- 2008-12-02 (火) 11:28
- 漁業改革
日本水産学会勉強会
「水産業のこれからを考えるI,II」主催:日本水産学会企画広報委員会
(企画担当:山川 卓(東大院農),清野聡子(東大院総合文化),
永田光博(道水孵化場),良永知義(東大院農))
昨年来,日本経済調査協議会の水産業改革高木委員会提言「魚食をまもる水産業の戦略的な抜本改革を急げ」や,内閣府規制改革会議の「規制改革推進のための第2次答申」「中間とりまとめ-年末答申に向けての問題提起-」などの公表が起点となり,水産業改革のための議論が業界関係者を中心に活発化しています。日本水産学会企画広報委員会では,このような動きに関する情報を学会員の間で広く共有して今後の活動の参考にするとともに,そこで展開されている議論の内容や論点を正確に把握することを目的として,以下の勉強会を企画しました。ふるってご参加くださいますよう,お願い申し上げます。「水産業のこれからを考えるII-水産資源の管理と持続的利用-」
日時: 平成20年12月6日(土) 13:00~ (16:00頃に終了予定)
場所: 東京大学農学部 農2号館(農正門を入って左側の建物)2階,化1講義室
東京都文京区弥生1-1-1(地下鉄南北線 東大前駅 下車 徒歩1分,千代田線 根津駅 下車 徒歩8分)
講演者(敬称略):
・勝川俊雄(三重大学生物資源学部)
・岩崎寿男(漁業経済学会会員)
・牧野光琢((独)水産総合研究センター中央水産研究所)
各講演40分(質疑含む)+全体の討議 1時間程度
* 入場無料です。会場の都合上,参加ご希望の方はe-mailまたはFAXにてお名前,ご所属,参加希望人数を事前にご連絡下さい。日本水産学会会員以外の方にもご参加いただけます。ご希望多数の場合は先着120名までに限らせて頂きますのであらかじめご了承ください。
連絡先:日本水産学会事務局 e-mail:fishsci@d1.dion.ne.jp(@dの後は数字の1です) FAX:03-3471-2054
http://www.miyagi.kopas.co.jp/JSFS/COM/jsfs6.html
この勉強会については、正直、首をかしげたくなる点が多い。
まず、人選がおかしい。
岩崎さんは、水産庁→漁業情報センター→トロール組合→巻き網組合と
天下りを歴任した80過ぎの老人。
「サバを漁獲枠で管理しているのは日本と韓国だけ」とか発言するレベルの人間で、
海外のまともな資源管理のことを何も知らない。
枝葉末節を取り上げて、「日本漁業にはなんの問題もない!!!!」と吠えるだけだろう。
知識がなく、相手を罵倒するしかできない人間を呼んだところで、まともな議論は不可能だ。
また、時間配分にも、問題がある。
漁業改革の説明には、最低限、次の5点が必要になる。
1)漁業の現状を全体的に把握
2)日本漁業の問題点を特定
3)日本と同じ問題を克服している海外の事例を紹介
4)問題回避のメカニズムの説明
5)日本漁業に新たな制度を導入する道を探る
これだけの内容を、質疑応答込み40分で話せるはずがない。
改革サイドには、極めて不十分な説明時間しか与えずに、
その後で、抵抗勢力の枝葉末節の揚げ足取りが延々と続くわけだ。
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Comments:3
- 陸でも海でも、大は小を飲み込む 08-12-03 (水) 15:05
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12月6日(土)の講演会、楽しみですね。試合開始前から場外乱闘の様子ですね。当日は、リングでも大いにハッスルしてください。応援しています。老獪な覆面レスラーの仮面を剥がし、本当に成熟した議論から、明日の日本漁業、さらには世界の食糧問題解決の道筋が、きちんと見えてくることを希望します!
- 青物水産商社 08-12-04 (木) 8:44
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ノルウェーのサバを扱って20年になる商社の者です。 この度の講演会に参加させていただきます。いつもこのサイトを拝見させていただいておりますが、海外や国内の漁業と商流の中にいる者として、色々な立場や考え方をきくことができそうで楽しみ・・・って、とても楽しんでる状況ではない現状ですが。
- 勝川 08-12-06 (土) 3:18
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陸でも海でも、大は小を飲み込むさん、こんにちは。
成熟した議論のためには、漁業の現状に関する共通認識が必要です。
漁業にどういう問題があるかをクリアにするのが先なんです。
改革の話の前に、現状で資源管理ができているかとか、
そういう話を最初にすべきなんです。
それがないまま、改革のディテールについて話し合っても、
聞いている方にはピンとこないでしょうね。最初に改革の話から始めろというのは、無理難題ですが、
私としては、どのような場であれ、やれることをやるだけです。青物水産商社さん、こんにちは。
>ノルウェーのサバを扱って20年になる商社の者です。
すばらしい。
是非、当日は、鯖を買う側の立場から、
情報提供をしてください。
実際に、商売に関わっている人の声は重要です。
大学の先生なんかより、実際にビジネスをしている人のほうが、
よっぽど多くの新しい情報をおもちですから。>海外や国内の漁業と商流の中にいる者として、
>色々な立場や考え方をきくことができそうで楽しみ行政官や学者がいかに浮世離れしているかがよくわかると思います。
天下り役人は、未だに「日本漁業に問題はない」と豪語しますからね。>・・・って、とても楽しんでる状況ではない現状ですが。
今は、どこも大変ですよね。
ここは、開き直って楽しんでしまうのも良いのでは?