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シェフの味、生徒「もの足りない」 英で給食離れ

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http://www.asahi.com/international/update/1016/TKY200710160424.html

 英国で政府が給食の質の向上に乗り出したが、かえって給食離れに拍車をかける結果になっている。
 それまでは、ポテトフライやフライドチキンなど脂っぽいものやチョコバーなど甘いものが多かった。新基準はそんなジャンクフードを一掃、カロリーにも栄養価にも気を配って加工品より生鮮食料品を使うよう指示。予算も大幅に増やした。
 ところが各地からの報道によると、脂っこくて甘ったるいものに慣れた生徒たちは「もの足りない」「チーズ臭い」などと敬遠。学校を抜け出してチョコバーなどを買い込んでくる生徒も出る始末。

うーむ、これは対岸の火事ではない。
美味しいモノを食べた体験が無いまま大きくなると、絶対にこうなるって・・・
子供達が本物の味に慣れるまで時間がかかると思うけど、
この試みは続けて欲しいものです。

英国は行ったこと無いから、よくわからんが、
北米では、大抵のレストランの食事は脂ぎっているわけだ。
「何でこんなにオイリーなのよ?」と友人に愚痴ったら、
「オイルを減らすと満腹感がなくなるから、客が減るらしい」とのこと。
そのくせ、猫も杓子もローファットの食材にはこだわるから、もう訳わかめ。

ちなみに、日本の給食はこんな感じ。
http://image.blog.livedoor.jp/dqnplus/imgs/0/e/0e8e7d41.jpg
コッペパンに、コロッケ、ポタージュスープもあった。
あと、クジラの竜田揚げもコリコリして美味かったなぁ。
給食の時間は大好きでした。

赤福よ、お前もか

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http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/kansa/071012.html

国産だから、安全ってワケじゃない。
むしろ、日本の食品基準は外に厳しくうちに甘い。
また、取り締まる側と、取り締まられる側がつーかーだったりする。
十数年前から地元保健所が把握していたってのも凄いな。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B5%A4%E7%A6%8F

こういうものが見逃されてきた背景には、地元への温情体質があるのだろう。
特定の企業の不正を黙認することで、その企業は短期的な利益を増やせるかもしれないが、
不正はいつかばれる可能性がある。
その場合、日本の食品業界全体がイメージダウンする。

「食の安全」は、割高な日本の農業・漁業が生き残っていくための鍵である。
日本の消費者には国産品に対する宗教的な信頼感があるが、実態が伴っていない。
日本の魚を有り難がっているのは、日本の消費者だけ。
高く買う先進国には買い手が付かず、
途上国に二束三文でたたき売られているのが現状である。

読売新聞 9/30(日) 減る魚2

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読売新聞 9/30(日)
サイエンス 学び 
減る魚(パート2)
産卵可能時まで保護必要~大衆魚 揺らぐ「周期的増減」説

「若齢魚の漁獲を控えて、資源回復を図ろう」という内容
論点が明確でわかりやすいと思います。

俺が登場するのは2カ所。
マサバについては、
「若い魚の乱獲が回復の芽を摘むからではないか」
マイワシについては、
「90年代半ばから、漁獲規制をかけていれば、ここまで減らなかった」
というコメントが掲載されました。

俺以外にも、川崎先生、西田さん、桜本先生が登場します。
これはシリーズ物で、パート1のマグロには平松さんが登場しました。
どちらも、海洋研の5階の廊下に貼ってあります。

国交省やるなぁ

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国土交通省ネガティブ情報等検索サイト
 (事業者の過去の行政処分歴を検索するサイトです)
http://www3.mlit.go.jp/

最初は誰かがネタで造ったのかと思ったら、本物みたいだ。
こうやって公開が進めば、消費者にとっても、まっとうな業者にも利益になる。
素晴らしい取り組みじゃないか。

国交省GJ

DISK BOOT FAILURE

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今日は朝からマシンが起動しない。

DISK BOOT FAILURE, INSERT SYSTEM DISK AND PRESS ENTER

とかいって、泣ける。
ハードディスクの物理障害か。
とりあえず電源を切って、再起動。
ハードディスクのアクセスランプが点灯したまま
今度はbios画面で固まってしまう。

ファイルのバックアップはあるし、FINAL DATAもあるので、データの損失はない。
しかし、予備のマシンとハードディスクが無いので、バックアップを復元できない。
こまった。途方に暮れまくり。
泣きながら新宿西口に走るしかないのか?

