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日記 Archive

取材ばかりでゴワス

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今週は珍しく取材の予定がないから、研究時間を潤沢に確保できると思いきや、
いきなり収録予定が入ってしまった。
今度は、少し目先が変わっていて面白そうです。
さて、どうなることやら。

それにしても、取材の申し込みは多いですなぁ。
ネタを提供したら入れ食いというようなレベルではなく、
蜜にたかるアリのごとく、向こうからワラワラ寄ってくる感じです。
消費者は魚に関心があり、情報発信者が他にいない以上、
こうなるのは必然なのだろう。

一般人への情報提供は研究者の重要な使命なので、
基本的に来るものは拒まずの姿勢で、
時間の許す限り今後も情報発信に努めていきますYO!

シンポジウム雑感 その1

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シンポジウムはお疲れ様でした。

OMなんてマニアックなネタだから、
発表者+20人ぐらいと踏んでいたのに、
参加者が大勢でビックリしました。

「日本でもOMへの関心がこんなに高まっていたのか!」
と感動したのですが、
実は、昨日行われた秘密会議のついでに皆さん出席と言うことでした(笑
まあ、そうでしょうね。

シンポジウムは「不確実性への挑戦」というタイトル。
「数値シミュレーションを活用して、
不確実性に頑健な資源管理システムを構築しましょう」
というのが主題で、そういう演題が並んでいた。
資源評価の担当者達は、ことあるごとに北巻や行政官から、
「資源評価はあてにならん」「また、予測が外れた」などと、
いぢめられているので、かなり切実な問題なのだろう。

ただ、俺に言わせれば、不確実性なんて優先順位が低い話であって、
不確実性の前に考えるべき事は山ほど有ると思う。
実際のところ、漁業者も行政も不確実性なんてどうでも良いと思っている。
研究者が業界の都合の悪い数字を出してきたときに、
それを無視する口実として、不確実性を持ち出しているだけだろう。

(続く)

発表準備をしております

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明日のシンポの準備をしてます。
OMなんて微妙なネタだから、人数および客層が全く読めない。
実に準備をしづらい。

結局は出たとこ勝負ですな。

みなと新聞に寄稿したよん

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みなと新聞に寄稿しました。
たぶん、今日の紙面に掲載されているはずです。
「漁業者を大切にする国、ノルウェー」というタイトルで、
http://kaiseki.ori.u-tokyo.ac.jp/~katukawa/blog/2007/10/post_224.html
に書いたようなことを、詳しく書きました。


あと、ITQに関するコメントが静岡新聞10月28日の5面に掲載されました。
俺のコメントはこんな感じ。

水産資源管理に詳しい東京大海洋研究所の勝川俊雄・助教は「漁船を造った時の借金を抱え、撤退もままならない漁業者が、赤字を減らすために乱獲をする。その結果、資源が枯渇し、健全な経営体がどんどん減っているのが日本の実情。ITQは去る者にも、残る者にもメリットがある」と指摘している。


昨日はテレビの取材が来ました。
研究室の掃除をするのはテレビの取材の時ぐらいなんだけど、
ここのところ月1ぐらいで取材があるので、部屋が壊滅的に散らからないで済んでいる。
放映の日程がわかったら、ここで告知しますね。
まあ、使われるのは、一瞬だとは思います。


と、いった具合で、最近は取材ラッシュです。来週も週刊誌の取材があります。
世間の水産資源への関心は高いようですよ。
皆様の生活に関わることですから、
専門家として、しっかりと情報を提供していきます。


サバの期中改定については、現在確認中なので、もうしばらくお待ちください。

現在、この辺の数字と最新の資源評価の結果をつきあわせながら、整合性を確かめています。
http://www.jfa.maff.go.jp/suisin/tac19/siryou6-6.pdf
http://www.jfa.maff.go.jp/suisin/tac19/siryou6-7.pdf

水政審は、今まで議事録は公開でも配付資料が無かったので、
議論の細かい部分をフォローすることが不可能でしたが、
今回から配布資料が資源管理の部屋にアップされるようになりました。
http://www.jfa.maff.go.jp/suisin/tac19/index.htm
とても良い変化だと思います。委員長が交替したからでしょうか?

