- 2007-05-28 (月) 14:34
- 研究
以下の文章(平成18年度水産白書 http://www.jfa.maff.go.jp/hakusyo/18do/18nenhakusyo.pdf )を読んで、次の問いに答えなさい。
新たな水産基本計画 ~水産業の構造改革の推進~
水産基本計画は、14 年3月に策定され、以来、水産資源の回復の取組が全国的に広がり始めるなど、生産面及び消費面の取組が、政府及び関係者によって行われてきました。食用魚介類の自給率は、12 年度から14 年度までの53 %を底に回復し、17 年度には57 %となっています。
食用魚介類の生産量については、緩やかな減少傾向で推移した後、ここ数年は450 万トン前後の水準で推移しています。漁業生産量が増大していない要因としては、我が国周辺水域の水産資源が、藻場・干潟の減少等による漁場環境の悪化も背景として、一部には回復の動きがあるものの全体としては依然低位水準にとどまっていること、漁業就業者の減少・高齢化など生産構造の脆弱化が進んでいることなどが挙げられます。
急速に進む「魚離れ」~魚食大国に翳り~
(1)かつてない「魚離れ」が起きている
平成7年から16 年までの1人1日当たりの魚介類・肉類の摂取量は、すべての年齢階級で、肉類が総じて横ばいの中、魚介類は減少。かつてみられなかったほどの「魚離れ」が顕在化。(2)「魚離れ」の原因は何か
- 子どもの「魚嫌い」
- 魚介類は肉より割高
- 魚介類は調理が面倒
(3)今のままでは魚介類の消費量が昭和40年代の水準に逆戻りするおそれも
下の図は、食用魚介類の生産量と個人消費量(一人当たり)のトレンドを示したものです。赤と青がそれぞれどちらに相当するかを答えなさい。
正解
青が食用魚介類の生産量、赤が個人消費量。
緩やかな減少傾向で推移したのち安定しているのが青、
かつて無い顕著な減少傾向を示しているのが赤です。
公務員試験を受験する人は、間違えないように注意してください。
くれぐれも、勝手な常識で判断しないようにしましょう。
文章だけ見たら逆の印象だけど、実際には魚の消費量はほぼ横ばいにもかかわらず、
漁業生産が激減しているから、輸入に頼らざるを得ないのが現状。
「急速に進む「魚離れ」~魚食大国に翳り~」ってどこの国の話だ?
マスコミも「魚離れ」をあおっているが、その多くは水産白書の引用だ。
水産白書以外に明確な魚離れのソースは見あたらない。
魚離れが進んでいることを前提に、それを憂える論調が殆どだ。
火のないところに煙は立つもんだね。
ちなみに火元は↓
魚離れ に一致する日本語のページ 約 92,800 件
http://www.google.co.jp/search?q=%E9%AD%9A%E9%9B%A2%E3%82%8C
魚離れ 水産白書 に一致する日本語のページ 約 60,200 件
http://www.google.co.jp/search?q=%E9%AD%9A%E9%9B%A2%E3%82%8C+%E6%B0%B4%E7%94%A3%E7%99%BD%E6%9B%B8
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