ダメ元でケースを明けて、SATAケーブルをグリグリしてみると、
なんと正常に起動するようになった。
「先生!原因が判明しました!」ということで、
ケーブルを交換したら再び快適になりました。
そういえば、前にもハードディスクを認識しなくなったが
お前のせいだったのかっ。

朝からあたふたしてしまったが、問題解決して良かった。
問題の発生したケーブルは忘れずに処分することにする。
うっかり捨て忘れると、そのまま再利用して同じトラブルに見舞われたりすんだよ。これが。

乱獲は現場で起きているんだ!!

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ということで、情報収集のため、銚子に行ってきました。
SANY0015.jpg

休漁なので、市場はお休み。
SANY0021.jpg

食べるのは資源状態が良好なサンマです。うまかったです。
みんなも、マグロやウナギは食べずに、サンマを食べよう。
SANY0026.jpg

やっぱり、現場に行かないとわからないことは多いですね。
とても勉強になりました。

銚子で実感したことは、
TACで漁獲が止まると思っている漁業者は居ないということです。
去年、TAC超過が判明した後も、ずるずると獲らせてしまった失態が今後も尾を引きそうです。
去年、TACを超過した後に水産庁から北まきに「操業停止願い」がでました。
(その当たりの詳しい事情は、ここを見てください)
その後も「まじり」とかいってサバをとり続けた漁業者がいるのです。
「操業停止願い」は初めてのことだったので、漁業者もびくびくしながら獲っていたらしい。
でも、結局はお咎め無しと言うことで、水産庁に取り締まる気がないことがバレバレです。
去年は通達のあとにサバを捕りひかえた漁業者も、今年は獲るでしょうね。
マサバの回復の芽を今回も摘みそうだな。

さらに、銚子では、サバの増加を当て込んで、冷蔵庫を拡大しているらしい。
まったく何を考えてるんだが・・・

マサバ回復計画とかいって、17億円も北まきにばらまいているが、
漁業者に乱獲するための油代を与えているだけじゃないの?

地球の食卓

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日本人の食生活の変化はすさまじいものがある。
魚離れのところでも書いたんだが、
魚の消費量はそれほど減っていないが、その中身の変化が大きいはずだ。
「中身の変化を無視して、毎年何キロ魚を食べるかだけ見てもなぁ」という感じがする。
では、食の中身の変化をどう表現したらよいのだろうか。

そんなことを考えていたときに、これをみてピンときた。
http://v.mercola.com/blogs/public_blog/What-the-World-Eats-21099.aspx
(java scriptを切った方が見やすい)
ここに様々な国の家庭が1週間に消費する食材の写真がある。
家族の写真もあって、食卓が目に浮かんでくるようだ。

実はこれらの写真はこの本の一部なのだ。 ズバリお薦め。おもろいよ。

地球の食卓―世界24か国の家族のごはん

写真で見ることの説得力は凄いね。
世界の食卓の多様性に驚かされるし、こういう多様性が文化なんだよな。
食生活をカロリーや重量などの数値で表現することで、
如何に重要な情報が失われているかと言うことだな。

年代別、世代別に、どういう形態の魚をどれだけ消費しているかをまとめたら、
日本人の魚食の変化について、かなりわかると思う。
とても、面白いと思うので、誰か企画をしてください。
水産白書もこういう側面から日本の魚食の変化に切り込んで欲しい。

その努力は方向が違わないか?

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ログをチェックしていたら、
「ノルウェー 資源管理 失敗」 で検索をして、このサイトにたどり着いた人がいた。
ノルウェーのあら探しをしていたら、正反対のサイトにたどり着いてしまって残念でした。

ノルウェーのあら探しをしても、日本漁業には何のプラスにもならないと思う。
同じ時間を使うなら、ノルウェーの良いところを学んで、
日本にも取り入れるための努力をした方が建設的だろう。
maffが大好きな米国よりも、ノルウェーの管理の方が機能しているんだから。

水産庁のノルウェーの漁業政策に関するレポートは
http://www.jfa.maff.go.jp/gate/noruwe.pdf
なかなか良くまとまっている。
コレを読むとますますノルウェーをマンセーしたくなってしまう。

「ノルウェー漁船の船齢は高く、かつ年々上昇する傾向にある」という記述は、
ノルウェーの実情を知る人からは、はなで笑われてしまいました。
ノルウェーの漁船は最新で古くなった船はオランダなどに売られているそうです。
特に大型船は常に最新のものを使っているということですよ。
この部分に関しては、情報を集め直した方が良いかと思います。

