日本の水産業が今後どうあるべきかという、少し大きな話をしようと思う。
その前に、水産業の現状について、共通認識を持っておく必要があるだろう。
そこで、日本の水産業の歴史をざっと振り返ってみよう。
歴史というのは、年表の丸暗記のような無機的なものではなく、
過去から現在まで連続的に続くストーリーであり、
それぞれのイベントは、前後のイベントと必然的に結びついている。
歴史から、水産業が歩んだ大きな流れを理解することが肝要だ。
歴史を学ばないものは、現状を本当の意味で理解できない。
また、将来のことも、正しく予測、行動ができない。
現在の漁業システムの基礎が作られたのは戦後である。
ここでは、戦後に限って歴史を振り返っていこう。
戦後の日本の漁獲量の変遷は次のようになる。
ここでは、大まかに3つのフェーズにわけて、
1972年までを増加期、1973-1987年までを高水準期、1988年以降を減少期とする。
それぞれ3つのフェーズはどのような背景で、漁業生産がどのように変化をしたのか、
その内部をこれから見ていこう。
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- 漁業の歴史 part 1 from 勝川俊雄公式サイト