress 2.7対応「導入&カスタマイズ」実践ガイド―個人ブログも企業サイトも簡単&無料で構築できる!

三重大の生協には、WordPressの本がこれしかなかったので、
あまり考えずに買ったのだけど、かなり良かった。

導入の手順が詳しく書いてあり、すぐにwordpressを立ち上げることが出来る。
WordPress自体のインストールは、そもそも簡単なんだけど、
レンタルサーバの設定についても詳しく書いてあって助かった。

また、「立ち上げて終わり」ではなく、将来的な運用を見据えた実践的なTipsも充実している。
ウェブだと情報が集めづらいプラグインなども、丁寧に解説されていて、大満足。

MTからWordPressに移行するための方法も記述されていて役に立ったよ。こんなにスムーズにブログの引っ越しができたのは、この本のおかげといって良い。
MTのテンプレートを使って、WP形式で出力するというのは、実によいアイデアだと思う。ただ、ソースが長いので、ウェブにでも置いておいてくれたらもっと良かった。

また、掲載されていたソースは俺の環境では動かなかったので、要変更な点をメモしておこう。
MTSetVarBlock関数は、MT4の新機能なので、俺のMT3ではそのままでは走らなかった。

17| <MTSetVarBlock name=”ecount”><$MTBlogEntryCount$></MTSetVarBlock>
18| <MTEntries lastn=”$ecount”>

公開されているエントリーの数を532個であることを直接代入することにした。
俺の場合は532個のエントリーがあったので、17行目を削除し、18行目を<MTEntries lastn=”532″>とした。
一回だけの処理だから、これでよかろう。

あと、一カ所、$MTEntrybody$となっているが、正しくは$MTEntryBody$。
俺の環境では、bを大文字にしないと、ちゃんとエントリーが出力されなかった。

と、まあ、ちょっとした問題があったものの、この本のおかげで、カテゴリーの情報もまとめて引っ越しできた。ネットを検索すると他の方法も山ほど見つかるのだが、この本以外ではカテゴリー情報が残せない。あとから、カテゴリーを全て手動で設定し直すのは、かなり大変な作業だ。本書の方法は、実に洗練されているだけに、そのままでは走らないのが実に残念だ。ある程度、ソースが読めれば、これぐらいは何とでもなる。でも、そうではない人にとっては、これは致命的だろう。一生懸命、長いソースを打ち込んで、挙げ句の果てに動きませんでは、悲惨すぎる。内容が良いだけに、この点は実に、もったいないと思う。

新しくブログを始める人、既存のブログからWordPressへの移行を考えている人に、
自信を持っておすすめできる1冊。興味がある人は是非。

いろいろ、はまってます

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うわぁぁぁん、仕事がおわらないよぉぉぉぉ。
というわけで、中々ブログを書く暇がありません。こまったな。

3月末に、一般向けの講演がいくつか入ったので、その準備に追われています。
素人にわかりやすい話をするのは、とても難しいことだけれど、
それが出来ない限り、漁業の閉塞的な状況は変えようがない。
高い山だからといって、避けて通るわけにはいかんですたい。
でもって、こんな図をいろいろ作ってます。こういう作業は、なかなか楽しい。
img09030904.png

いつまでも海洋研のサーバに間借りをしているのも何なので、
三重大にサーバを立てる計画が着々と進行中。
「お手軽にセキュアがよいから、RHELでいいんじゃね?」というような懐具合ではないので、
フリーのlinuxを物色したのだが、なかなか、どれも素晴らしい。
SlackwareのX-windowの設定で四苦八苦したのも、全て過去の話ですね。
サーバ用途ということで、第一候補はCentOSにしたんだが、
オンボードのLANを認識しないので却下。
第二候補はUbuntuにしてみた。これは、凄い。
CDからブートしていきなりGnomeが立ち上がり、FirefoxもOfficeも何でもありだ。
オンボードのlanもちゃんと認識してくれる。
ただ、rootでログインできないというのが、もどかしいです。
デスクトップではなく、サーバ用途がメインなので、いちいちsudoはちょっとだるい。
これさえ何とかなれば、Ubuntuで決まりなのだが・・・ 

ブログソフトは、MovableTypeから、WordPressに変更予定。
こういうサービスは、数が力だということを、Blosxomで思い知りました。
(まあ、あれはあれで、おもしろかったけど)
メジャーなものを使っていれば、インポートも引っ越しも思うままだし。
インストールでちょっと手間取る。というか、まだ、ブログを作れていない。
CMS的な運用でブログ以外のパートも作り込んでいこうと思っているんだけど、
かなり先になりそうなので、まいっちんぐです。

さて、今日は妻が出張だから、買い物をして、子供たちのお迎えに行って、
飯を食わせて、風呂いれて、寝かさなければ・・・

ほんとうにこわ~い話 from 三重大学学長ブログ

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ほんとうにこわ~い話 ~国立大学病院の経営問題~
それは、ある大学の附属病院が約3億円の赤字となり、その補てんを大学本部がしたというのです。3億円と言うと、病院ではあっという間にそのくらいの赤字を作ってしまうことがあるんですが、病院以外の学部や大学院にとっては、つぶれてしまいかねないものすごい大金なんですね。

大学病院の医師たちは、他の病院に比べてかなり安い給与で引き続きがんばることになると思いますが、その限界が来て“がんばりバブル”が崩壊すると、今の世界の経済状態のように、大学病院システム(あるいは大学そのもの)と地域医療が一気に崩壊します。これこそ、ほんとうにこわ~い話ということになりますね。
http://www.mie-u.ac.jp/blog/2009/01/post-139.html

本当に洒落にならない事態が進行しています。
最近、こんな本を読んでいたので、「やっぱりそうなっているのか」と納得でした。
軽快な文体で、さくさく読めるのだが、扱っている内容はヘビーです。 
この国を支えてきた医療システムは、もう限界というお話。

病院はもうご臨終です (ソフトバンク新書)
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おすすめ度の平均: 4.5

5 ☆ホントに面白いです☆本が苦手な私も楽しく読めました!
4 医者も人間です
5 久々のヒット!
5 医療崩壊の入門書として最適
4 病院裏の真相とは…為になります!


