- 2007-04-06 (金) 17:12
- 日記
このブログに載っているようなネタをまとめて、
「資源管理をちゃんとしないと日本漁業に未来はないよ」という話をしてきた。
内容を絞って、シンプルな発表にしたので、言いたいことは伝わったと思う。
良い話だったと言ってくれる人が複数いて手応えはあった。
意見としては、賛成が7割、「言いたいことはわかるけど現実には難しい」が3割かな。
討論も盛り上がったし、まずまずの出来だったのではないでしょうか。
自分が話した内容については、後日、アップしたいと思います。
いろんな立場の人がいるので、まとまりづらい点もあるけれど、
日本の漁業を良くしたいという気持ちは伝わってきた。
とても面白い委員会だと思ったよ。
日本の漁業が良くなりますように。
なむなむ。
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Comments:2
- ある水産関係者 07-04-06 (金) 23:46
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新水産基本計画は3月20日に最終版が公開されました。高木委員への説明ご苦労様。日本の漁業がよくなる方向に活用されれば嬉しく思います。高木レポートを読む限り、基礎的な情報をもっと入れてあげれば Good Job が期待できる委員会になるかも知れませんね。
新水産基本計画のアドレス:http://www.jfa.maff.go.jp/release/19/032001-03.pdf
新水産基本計画は内容にザッと目を通しましても、(案)とほとんど同じでした。私は、公開について当日のNHKニュースで知りましたが、その際、アナウンサーの解説では、資源の悪化に対しこれまでのオリンピック方式によるTAC管理から個別割当て方式を検討することによって、資源の回復が期待でき、まずは「ベニズワイガニ」から具体的検討を始める、と言った趣旨の話を聞き、思わず頭の中が(?????)で埋まってしまいました。あたかも個別割当て方式が資源回復の「最高の特効薬」の如く伝えている点もさることながら、TAC対象種にもなっていない「ベニズワイガニ」には「おかしんじゃない?」とテレビに向かって語りかける有様・・・。まあ確かにTAC対象種に最も近い生物の一つでしょうが、近々対象種になるのでしょうかね?
ところで、ある業界筋から新水産基本計画との関連で気になる話を聞きました。それは、計画のp32~p33の辺りに書かれてある「バイオディーゼル」の話ですが、何とミール工場の副産物で生産される魚油を漁船の燃料に活用する話が検討されている由(原料のあてはサンマ?)。最近の原油高と二酸化炭素削減目標の達成絡みの話のようだが、それって正に本末転倒じゃないの!、と唖然としました。もし新水産基本計画の「バイオディーゼル」が、魚油の漁船燃料への転用を意味(含めて)し、それに予算(税金)が使われるようなら、税金の無駄遣いだけでなく、お役所は資源について管理する資格がないことを自認するようなもの。予算獲得のために頭が変になったとしか思えません。そんなことも解らないのかなあー。
他にもお役所の動きをワッチし突っ込みを入れるべきところが多々あるようです。この計画が水産庁の「大蔵(今は財務でしたね)向け、予算要求アリバイ資料」である以上、税金が無駄遣いされないためにも、また資源を役所の「おもちゃ」にされないためにも、決して計画を鵜呑みにして受け入れるのではなく、厳しい視線を向けたいものです。
- 勝川 07-04-17 (火) 18:07
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個別割り当て方式は、資源管理のオプションとして有力だと思います。
権利を保障することで、計画的な利用が可能になる。
そうすれば、「おやの敵と魚は見たら捕れ」という現状が改善される可能性はあります。
その第一弾として、高価で定着性の甲殻類を選ぶというのは良い視点です。
ここに関しては、私的には高く評価を出来ます。
まあ、どんな制度であっても、運用次第でグダグダになってしまうので、
過大な期待はできませんが、試みとしてはとても面白い。
どんどんやって欲しいです。
IQやITQについても、いつか書きたいですね。
ま、どの管理制度にも言えることですが、良い面あり、悪い面ありです。「バイオディーゼル」に関しては、情報が無いのでコメントは控えますが、
情報が入り次第、ここに書きたいと思います。
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