みなと新聞に寄稿したよん

みなと新聞に寄稿しました。
たぶん、今日の紙面に掲載されているはずです。
「漁業者を大切にする国、ノルウェー」というタイトルで、
http://kaiseki.ori.u-tokyo.ac.jp/~katukawa/blog/2007/10/post_224.html
に書いたようなことを、詳しく書きました。


あと、ITQに関するコメントが静岡新聞10月28日の5面に掲載されました。
俺のコメントはこんな感じ。

水産資源管理に詳しい東京大海洋研究所の勝川俊雄・助教は「漁船を造った時の借金を抱え、撤退もままならない漁業者が、赤字を減らすために乱獲をする。その結果、資源が枯渇し、健全な経営体がどんどん減っているのが日本の実情。ITQは去る者にも、残る者にもメリットがある」と指摘している。


昨日はテレビの取材が来ました。
研究室の掃除をするのはテレビの取材の時ぐらいなんだけど、
ここのところ月1ぐらいで取材があるので、部屋が壊滅的に散らからないで済んでいる。
放映の日程がわかったら、ここで告知しますね。
まあ、使われるのは、一瞬だとは思います。


と、いった具合で、最近は取材ラッシュです。来週も週刊誌の取材があります。
世間の水産資源への関心は高いようですよ。
皆様の生活に関わることですから、
専門家として、しっかりと情報を提供していきます。


サバの期中改定については、現在確認中なので、もうしばらくお待ちください。

現在、この辺の数字と最新の資源評価の結果をつきあわせながら、整合性を確かめています。
http://www.jfa.maff.go.jp/suisin/tac19/siryou6-6.pdf
http://www.jfa.maff.go.jp/suisin/tac19/siryou6-7.pdf

水政審は、今まで議事録は公開でも配付資料が無かったので、
議論の細かい部分をフォローすることが不可能でしたが、
今回から配布資料が資源管理の部屋にアップされるようになりました。
http://www.jfa.maff.go.jp/suisin/tac19/index.htm
とても良い変化だと思います。委員長が交替したからでしょうか?

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みなと新聞に寄稿したよん への4件のフィードバック

  1. 業界紙速報 のコメント:

    日本漁業「責任」時代へ
    東大海洋研助教・勝川俊雄
    という表題で、15日付みなとに載っています。第一面で大きな扱いです。昨日、間に合いませんでした。速報の看板を下ろさなくてはいけないですな。
    副題として:
    漁業は必ず復活する
     ノルウェーに学ぶ5つの政策

    次回からは毎月下旬掲載の「漁業生産版」で連載する、となっております。

  2. same のコメント:

    11月15日のものですね。早速読ませていただきました。
    しっかり儲からない産業は衰退します。補助金をなくして活性化した国と産業に、ニュージーランドの農業がありますね。

    こちらの漁業者は老齢化しています。平均65歳~という漁協は少なくないのではないでしょうか。完全に補助金を切ってしまうと漁師がいなくなってしまう可能性があります。
    やる気のある若い人、企業には十分に補助金を与えるというのはどうでしょうか。

  3. 匿名甘えヒト のコメント:

    sameさん

    そんなの必要ないょ。
    儲かる漁業をしているところは後継者はちゃんといるしね♪

    あとは、まき網と底曳きかぁ・・・漁業者は職人だからな・・・もし、これらの技術を残して行きたいのならば、「技」を伝えるために、保護しないとダメでしょ!
    一度失われた職人技が復活するのは至難のコト。。。

    それぞれ、2~3隻づつ、残しておけばいいかな・・・技術の伝達のために・・・

    漁業者が悪いわけでもなければ、漁法が悪いわけでもない(底曳きは少々考え物だけど)。
    問題は、ちゃんと管理できるかどーかだと思う。

    科学者の出すABC
    漁業者のカンからくる「いるところに行けば、獲れるんだ」
    どちらも、『正解』に向かっている気持ちがあると思う。
    問題なのは、両者が手を取り合わないこと。
    もう一つ・・・行政官が、ABCもカンも棚に上げて、自らが、その地位にいる間は傷付かないように、TAC等を決めちゃうことだな・・・所詮、彼らにとって、自分の収入と「プライド」以外、重要なモノはないんだな、ウン。

  4. 勝川 のコメント:

    業界紙速報さん

    本当は事前に告知するつもりだったんだけど、
    ばたばたしてて忘れてました(笑

    sameさん

    >補助金をなくして活性化した国と産業に、ニュージーランドの農業がありますね。

    農業よりも漁業の方が補助金の悪影響は大きいです。
    水産資源は共有ですから、
    大量に漁獲をして利益を出せない経営体があると、
    業界全体が傾きます。
    そう言う業界を補助金で支えているのだから、
    今後も日本漁業は衰退する一方でしょう。

    >やる気のある若い人、企業には十分に補助金を与えるというのはどうでしょうか。

    補助金を与えて有望株を伸ばすよりも、
    補助金頼みの不良債権を処分する方が大切です。
    それだけで、世代更新はおきるはずです。
    それで駄目なら産業として終わっているので、
    わざわざ税金を投資する価値はないでしょう。

    匿名甘えヒトさん

    >そんなの必要ないょ。
    >儲かる漁業をしているところは後継者はちゃんといるしね♪

    まさに、それにつきますね。
    大切なのは、乱獲をせずに漁業から利益が出せることです。

    >漁業者は職人だからな・・・
    >もし、これらの技術を残して行きたいのならば、
    >「技」を伝えるために、保護しないとダメでしょ!
    >一度失われた職人技が復活するのは至難のコト。。。

    技術が失われることより、資源が失われることを心配すべきです。

    資源状態を良好に保ち、持続的に漁獲していくためには、
    資源を傷つけずに選択漁獲をする技術と、
    限られた生産力を経済的に有効利用する技術が必要になります。
    日本の漁業者のこういった技術水準は低いでしょう。
    低水準資源からより多く漁獲するための技術は不要です。

    >漁業者が悪いわけでもなければ、
    >漁法が悪いわけでもない(底曳きは少々考え物だけど)。
    >問題は、ちゃんと管理できるかどーかだと思う。

    ちゃんと管理が出来ていない現状では、
    ○○に刃物的な漁法はありますね。

    >もう一つ・・・行政官が、ABCもカンも棚に上げて、
    >自らが、その地位にいる間は傷付かないように、
    >TAC等を決めちゃうことだな・・・

    漁業者は文句を言うけど、研究者は何も言わないから、
    結果として漁業者の言い値がTACになる。
    社会の要請に全く応えてない研究者にも、問題は大ありです。
    あんなにいい加減なTACを素通ししてはだめです。

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