スケトウダラの未来のために その7

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俺はトキの保全は、何がやりたいのか全然わからない。
日本のトキは、とっくに絶滅しているのに、
中国から輸入してきたトキに人工繁殖までしているわけだ。
既に絶滅したトキをミイラみたいな状態で維持するために莫大な金が投資されている。
その一方で、ほとんど顧みられることなく、多くの種が絶滅に瀕している。
すでに絶滅したトキよりも、まだ絶滅していない生物の保全が大切だと思う。
トキの絶滅を教訓に、次なる種の絶滅を防ぐ方が大切だろう。

資源管理もそれと同じ。
日本海北部系群は、もうどうすることもできないので、
スケトウダラの太平洋系群へと俺の関心は移っている。
この資源は、今がまさに勝負所だと思う。

これが太平洋系群の資源量。90年代中頃からコンスタントに減少している。
image07110201.png

RPSは低水準で安定している。
現在の漁獲圧は、90年代前半なら問題ないのだが、90年代後半以降の水準では資源を維持できない。
近年のRPSで資源を維持できる見合った水準まで、早急に漁獲圧を減らす必要がある。
image07110202.png

RPS(卵の生残率)が低迷し、漁獲圧がそれに対応できず、資源がズルズル減っている。
この状況は、日本海北部系群の10年前と酷似している。
この資源は今がまさに勝負所であり、これから5年の間に行く末が決まると思う。

この資源のBlimitとしては、過去最低の親魚量154000トンが設定されている。
現在、Blimitに徐々に近づきつつあり、
10%の確率で2013年度にはBlimitを下回るというシミュレーション結果が得られている。
絶対に、絶対に、このBlimitは死守しなくてはならない。

そのためには、Blimitまで達したら、abcをどこまで減らすかを研究者で決めておき、
予め漁業者に周知しないといけない

そうすることで、Blimitに近づいた時点で、漁業者に注意を促すことが出来る。
北海道の関係者であれば、Blimitに達してから「どうしましょう?」では、お話にならないことは、
日本海北部系群の経験から痛いほどわかっているはずである。
資源量推定値がBlimitを下回ったら、何があろうともABCを予告通り削減する。

資源量には、過小推定の可能性ばかりでなく、過大推定の危険性もあるので、
資源評価の不確実性を理由に先延ばしは許されない。

Blimitを防衛ラインと位置づけて、そこで頑張るのは当然のことであるが、
ベストを尽くしたとしてもBlimitを下回っても漁獲にブレーキがかからずに、
資源がズルズル減っていく可能性はある。だから、それに対する備えも必要だ。
今のうちにBbanも決めておき、Bbanまで資源量推定値が下がったら、
必ずABC=0にすると宣言すべきである。
Bbanは、我々の管理能力が無い場合の保険として必要なのである。
今までBlimit以下に減らしたことは無いわけで、Blimit以下になったとき時に資源がどうなるかはわからない。
よって、Bbanを科学的見地から一意的に決めることは不可能である。
ただ、資源が減らしすぎると増加能力が失われて、元の水準に回復しない事例が多数知られている以上、
ずるずると減らさないための閾値は必要である。

現在、俺が太平洋系群に対して、要求していることは以下の3つ。
1) Blimit以下になったら、ABCをどこまで削減するかを予め決めておくこと
2) 資源の減少に歯止めがかからない場合を想定し、予めBban決めておくこと
3) 水研、水試で1)および2)に対して合意形成をした上で、漁業者に周知すること

Blimitが近づいている現状では、残された時間はわずかであることを、肝に銘じて欲しい。

シンポジウムのお知らせ

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今年はこんなシンポがあります。
OMをつかった管理方式というオタクなテーマで、
マニアが集う「奥の細道」的にディープな集まりになりそうですね。
普通の人がぶらりと来て面白いかは疑問ですが・・・

————————————————–

シミュレーションを用いた水産資源の管理
―不確実性への挑戦―

日時:平成19年11月28日(水)10:00~16:40
場所:東京大学海洋研究所 講堂
      〒164-8639 東京都中野区南台1-15-1     TEL 03-5351-6342
コンビーナー:平松一彦(東京大学海洋研究所・資源解析分野) TEL 03-5351-6494
              khiramatsu@ori.u-tokyo.ac.jp

