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新船にしめる官公庁船の割合

  • 2010-01-26 (火) 12:50
  • 日記
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コメントをいただいたので、漁船の竣工数とそれにしめる官公庁船の割合を調べてみました。

ソースは、ここ。http://www.ship-densou.or.jp/tokei/gyosen/2009-shunko.htm

2009年の4月から10月です。

第七わかば丸 大中型まき網漁業
760
水産庁の試験操業許可
やいづ 官公庁船(練習)
559
第二たいよう丸 大中型まき網漁業
415
石巻地域プロジェクト
第八十八石田丸 大中型まき網漁業
300
波崎地域プロジェクト
たじま 官公庁船(試験、調査、指導)
199
第五十七丸中丸 沖合底びき網漁業
160
第五十八音丸 沖合底びき網漁業
140
第五十五吉丸 日本海べにずわいがに(はえなわ漁業)
122
もうかる漁業創設支援事業
光春丸 沖合底びき網漁業
105
鶴丸 官公庁船(調査)
99
長勢丸 沖合底びき網漁業
90
FRP
せきしょう 官公庁船(漁業取締)
61
伊勢 官公庁船(取締)
60
軽合金
大勇丸 まぐろはえなわ漁業
19
FRP
第十八清寿丸 まぐろはえなわ漁業
19
FRP
第二十六司丸 まぐろはえなわ漁業
19
FRP
第一八八号繁栄丸 まぐろはえなわ漁業
19
FRP
栄照丸 まぐろはえなわ漁業
17
FRP
第八浩丸 まぐろはえなわ漁業
17
FRP

FRPを含めて19隻しかないのが驚きだけど、そのうち5隻が官公庁船です。3180トン中978トンは官公庁船ということですね。容積割合にして31%です。また、一番上は海外巻あみ(太平洋の真ん中でカツオなどを獲る)なので、国内操業で考えると40%(=978/2420)が官公庁船となります。

大型船は、ほとんど補助金でしょう。760トンの海巻は、国策として3隻建造したうちの一つと思われます。大中まきとカニはえなわは、漁船構造改革の補助金ですね。沖底はざっと調べても、情報が出てきませんでしたが、自前で新船は難しいと思われます。

「漁船構造改革プロジェクト」というのがあって、魚もいないのに、大型船を税金でせっせとつくっています。魚がいなくて、漁業が成り立たなくて、新船を作れない。ということは、資源管理をして魚の量を元に戻すしかないと思うのだが、国がやっていることは逆ですね。

併せて、過去の記事、漁船造船の国内事情と海外のトレンドもどうぞ。

Comments:2

kaku q 10-01-29 (金) 20:51

勝川さん 今晩はkaku qです
御用船(官公庁船)、やっぱり多いんですね
驚きました

これは不自然な状態に思えますが
行き着くところは「何処」なんでしょうか?

日本で外国漁船が造れないというのも初めて知りました
言われてみればそうだなあ・・・と思い当たりますが
確かに不自然です
外国の商業船は造れるのに・・・

勝川 10-02-08 (月) 15:55

>これは不自然な状態に思えますが
>行き着くところは「何処」なんでしょうか?

漁業が公共事業化すれば、漁船造船など漁業に関連する産業も公共事業化するということです。乱獲を抑制せず、本来儲かる産業であるはずの漁業を衰退させてきたツケでしょう。

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