- 2006-09-04 (月) 17:13
- 研究
全体として、残すべきところは残してもらえたと思う。
過去の資源評価の妥当性を検証したうえで、
1998年級群の過大推定→過剰なABC→獲りすぎ
という一連の流れを明確に出来たのはとても良い。
計量魚探などで漁獲が始まる前に大まかな豊度を把握できるような調査をする
という対策が書かれているのも良い。
若齢魚の資源評価をがんばるのも大切だけど、それだけで資源を守れるかは疑問だな。
「次回は年級豊度が確定する前に過剰な漁獲がかかるのを避ける」という
コンセンサスを作っておかないと、同じことの繰り返しになりそうだな。
減少した資源では、必ず同じような問題が起こっているのだ。
- 資源が減少する
- 豊度が高い年級群が産まれる
- 期中改訂をして獲り尽くす
- 例年なみになちゃったよ orz
年級群を獲るついでに、他の年級群への漁獲圧も高まるから、
結果として良い年級群が去った後は、資源が全体的に目減りしてしまう。
出る杭を打つついでに、他の釘まで打ってしまうのだ。
これを避けるためにも、「年級豊度が把握できるまでは、
過剰な漁獲を避ける」という記述が欲しかった気がする。
豊度が高い年級群が幸運にも発生したら、しっかりと再生産つなげないといけない。
これだけ資源が減ってしまうと、次があるか定かではないが・・・
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