医者も公務員と並んで叩かれているけど、どちらも末端はがんばっている。
しかし、構造的な問題を、末端の人間の自己犠牲で挽回するのは無理だ。
表面的には何とかなっているように見えても、土台ががたがたになっていく。
こっちは、こっちで、大変そうですね。
医学部の人数を増やすだけでなく、結婚、出産などで、
医療の現場を離れた人材の利用も進める必要があるだろう。

それはそうと、三重は病院は少ないし、老人の行列で時間がかかるしで、
よほどのことがないと病院に行けないです。

ニュージーランドの漁業大臣が、組合の大会で行ったスピーチ

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ニュージーランドの漁業大臣が、組合の大会で行ったスピーチがここにある。

http://www.marinenz.org.nz/index.php/news/page/sustainability_issues_for_new_zealand_fisheries/

要約すると「長期的な漁業の発展のためには、資源管理が欠かせない。
厳しい状況ではあるが、資源管理の質を高めるために今後もがんばろう」ということだ。
読んでて勇気づけられる。

Consumers are demanding it; and if consumers want it-and we can
show we are achieving high standards while other countries can’t —
then that will help our industry as a whole. There is no point in
joining a race to the bottom. There is nothing in that for New Zealand
long term.

消費者がそれを望むなら、我々は他国にまねできないような水準で、
資源管理を遂行できることを示そうではないか。
そのことは、我々の漁業全体の利益に適う。
資源管理をやらない方の競争に加わっても、
長期的にはニュージーランドにとって良いことはなにもない。

We can achieve a premium and avoid being punished by international
markets if we have standards in place that show strong commitment to
the sound environmental management of our fishery. This is not just
theoretical. This is a shark that is already circling our boat.

我々の漁業を生態系ベースでしっかりと管理するという共通認識を打ち出すことが出来れば、
我々が偉業をなし、国際市場で(乱獲によって)罰せられることはない。
生態系の配慮が欠けていると、罰せられるようになるのは、時間の問題である。

When I was in Europe last year the hot issue was carbon costs and
‘food miles’-targeting the carbon used in transporting food long
distances. Clearly, as the world’s most remote food producer, we have
to respond to these issues and get ahead of the game.

去年、欧州を訪問したときには、炭素コストとフードマイルが話題になっていた。
世界でもっとも隔離された食糧生産者として、
我々は機先を制していかなければならない。

Concerns over food miles and the like are also an opportunity for us.
Last month, Ireland’s Minister for Fisheries expressed strong support
for initiatives to ensure that fish products sold in Europe carry eco-
friendly labelling. This is an opportunity for New Zealand, because we
can show that our products are eco-friendly. We can claim to be as
ecologically careful as any nation on earth.

フードマイルへの関心の高まりは我々にとってチャンスでもある。
先月アイルランドの漁業大臣が、欧州で販売されるエコラベル認証製品を、強くサポートすることを表明した。
我が国の製品がエコフレンドリーであると示すことが出来るので、我々にとって大きなチャンスだ。
我々は、自らが、世界一、環境に配慮していると主張することが出来る。

今後、環境問題に対して、規制が高まるのが明白である。
自ら、高い水準をクリアして、ビジネスチャンスを作ろうというのは、実に合理的。
やらない言い訳を並べているだけ日本とは差が広がっていくのは明白だろう。

農業の議論は興味深い

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なかなか、農業改革に関する議論は興味深いです。
規制改革の中の人と話をしたときに、「漁業は何の議論もしてないけど、
農業はすでに議論をしつくした感がある」というような話が出たんだけど、それもうなずけます。

その中でも、特におすすめなのが、農水省OBの山下一仁さんのコラム。
ネットで読めるのも便利でよいです。

世界で穀物が高騰し、食糧危機が迫る中、作らないという逆方向の農政を続ける余裕は、今の日本にはない。高い消費者負担を強いる政策に財政も負担するという政策はやめ、それだけの財政負担を価格低下で影響を受ける農家への直接支払いに転換したほうが、消費者のためにもなるし、農業の構造改革も進む。そもそも農協も政府も自分たちが何を守ろうとしているのか、もはやきちんと説明できないはずだ。
http://diamond.jp/series/agric/10005/

実に正論ではありませんか。
穀物は売れるんだから、どんどんつくって輸出をすればよいし、
米の値段が下がれば需要も増えるだろう。
実際の農政は正反対の方向に向かっているわけです。
こんな当たり前のことがなぜ出来ないかという構造にも踏み込んでいる。

最近、出版されたこの本を、読んでいるんだが、実におもしろい。
本の題名もすごいよね。よほどの覚悟がないと、これは無理。
こういう長期ビジョンを持った人から、スピンアウトしてしまうのが、農水省の悲しい現状だろう。

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あけましておめでとうございます

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去年は、三重大に移ったり、NZ、豪州を訪問したり、
いろいろありました。

漁業改革への関心が高まりつつあり、
今後は具体的な議論に移るステップに着たことを実感しています。

次世代のために、漁業の未来について、考えていくつもりですので、
今年もよろしくお願いします。

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from 18 Mar. 2009

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