プログラム
 10:00~10:50 オペレーティングモデルを用いた管理方式開発の現状
                   平松一彦(東京大学海洋研究所)

 10:50~11:40 ミナミマグロの管理方式の開発
                   黒田啓行(水産総合研究センター・遠洋水産研究所)

       昼食(11:40~13:00)

 13:00~13:50 小型鯨類の管理方法の検討
                   岡村 寛(水産総合研究センター・遠洋水産研究所)

 13:50~14:40 スルメイカ秋季発生系群のABC算定規則の検討
                   櫻田玲子(東京大学海洋研究所)

       休憩(14:40~15:00)

 15:00~15:50 マサバ太平洋系群の資源評価と管理方策の検討
                   渡邊千夏子(水産総合研究センター・中央水産研究所)

 15:50~16:40 管理規則の事前合意
                   勝川俊雄(東京大学海洋研究所)

 16:40 閉会 

————————————————–

現在の資源管理は、毎年、どうしようどうしようと悩む泥縄スタイルです。
泥縄スタイルだと、資源が減ってしまうとどうしようもない。
管理に一貫性を持たせて、適切なアドバイスをするためには、
「資源がこういう状態になったらABCをこうする」というルールが必要なのです。
これが管理方式です。

管理方式は、不確実性が大きく、政治的圧力が強い資源の利用には欠かすことが出来ません。
実際、IWCやマグロの管理などは管理方式を利用するのが一般的です。
平松さん、黒田さん、岡村さんは、もろに国際資源管理の舞台で活躍してきた人たちです。
彼らの知識を国内の資源管理にも活用していく必要があるでしょう。
国内の事例に関しては未だに検討事項みたいですが、まだ、しばらく時間がかかるかな。

俺は例によって最後ですな。
俺の後の人は話しづらいだろから、妥当な判断ですね(笑
事後的にズルズルと目標を下方修正する現在の資源評価をDISして、
管理方式に事前合意をすることの重要性を熱く語ります。
でもって、複雑なモデルに基づいて最適化された制御ルールよりも、
シンプルなルールの方が良いんじゃないかという話をするつもりです。
もちろん、シミュレーションによって、そのルールが機能するかどうかを見極めるのは当然ですね。

今、この講演の要旨を書いています。
いろいろと話すべきことが多くて、悩ましいですなぁ。

AFCフォーラムの10月号は必読!

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農林漁業金融公庫の月報誌にAFCフォーラムというのがある。
PDFで全文を読むことができるのだが、実に、内容が濃厚。
10月号は、こんな感じです。

10月号(特集:守れるか日本の魚食文化)
特集  日本の水産業と魚食文化を守るには  坂井 真樹
負のスパイラルに陥っている水産業を建て直すには  黒倉 寿
日経調、漁業者と意見交換  日本経済調査協議会
活性化に成功したノルウェーの漁業制度と資源管理  丹羽 弘吉
水産業を取り巻く環境は劇的に変わった  垣添 直也
伊勢・三河湾のイカナゴ資源管理(愛知県)  船越 茂雄
いま現場では 宮古漁業協同組合 大井 誠治  調査室
コメント  小松 正之

髙木総裁が率いる農林漁業金融公庫だけに、高木委員提言に関連するものが多いです。
黒倉先生のところを読むと、高木委員提言が出てきた背景がよくわかります。
丹羽さんのノルウェーの漁業制度と資源管理も必読ですね。
丹羽さんには今回のノルウェー訪問でも大変お世話になりました。

ここで、目次のチェック&ダウンロードが出来ます。
http://www.afc.jfc.go.jp/information/publish/afc-month/2008/0810.html

PDFの存在に気づかずに、本を送付してもらたので、代金を振り込まねば・・・

ノルウェーに行ってきました

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1週間ほどノルウェーに行き、
漁業とその管理について学んできました。

ノルウェーの漁業制度などは日本からでも勉強はできるけど、
現地に行かないとわからないことも多い。
「どういう経緯でその制度になったのか?」とか、
「実際のところ、どんな感じなのか?」とか、
「漁業者はどうおもっているの?」とか、
そういうところを忌憚なく聞いてきました。

