- 2008-12-06 (土) 3:44
- 日記
今日の勉強会ですが、講演者のそれぞれの立ち位置を理解した上で、
その意見の違いをお楽しみいただければ幸いです。
立ち位置の違いを明確にするのは次の2つの質問です。
Q1 日本漁業に問題はあるのか?
Q2 今までの日本のやり方で問題は解決できるのか?
それぞれの質問の回答によって3つの陣営に分けることができます。
抵抗 | 保守 | 改革 | |
Q1 | N | Y | Y |
Q2 | Y | N |
それぞれの陣営は、次のような関係にあります。
保守と革新は、漁業をよくしたいという問題は共有していますが、
そのための方法論が違います。
保守派は、従来の日本の漁業を高く評価し、これを改良していくことで、
問題解決をはかるべきという意見を持っています。
いっぽう、革新派は、海外の成功事例から謙虚に学び、
新しい産業に変えていく必要があると考えています。
保守と革新は、どちらが100%正しいということではありません。
改革をするにしても、現状がスタート地点になるわけだし、
保守派にしても今のままでよいとは思っていないでしょう。
保守派と改革派が、議論を進めることで、
日本漁業を改善するための具体的な方向は見えてくるでしょう。
講演者の牧野さんは、日本の自主管理の研究をしている保守の論客です。
私とは、方法論が180度違いますが、それでも議論は成立するだろうし、
話を聴く人間にも意味はあると思います。
一方、岩崎さんは、水産庁から巻き網、トロール組合に天下った人間で、
「日本の漁業に問題などない」と大声で主張するでしょう。
「俺の人生は、間違えていなかった」といいたいわけですが、
都合が悪いものは隠して、都合がよい事例だけを繰り返すという、
典型的な大本営発表スタイルの話しかできません。
桜本文書がサンマばかりを取り上げているのと同じやり方ですね。
そんな子供だましが通用すると思っていること自体、時代錯誤ですが、
なんで、こんな人間を呼んでくるのか、理解に苦しみます。
まあ、抵抗勢力のお粗末さがよくわかるという意味では、
価値があるのかもしれませんね。