- 2010-02-03 (水) 11:35
- 日記
祝島島民の会blog | 供託中の漁業補償金の引出しについて、反対多数で否決.
70人に10億円ということは、一人、1500万円ですね。高齢の漁業者にとっては、割の良い退職金です。それでも漁場を売らなかったのは、漁師の誇りでしょう。こういう浜もあるのですね。どかんとあぶく銭が入ってくるような状況は、受け取るにせよ、断るにせよ、住民の間に深刻な対立を招きます。この島も、大変な状況にあると思いますが、この決断を応援したいと思います。
このような事例をみて、日本の沿岸を漁師さんたちが守っていると結論づけるのは早計です。残念ながら、これとは逆の事例も無数にあります。組合が補償金を受けとった場合、補償金については、報道されないし、情報公開もされません。漁にも出ずに、補償金つり上げ工作ばかり一生懸命やっているようなところもあるみたいですよ。どことは言いませんが。
漁場を維持するかどうかを、今現在、漁業に従事している人だけで決めて良いのでしょうか。これから水産物が獲れなくなり、地域の雇用が失われる影響は、未来の世代に及ぶわけです。漁業者がクビを縦に振ればどこまでも開発が出来てしまう現状は、おかしいと思います。漁業者が合意形成に加わることは当然ですが、消費者や一般住民を無視して決めて良いのでしょうか。漁業補償金は、誰がいくら得たかぐらいは公開すべきではないでしょうか。
海は誰の者なのか。魚はだれのものなのか。私は、国民の共有財産だと思います。
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Comments:2
- kato 10-02-03 (水) 14:31
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原子力発電所関連の補償については、
一般の埋立や沿岸開発の補償とは異なり、
政治が深く絡むのでなかなか評価が難しいです。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8A%E9%96%A2%E5%8E%9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80私も漁協関連のニュースを追っていますが、
原発系記事は意図的にスルーしています。 - 774 10-02-03 (水) 18:40
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>漁業補償金は、誰がいくら得たかぐらいは公開すべきではないでしょうか。
現状、配分に際しては『漁協の自主性を尊重する』ですからね・・・・・・・・・・・・・・。
あと、組合長会にもメスを入れるべきではw。
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