ノルウェーの漁業政策はオープンな議論を重ねて方向を決めていきます。
だから、なぜ現在の政策になったかを皆が理解しています。
もちろん、細かい部分での不満はいろいろありますが、大筋では納得しているし、
細かい部分は今後の議論を通して解決していけると思っている。
漁業者のみならず、加工業者、流通、自然保護団体など多くの人間の意見が、
政策に反映されている。

日本のTACなんて、よくわからない値が密室で決められて、
何でその値になったのか誰も説明できないのとは雲泥の差ですね。

大勢の方に協力していただき、実に有意義な訪問スケジュールでした。
ぎっしり詰め込まれて、一分の隙も無いぐらいです。
フリーは28日(日)だけでしたが、この日は雨と風が強かったので、
次の日のアポに備えて、ホテルで予習&復習をしていました。

23日 午前:日本発
     深夜:ベルゲン着
24日 午前:サバ水揚げから冷凍までのプロセスを見学
     午後:輸出会社訪問
25日 午前:販売組合を訪問
     午後:オスロに移動
26日 午前:オスロでオロオロ
     午後:漁業省訪問
27日 終日:ベルゲンに戻る
28日 終日:雨のためホテルで資料整理
29日 午前:販売組合を訪問
     午後:漁業庁、海洋研究所を訪問
30日 早朝:日本に出発
31日 昼 :日本に到着

スケトウダラシリーズを、片付けたら、ノルウェー訪問記を書きますね。

ベルゲンの町並みは、とても美しかったです。
なんか、おもちゃの町みたいでした。
ber01.jpg

ノルウェーのサバ漁船
噂に聞いていたとおり、設備もグッドでしたよ。
ノルウェーでは古くなった船はデンマークなどに売って、常に最新の船を使うようです。
ber02.jpg

ノルウェーの海洋研究所の調査船は、格好いいですね。
何隻も船があるのだけど、これは一番大きなG.O.SARS号。
生物のモニタリングのために、静穏性が非常に高いそうです。
Hjort号なんていうのもあるようですよ。
ber03.jpg

スケトウダラ北部日本海系群のおもひ出 その2

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04年当時を振り返ると、全体的に危機感が無かったと思う。
本気でやばいと思っていたのは、魚種担当者と俺ぐらいだろう。
ほとんどの関係者は、漁業者が望むようなABCを出す事が自らの使命だと考えており、
「漁業者には生活がかかっているのに、
空気の読めない研究者が悲観的な数字を出してきて迷惑だ」という雰囲気だった。
俺が「この魚を捕るべきではない」といくら力説しても、
なんの反論もないまま、なし崩し的にABCが増えてしまった。
道の役人が「我々は漁業者の生活のためにTACを増やすよう働きかけます」とか
宣言していたのには、呆れかえってしまった。
この手のホワイトナイトたちが、「漁業者を救うため」にTACを水増していった。

漁業者のいうままにTACを増やしても、「漁業者を救う」ことにはならない。
このままでは、漁業者の生活が失われる可能性が濃厚なのだが、
その原因は、資源の持続性を蔑ろにして、過剰なTACを設定したせいである。
目先の利益を確保するために非持続的な漁獲を続けた漁業者と、
漁業者に言われるままにTACを増やした役人が、
資源をつぶし、漁業をつぶし、地域コミュニティーを破壊したのである。

北海道に限った話ではないが、漁業者は常に被害者意識が強い。
自分たちが利用した資源を、次世代にちゃんと残すのは漁業従事者の最低限の義務である。
その当然の義務を果たせと言われただけで、被害者面して大騒ぎをする。
自分たちは、理不尽な規制に苦しめられる哀れな存在だと声だかに主張し、
俺のような、いたいけな研究者を「漁業の敵」としてやり玉に挙げるのである。
たしかに、世界には、厳しい管理の犠牲となった漁業者が存在するのだが、
日本は資源管理に極めて消極的な国である。
国内に、資源管理が不必要に厳しすぎて漁業が滅びた事例など、無いだろう。
日本の場合は、乱獲で資源が枯渇した結果として、漁業が自滅しているのである。
自らの短期的な利益の代償として、共有財産の水産資源をつぶしたのだから、
漁業者は被害者ではなく、加害者である。

誰が言論の自由を殺したのか?