全国資源評価会議の争点

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今回の会議の争点は、マサバの07年級ぐらいかな。
北巻業界は「07年級は、04年並の卓越年級群として計算しろ」と要求する。
07年級も、0歳から巻く気満々である。
それに対して水研側は「情報が不十分な段階で楽観的な数字は出せない」という判断だ。

自分たちが、「未成魚獲りきり漁法」で資源回復の芽を摘んでおきながら、
とても高圧的で、ビックリする。これが「北巻クオリティー」。
TACすら守ってないくせに、良く言いえるものだ。
「最近、TACとABCの乖離が某新聞の連載やNHKのテレビ番組などで批判にされられているが、
それは水研が保守的なABCを出すせいだ。
保守的なABCを出す担当者は、今後名指しで批判をするぞ」などと
恫喝をする漁業関係者まで出てくる始末。

俺はサバの資源評価とは無関係なので、傍観をするつもりだったのだが、
北巻業界があんまりに勝手なことばかり抜かしているので、次のように言ってきた。

「現在、マサバ太平洋系群は、04年級と07年級しか居ない。
04年級はもっても来年までなんだから、
その次の卓越が出るまで07年級群を大切にしないといけない。
この状況で、07年級に楽観的な予測をしないのは当たり前である。
捕った魚は戻せないけど、捕らなかった魚を後で捕ることはできるし、
そのほうがサバ漁業全体としては、儲かるんだから。
そもそも今の段階で0歳の年級群豊度を議論すること自体がナンセンス。

例えば、ノルウェーのサバは2002年が卓越年級群だった。
この年級を今年から獲り始めるということで、徐々にTACが増えていく見通しである。
5年も猶予があれば、取り始める頃には年級群の大きさはわかっているから、
精度が良くTACを設定できる。
ノルウェーのように適正な大きさになってから取り始めれば、
資源評価の精度は格段に上がる。
大きくしてから獲った方が儲かるんだから、
水産庁もそういう方向で指導をして欲しい。

本来サバは0歳魚の資源評価なんてやらなくてもよい魚種であって、
こんな無駄な議論をしていること自体がばかげている。
サバの資源評価精度が上がらないのは、研究者の責任ではなく、
考え無しに0歳から獲りまくる業界の責任である。」

質疑応答の時間の関係で俺の発言が最後になったんだけど、
まあ、質疑が続いたところで、まともな反論は出来ないだろうね。

ゴマサバの時に、静岡の漁業者から、
「自分たちは、99%はゴマサバを獲っているが、
サバ類としてTACがまとめて設定されているために6月以降は漁業が出来なかった。
これは理不尽なのでなんとかして欲しい」という意見があった。
これは、早急になんと対応すべき課題だと思う。
今は、マサバが少なくてゴマサバは多い。
ゴマサバを主体に獲っているなら、漁獲規制は本来必要ない。
現在は、ゴマサバとマサバをまとめて、サバ類としてTACを設定している。
北巻が小サバを巻きまくった結果として、
漁獲を続けても問題がないはずの漁業者にしわ寄せが行っている。
ゴマサバとマサバは全く別の種なんだから、別々にTACを設定するのが筋である。
一刻も早くゴマサバとマサバのTACを分離すべきであろう。

サバは面白くなってきましたよ!
ということで、15日のサイエンスゼロをお見逃し無く。
http://www.nhk.or.jp/zero/schedule/index.html

平成19年度全国資源評価会議

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今日は全国評価会議というのに来ています。
TAC対象種の資源評価の内容をまとめて公開をするのだ。
会議は今日と明日の2日間。
今日は、マアジ、サバ、マイワシで、明日はスケソ、スルメイカ、ズワイ、サンマ。
俺は、サバ、マイワシ目当てで、今日だけ参加することにした。
サバの04,07系群が評価票でどう扱われているのか、
マイワシの期中改訂についてどのような資源的な裏付けがあるかに注目。
会議は公開なので、面白いネタがあればここでも取り上げたい。

場所は霞ヶ関の農水省の講堂。実は農水省に行くのは初めてだったりする。
外から見ると海洋研とどっこいの古い建物だが中は、かなり金をかけて改装してある。
ちょっと差をつけられてしまった。

会議自体は平和すぎて、眠くなるぐらい。
どうやら、この会議は討論の場ではなく、事後報告会のようだ。
ごたごたはブロック会議でやっているから、もう良いのだろうか?

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from 18 Mar. 2009

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