雑記 Archive
持続的な漁業・魚食運動は、どうやら次の段階に突入したっぽい
昨日は、リディラバの安部君の話を聞きに行った。本気で世の中を変えようという人間は面白いし、とても刺激になった。
彼の話の中で、特に印象に残ったのは、「パフォーマンスの高い組織のコミュニケーションは、トップダウンからボトムアップに移行する」という話。
1)最初の段階
最初は、誰か一人がリーダーになって、組織を引っ張る必要がある。明確なリーダーがいて、フォロアーがリーダーをサポートする仕組みで、いわゆるワンマン企業のようなイメージ。こういう組織は規模が小さいうちは高いパフォーマンスを示すのだけど、組織の規模が大きくなると、リーダーのマンパワーがボトルネックになりがちだ。また、何かの事情でリーダーが不在になると、組織構造が維持できない。
2)ネクストステップ
そこから成長できる組織は、フォロアー同士のネットワークが出来ていく。これによって、リーダーが不在でもある程度は組織の構造が維持できるようになる。
3)最終ステップ
最終的には、いくつもの核ができて、リーダーの存在が見えなくなる。意志決定の負荷が分散していくというわけだ。
こういう構造になると、いくらでも規模を拡張できる。こんな感じで。
この話は、全然本筋じゃなかったんだけど、俺的には凄く腑に落ちたんだよね。自分がやってきたことが、順調に広がって、次のステップに移ったんだな、と。
10年ぐらい前に、持続的な漁業・魚食を目指す運動を始めたときは、文字通りたった一人。俺自身が動かないと何も起こらない状況からのスタートだった。その後も、俺を含む少人数のグループの活動であって、「俺の知らないところで、何かが起こる」というのは、あり得なかった。最近は、仲間が増えて、その仲間がそれぞれの得意分野で、独自な活動を始めている。その結果、同時多発的にいろいろなことが起こるようになった。俺自身がワクワクしながら、次に何が起こるのかを見守っている感じ。
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月極グループと株定礎は新しい一歩を踏み出します | GTHD 月極定礎ホールディングス
月極グループと株定礎は新しい一歩を踏み出します | GTHD 月極定礎ホールディングス.
これはすごい。月極グループと(株)定礎がMBOって、とんでもないスケールですね。完全に日本の駐車場とビルが牛耳られてしまうじゃないか。巨大企業の出現により、日本における格差がますます深刻化しそうです。
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根室さんまロールの衝撃を、君はもう体感したか!?
「ご当地グルメにうまいものなし」と言われるように、地域限定メニューには、微妙なものが多いのだが、これは別格。見事な完成度で、おどろいた。こんなに美味いサンマは生まれて初めてでした。
写真はこれをみてください。
http://www.nemuro.pref.hokkaido.lg.jp/ss/srk/kanko/sanma.htm
獲れたてのサンマと大葉を昆布で巻いた寿司なんだけど、全て根室の地の物です。そのハーモニーが素晴らしい。脂ののったサンマと、大葉のさっぱり感、ネギのしゃきっとした歯ごたえが絶妙なのですよ。特筆すべきが昆布の柔らかさ。すっと、かみ切れるのには驚いた。昆布が堅いと、中の具の食感が台無しになるから、この柔らかさは必須条件だ。そして、口の中に広がる昆布の風味がすばらしい。根室の昆布、恐るべし。圧倒的な旨さで、速攻、お代わりを注文しました。〆の茶漬けも最高です。
きいた話によると、地元の寿司店が、知恵を出し合って、開発したそうです。道理で、いろんなアイデアが詰まっていながら、隙がない完成度なわけだ。根室方面に立ち寄る機会があれば、トライしてください。この美味さは、マジ、ぱねぇっす。
みんなで、資源が豊富なサンマを食べよう!!
