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2011-04-14

JAMSTEC福島沖海洋シミュレーションの結果

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お待ちかねのJAMSTECのシミュレーション結果が出ました。詳しくは文科省のサイトをご覧下さい。

http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1304938.htm

http://www.mext.go.jp/component/a_menu/other/detail/__icsFiles/afieldfile/2011/04/12/1304939_0412.pdf

大まかな動きは、以前に福島の汚染された海水はどこに行く?で考察した通りだとおもいますが、実際に計算をして、図が出てくるとイメージがつかみやすいですね。

シミュレーションの仮定

排出される水の放射能濃度に関する仮定はこんな感じ。東電とJAMSTECの海水サンプリングの値を使っています。4月12日以降は、排出が停止したと仮定しています。指数は、排水基準値の何倍の濃度かということ。

結果

4/8の時点で、こんな感じで広がっている。北東に流れた後、徐々に南下する。


4/15の予想図はこんな感じ。放射性物質は茨城沖を南下し、黒潮にぶつかると一気に東に移動する。東に移動した後は希釈で濃度が急激に薄まるので、すぐに検出出来なくなる。


一ヶ月後はこんな感じ。ヨウ素は半減期4回分なので、総量が1/16に減少するので、福島沖以外は、みえなくなる。一方、半減期が長いセシウムは、しばらく検出出来る。生物の体内に取り込まれたヨウ素も、総量が減るので、少なくなるだろう。一方、セシウムは、長期的な影響が残る可能性がある。

結論

1)千葉以南はリスクが小さい。茨城以北はしばらく注意。
現在は黒潮が房総半島に接岸しているので、汚染水は犬吠崎から南下できない
千葉以南の魚は安全と考えた銚子市場の判断は海洋学的に見ても妥当

2)汚染水の流出が止まれば、ヨウ素の影響は1ヶ月後には激減する
ヨウ素は子供への影響が大きいので、子供がいる家庭は、汚染水の流出が終わってしばらくは様子を見ると安心

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from 18 Mar. 2009

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