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読者のコメントより

以前「資源の減少は自然の法則」的な漁業者サイドの発言に対し、
「自分に都合のいいトコだけをとっている」と氏は批判しましたが、
「いいトコ取り」をする程度には、彼らも勉強(?)しているわけです。
では、何故、誰が、彼らの「信仰」を培ったのでしょう?

きつい言い方をすれば、「無知」が根本原因なのであって、
それを放置してきた者にも責任の一端はあるのではないでしょうか?
漁師の武器は、経験と漁獲技術です。
でも、資源管理論を学び、自らの物にしている漁師は
国内にどのくらいいるのでしょうか?
「学ばないのが悪い」「やる気があれば学べたはずだ」と突き放すのは簡単です。

なぜ、漁業者が資源に対して無知なのかを考えたことがありますか?

学ぼうにも情報が無いからです。

では、なぜ、資源に関する情報がないのでしょう・・・

ご存じの通り、水産業界に言論の自由はありません。
漁業者に都合が悪いことを言えば、よってたかって揚げ足をとられます。
先日、マイワシの減少に対する漁獲の影響について水産学会誌に記事を書いたところ、
水産庁から天下りした某組合の元理事がいろいろと動いているようです。
こういう人が出てきた段階で、内容が正しかろうがどうだろうが、
発言を撤回し、謝罪しないといけない立場の人も多いでしょう。
用心棒をつかって、言論封殺をしているのは業界自身です。
漁業者が水産資源に関して無知なのは、勉強不足ではなく、
その前の段階で「言論封殺」をしていることが根本原因なのです。
自分が情報を発信する立場になると、言論封殺の構図は実感できます。

発言の自由を奪えば、業界の自浄効果が失われます。
問題点を指摘する人間を排除して、
茶坊主だけを残していけば、組織は必ず滅びます。
組織をヨイショする発言しか許されていないのは、
ワンマン企業で良くあるパターンですし、戦時中の日本も同じでしょう。
どちらも、イケイケの時は良いですが、傾き出せば脆いものです。

メディアは、この圧力の影響を受けています。
例えば、水産経済の記事をこのブログでとりあげました。
ニューファンドランドのコッドは世界で最も有名な乱獲事例です。
これを自然環境が原因だと書くのは非常識です。
元論文と全く違う内容なので、飛ばし記事と呼んでも良いでしょう。
なぜ、こんな記事がでるかというと、漁業者が喜ぶからです。
逆の情報(乱獲の証拠)は幾らでもありますが、
漁業者が喜ばないから取り上げられません。
この手の記事は、読んだ読者は喜ぶし、
たとえ間違えていてもクレームはこないので、
書く方にとっては、利益がある安全な記事です。
もし、漁業を批判する記事を書いて、少しでも不正確な記述があれば、
鬼の首を取ったように叩かれるでしょう。
君子危うきに近寄らずというわけです。

漁業に都合が良いことなら、どんな嘘でもかまわない。
漁業に都合が悪いことなら、アラ探しをして徹底的に叩く。
こういうダブルスタンダードで、言論を封殺してきたのです。

「やる気があれば学べたはずだ」と漁業者を突き放すつもりは毛頭ありません。
情報を発信しようという人間を端からつぶしているのだから、
学ぼうにも、学べるはずがないのです。
ただ、そういう状況を造ったのは他ならぬ一部の漁業者ですから、
突き放すどころか、言論を封殺してきた責任を追及したいですね。

この閉塞的な状況を打破するために、俺は言うべきことを言ってきました。
これは、税金で研究をさせてもらっている者として、自分に課した義務です。
業界を批判する連載を業界紙に執筆し、テレビで北巻の乱獲を非難しました。
俺が関わったクロ現が、NHKで漁業の現状を批判した最初の番組らしいです。
業界紙で正面から漁業の現状を批判したのも、あの連載が最初でしょう。
どちらも、相当にインパクトがあったようで、
おかげで、いろんな場所で陰口をたたかれています。
それと同時にいろいろと応援してくれる人も出てきました。

漁業を立て直すためには、まず、言論の自由を取り戻さないといけない。
今後も、批判を恐れずに、言うべきことを言い続けます。

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