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VOX AC4TV8
とりあえず買ってみたら、予想以上に良かったのでレビューをしてみよう。英国のVox社が満を持して放つ、小型のフル・チューブのアンプ。Fenderや、グレコも、似たようなコンセプトの小型チューブアンプを販売し、人気を博していた。しかし、昼間は仕事で、夜にしか弾けない人間としては、これらのアンプの5wでも音が大きすぎるという問題があった。その点、Vox AC4TV8は、4w、1w、0.1wの3段階に切り替え可能なアッテネータを装備しているので、ワット数を絞れば小さい音でも、真空管サウンドを楽しめるのでありマース。
ごく最近まで、アンプを買う気は、全くなかったんだよね。PC上で動作するアンプシミュレータのAmplitube2をつかっているんだけど、シミュレータなら、騒音を気にせず、音作りが楽しめる。「自宅で、音量を気にしながら、アンプで音を出す時代は終わった!」と、思っていたのです。つい先日、新宿の楽器屋に行ったら、白いボディーのこいつが目に止まったとでありますよ。すでに在庫は完売、展示品のみという状況で、試奏させてもらったら、びっくり仰天。これは、楽しい。ボリュームやピッキングの強さで音の表情が変わるから、弾いていて、おもしろい。ちょっとだけのつもりが、ついつい長居をしてしまって、気がついたら、資源解析の送別会に遅刻寸前で、慌てて夜の新宿を走ったのでした。
音量的に家でも十分に使えそうだったので、購入を決意するも、どこも売り切れ。あのクオリティーがあの値段なら、争奪戦になるのもしかたがないだろう。ただ、生産自体は順調みたいで、待っていればコンスタントに入ってくるような話だったから、ネットで注文。先日、ようやく届いたので、早速、ギターからアンプに直結で、弾きまくってます。直結ということもあり、ピッキングのニュアンスが如実にでる。下手っぷりもダイレクトに表現されてしまう。でも、楽しい。アンプシミュと真空管は、キーボードとピアノのような違いがあると実感。音作りを楽しめるアンプシミュも、アナログ楽器として音を出す楽しみがある真空管アンプも、それぞれ特徴があって面白い。先日は、延々と夜の一人ライブをしたのだが、「眠い」、「まだ弾きたい」、「でも眠い・・・」となって、ギターを抱えたまま寝てた。と、まあ、それぐらい弾いてて楽しいのだ。
これは良い買い物でした。ただ、いくつか気になる点もある。売りの一つの0.1wは、ぶっちゃけ使えない。夜間でも演奏可能なレベルの音量で、かなりゆがむのだけど、音がダメだ。濁った音で、弾いてて楽しくない。これなら、アンプシミュ+ヘッドフォンの方が良い。0.1wは、最初にちょっと遊んだだけで、全く使っていないです(試奏したときに、これぐらい確かめておけよ>俺)。実は、この0.1wモードは日本のみの仕様みたいだね。日本以外は、型番がAC4で、4w/1w/0.25wらしい。俺的には、「0.1wより0.25wの方が良かったんじゃないかなぁ」という気がしてならない。その点はちょっと残念。ただ、現在メインで使っている1wと4wは、実によい。1wは、昼間なら、ゆがむ音量を出しても、ぎりぎりセーフなので、ナチュラルなクランチサウンドを楽しめる。そして、特筆すべきは4wのクリーンサウンド。つやがあって、良い音です。コードをジャラランとならすだけで、楽しい。でも、音がでかいので、現在の住環境では、4wクランチはむりぽです。野中の一軒家なら、OKなんだろうけどなぁ。
このアンプは、とても気に入ってます。音もグッドだし、パネルがシンプルなのも個人的には○。3つのつまみそれぞれが、ダイレクトに音に反映されるのが痛快です。ただ、外見は安っぽいですね。2万円・ベトナム製に相応。「リビングにも置けるデザインです」とか、宣伝している店もあるが、俺はそうはおもわない。取っ手は安っぽいビニールだし、VOXのロゴはもろに金メッキ・プラスチックな質感だし。ただ、この値段で、ここまで楽しめるアンプなら、正直見た目はどうでも良いです。というか、音が気に入ると、外観がチープなところも含めて、かわいいやつに思えてくるから不思議なものだ。
クリーンから、クランチまで、真空管で音を出す楽しさを自宅でお手軽に楽しめる。音もさることながら、使い勝手が良い。自宅で気持ちよく音を出すのに適した面白愉快なチューブアンプです。
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農業の議論は興味深い
- 2009-01-19 (月)
- 雑記
なかなか、農業改革に関する議論は興味深いです。
規制改革の中の人と話をしたときに、「漁業は何の議論もしてないけど、
農業はすでに議論をしつくした感がある」というような話が出たんだけど、それもうなずけます。
その中でも、特におすすめなのが、農水省OBの山下一仁さんのコラム。
ネットで読めるのも便利でよいです。
世界で穀物が高騰し、食糧危機が迫る中、作らないという逆方向の農政を続ける余裕は、今の日本にはない。高い消費者負担を強いる政策に財政も負担するという政策はやめ、それだけの財政負担を価格低下で影響を受ける農家への直接支払いに転換したほうが、消費者のためにもなるし、農業の構造改革も進む。そもそも農協も政府も自分たちが何を守ろうとしているのか、もはやきちんと説明できないはずだ。
http://diamond.jp/series/agric/10005/
実に正論ではありませんか。
穀物は売れるんだから、どんどんつくって輸出をすればよいし、
米の値段が下がれば需要も増えるだろう。
実際の農政は正反対の方向に向かっているわけです。
こんな当たり前のことがなぜ出来ないかという構造にも踏み込んでいる。
最近、出版されたこの本を、読んでいるんだが、実におもしろい。
本の題名もすごいよね。よほどの覚悟がないと、これは無理。
こういう長期ビジョンを持った人から、スピンアウトしてしまうのが、農水省の悲しい現状だろう。
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カツオ不漁に高齢化、負債返済できず漁協解散…三重
三重県尾鷲市古江町の古江漁協は20日、約3億6000万円に上る県信用漁協連合会からの負債が返済できないとして、自己破産の手続きを開始し、来年1月末までに漁協を解散することを決めた。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20081220-OYT1T00605.htm?from=navr
明日は我が身のところも多そうだ。
例年は12月は忘年会需要で、高級鮮魚を中心に値段も流通量も増えるのだが、
今年は、消費が冷え込んでて、忘年会もキャンセルが相次いでいる。
今まで、それなりの店で忘年会をしてきた大企業も、安売りがウリのチェーン店に流れていて、
国産高級鮮魚の動きが極めて悪く、年を越せない業者も出てくるだろう。
水産庁OBによれば、日本漁業はまあまあ良い状態で、改革の必要は無いそうだし、
水産庁が選んだ日本を代表する有識者の方々は税金をつかって1年間、話し合った結果、
「混乱を避けるために、国は何もしない方が良い」という結論みたい。
彼らには、こういう末端の漁業関係者の困難は、どうでも良いんだろうか?
