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環境調和論という授業をした

  • 2008-07-03 (木) 10:25
  • 日記
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東京大学の工学部で環境調和論という授業を2日分担当した。

前半は漁業の現状(惨状)について解説し、

後半は水産業改革について紹介した。
後半は異動日前日で、午前中に辞令を受け取ってから、午後に授業だったので、
「ここで交通事故にあったら、俺の身分は35歳無職なのかな?」と思い、車に注意しながら本郷に向かった。

後半の内容はこんな感じ

  • 専門知識をつかって社会を良くする新しい研究者のありかた
  • 水産庁と全漁連はなぜ改革に反対するのか?
  • 役所と闘うにはどうしたらよいか?
  • マスコミ対応(失敗談&成功談)
  • ウェブサイトの効用

とにかく学生に刺激を与えて欲しいという依頼だったので、
授業と言うよりは、放談会みたいな感じ。

パワーポイントファイルは、ウェブでは公開できません(笑

やばいところを削ったのを作るのは可能だけど、それじゃおもしろくないからなぁ。



漁業の現状を解説した前半の授業は寝ていたり、
下を向いていたりしている学生が多かったが、

後半はほとんどの学生が顔を上げて最後まで集中力を持って聞いてくれた。

俺としても情熱を持ってはなせるテーマで、そのために準備もした。

そうすると、学生も関心を持って聞いてくれる。

聞いてくれていることが伝わるとこちらも話し甲斐があるから、さらに楽しくはなせる。

授業もライブだということを実感したよ。

教官と学生の相互効果が合ってこそ、良い授業になる。



つまらない授業の原因は、教官の側にある場合が多い。

そこで学生が露骨につまらなそうなリアクションをすると、教官の側もモチベーションが低下する。

そうするとますます授業がつまらなくなると言う悪循環だ。

この悪循環を避けるために、教官は授業のスキルを磨かねばならない。

逆に学生の側も、自分の態度が教官のモチベーションを通じて授業に影響を与えることを自覚した方がよい。

まあ、俺も学生の頃は、つまらない授業は速攻で寝てた口なんだけどね(笑
逆の立場になると見えてくるものがあります。



俺が授業において伝えたかったことは次の2点。

● 自分の信念をつらぬくことは、大変だけれども、楽しいことだ。

● 若いうちから、守りに入らずに、自分の考えを大切にした方がよい。

俺のメッセージはどの程度、伝わったのだろうか。

まあ、授業の時間を楽しく過ごしてくれて、

「自分もなんかやってみるか」と少しでも積極的な気持ちになってくれれば、

俺としては授業をした意味があったと思う。

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