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事業仕分けについての雑感

  • 2009-11-28 (土) 11:19
  • 日記
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人民裁判だとかいろいろ言われているが、公開の場で予算が議論された意義はきわめて大きい。俺としては、事業仕分けは、減点方式ではなく、加点方式で評価したい。最初から、完璧な仕分けは無理だけれど、大きな一歩だったと思う。今までの予算は、納税者のあずかり知らぬところで、全て決まっていた。配る人ともらう人の都合だけで決められてきた水産の予算なんて、その最たるものだろう。事業仕分け人サイドへの批判も相当あるわけで、民意を問うという意味では、良い試みだろう。

仕分け人が、素人くさいという批判はもっともだ。日本国内では、予算の議論はクローズだったので、役人以外に予算のことを議論できる人間が育っていない。いままでやっていなかったことを、新しく始めたのだから、行政刷新会議が素人なのは仕方がない。また、評価対象の選定で財務省主導になるのも現段階では仕方がないだろう。日本で予算を削るプロといえば、財務官僚しかいないわけで、彼らの目から、無駄そうに見える物を、行政刷新会議が素人目線でチェックし直すというのは、理にかなっている。「今のやり方では、財務省の予算は削れないよね」という批判は、その通りだが、財務を含めて、全体を効率的に削れる対案は、俺には思いつかない。大きな混 乱を避けつつ、財務省以外の予算は削れるのだから、民主党のやり方は、よく練られた作戦だと思う。現段階で全ての省庁を敵に回すよりも、財務と組むのは合 理的判断だろう。このまま財務省主導で行くのか、それとも経験を積みながら、民主党色を出していくのか、今後の経緯を見守りたい。

仕分け人が高圧的とか、話しをきかないとか、いろいろ言われているが、これは相手が相手だけにそうならざるを得ないだろう。官僚は、そもそも逃げるのが仕事みたいなものだが、事業仕分けには、各省庁とも「逃げのスペシャリスト」を出しているはずだ。一方的に話し続けて、時間を潰すのが、彼らの常套手段であり、論点をはぐらかしながら、審議時間いっぱいまで、意味のない言葉を羅列するのは朝飯前だ。話が終わるのを、ぼーっと待っていたら、何の議論もできないまま時間切れになるだろう。だから、相手が論点をずらしだしたら、すぐに打ち切るのは、議事運営上やむを得ないと思う。

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