Home > 日記 | 漁業改革 | 雑記 > 持続的な漁業・魚食運動は、どうやら次の段階に突入したっぽい

持続的な漁業・魚食運動は、どうやら次の段階に突入したっぽい

[`evernote` not found]

昨日は、リディラバの安部君の話を聞きに行った。本気で世の中を変えようという人間は面白いし、とても刺激になった。

彼の話の中で、特に印象に残ったのは、「パフォーマンスの高い組織のコミュニケーションは、トップダウンからボトムアップに移行する」という話。

1)最初の段階
最初は、誰か一人がリーダーになって、組織を引っ張る必要がある。明確なリーダーがいて、フォロアーがリーダーをサポートする仕組みで、いわゆるワンマン企業のようなイメージ。こういう組織は規模が小さいうちは高いパフォーマンスを示すのだけど、組織の規模が大きくなると、リーダーのマンパワーがボトルネックになりがちだ。また、何かの事情でリーダーが不在になると、組織構造が維持できない。

キャプチャ

2)ネクストステップ

そこから成長できる組織は、フォロアー同士のネットワークが出来ていく。これによって、リーダーが不在でもある程度は組織の構造が維持できるようになる。

キャプチャ

3)最終ステップ

最終的には、いくつもの核ができて、リーダーの存在が見えなくなる。意志決定の負荷が分散していくというわけだ。

キャプチャ

 

こういう構造になると、いくらでも規模を拡張できる。こんな感じで。

キャプチャ

 

この話は、全然本筋じゃなかったんだけど、俺的には凄く腑に落ちたんだよね。自分がやってきたことが、順調に広がって、次のステップに移ったんだな、と。

10年ぐらい前に、持続的な漁業・魚食を目指す運動を始めたときは、文字通りたった一人。俺自身が動かないと何も起こらない状況からのスタートだった。その後も、俺を含む少人数のグループの活動であって、「俺の知らないところで、何かが起こる」というのは、あり得なかった。最近は、仲間が増えて、その仲間がそれぞれの得意分野で、独自な活動を始めている。その結果、同時多発的にいろいろなことが起こるようになった。俺自身がワクワクしながら、次に何が起こるのかを見守っている感じ。

Comments:0

Comment Form
Remember personal info

Trackbacks:0

Trackback URL for this entry
http://katukawa.com/wp-trackback.php?p=5930
Listed below are links to weblogs that reference
持続的な漁業・魚食運動は、どうやら次の段階に突入したっぽい from 勝川俊雄公式サイト

Home > 日記 | 漁業改革 | 雑記 > 持続的な漁業・魚食運動は、どうやら次の段階に突入したっぽい

Search
Feeds
Meta
Twitter
アクセス
  • オンライン: 1
  • 今日: 513(ユニーク: 196)
  • 昨日: 656
  • トータル: 9519352

from 18 Mar. 2009

Return to page top