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シンポジウム雑感 その1
- 2007-11-29 (木)
- 雑記
シンポジウムはお疲れ様でした。
OMなんてマニアックなネタだから、
発表者+20人ぐらいと踏んでいたのに、
参加者が大勢でビックリしました。
「日本でもOMへの関心がこんなに高まっていたのか!」
と感動したのですが、
実は、昨日行われた秘密会議のついでに皆さん出席と言うことでした(笑
まあ、そうでしょうね。
シンポジウムは「不確実性への挑戦」というタイトル。
「数値シミュレーションを活用して、
不確実性に頑健な資源管理システムを構築しましょう」
というのが主題で、そういう演題が並んでいた。
資源評価の担当者達は、ことあるごとに北巻や行政官から、
「資源評価はあてにならん」「また、予測が外れた」などと、
いぢめられているので、かなり切実な問題なのだろう。
ただ、俺に言わせれば、不確実性なんて優先順位が低い話であって、
不確実性の前に考えるべき事は山ほど有ると思う。
実際のところ、漁業者も行政も不確実性なんてどうでも良いと思っている。
研究者が業界の都合の悪い数字を出してきたときに、
それを無視する口実として、不確実性を持ち出しているだけだろう。
(続く)
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へろへろです
- 2007-04-25 (水)
- 雑記
今日が締め切りの仕事がやっと終わった。
と思ったら次の仕事の締め切りは明後日だ。
ベルトコンベアーの上を走っているような気分がする。
「この場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」という赤の女王の言葉が胸にしみる。
仕事の効率を上げて、現状維持ではなく、もっと前に進まないと。
まあ、仕事が回って来るというのは、
それだけ仕事が評価されているということだからね。
なんとか、ブログを書く時間を捻出しないと。
マサバのTAC超過とか、基本計画とか、
書かなきゃいけないネタはいろいろあるのです。
頑張らねば。
また、新聞取材を受けました。なんと、今度は連載ですよ。
高木委員で俺の話に興味を持ってくれた委員の人が、
俺のことを新聞社に紹介してくれたらしい。
新聞社の方でも水産業の未来に危機感を持っていて、
そのために様々な意見を採り上げたいとのこと。
取材と言うよりは、雑談でいろいろと盛り上がった。
今回は、良い記事になる予感がする!
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寺崎先生退官記念サッカー大会
- 2007-04-23 (月)
- 雑記
週末は、寺崎先生退官記念サッカー大会に参加しました。
寺崎先生の人徳で、日本中から大勢が集まりました。懐かしい顔ぶれも多数参加。
リラックスしたORI現役チームの面々。
俺のポジションはトップ下。
右は佐藤さん、左は銭本、後ろは北川という恵まれた布陣。
左右の空いている方にシンプルにボールを裁き、
両方ふさがっていたら、後ろの北川に戻す。
ディフェンスが左右に散らばったら、自分で縦に切り込む。
とまあ、そんな感じ。選択肢が多いと、楽で良いと思った。
結果は2勝1分けで、見事優勝。
二日目も良いチームだった。
前線にはしっかりボールが収まるし、中盤は運動量が豊富で、バックスは堅実。
バランスもコンビネーションも抜群に良かったと思う。
チームとして攻撃が機能していたので、俺は攻撃3守備7ぐらいで、
中盤の危険なスペースを予めつぶすことに専念した。
急造チーム同士の戦いでは、ディフェンスに穴を開けなければ、そうそう失点しない。
キーパーのナイスセーブもあり、失点ゼロの3連勝で見事優勝して、ふりかけをゲット。
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