- 2007-10-07 (日) 22:05
- 研究
ニュースを斬る 農家切り捨て論のウソ 小手先の保護政策が日本の農業を“自壊”に導く(2007/09/22)
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/nbonline.cfm?i=2007092200023cs&p=1
日本の農業が抱える本質的な問題から目をそらし、このまま小手先の農家保護策にばかり終始していれば、いずれ日本の農業は本当に潰れてしまいます。外圧で潰れるのではありませんよ。農水省とJAと族議員、そして何よりも農家自身が自らの手で潰してしまうのです。
今、日本の農業は確実に“自壊”の道をたどっていると思います。
明治学院大学経済学部教授のコラムなんだが、実に面白い。
上の文の「農」を「漁」に変えても、全く違和感がないな。
ただ、「農の戦犯」のしっかりとした取材とくらべて、議論の進め方が荒いと思う。
農家は必ずしも恵まれているわけではない。
補助金は、農家よりむしろ、土建屋に流れているんじゃないかな。
農業収入は赤字で、サラリーマン収入でそれを補っている場合も多い。
なぜここまで生産性が低くなったかというと、
生産性を度外視で、農家の保護を続けてきたからだろう。
甘やかされると、それだけ駄目になるということだ。
補助金は麻薬のようなものであり、
ばらまけばばらまくほど生産力は落ちていく。
「小手先の保護政策が日本の農業を“自壊”に導く」という
筆者の主張はまさにその通りだろう。
補助金を最低限に保ちつつ、産業を活性化させることが、
農業・漁業政策の最重要なポイントだと思う。
財務省から1円でも多く予算を引き出すことが目的化している現状では、
農業も漁業も衰退するしかないだろう。
選挙や公共事業などを目的に補助金付けにされてしまった農家・漁業者もある意味被害者である。
そして、そのツケは未来の食糧供給に全て跳ね返ってくる。
最大の被害者は、未来の世代だろう。
ググってみると、いろいろと反響があり、そちらはそちらで読み応えがある。
これがブログ文化の良いところだろう。
切込隊長BLOG(ブログ)
日経BOの「農家斬り捨て論のウソ」は面白いね
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2007/09/post_928e.html
bewaad institute@kasumigaseki
「農家切り捨て論のウソ」のウソ
http://bewaad.com/2007/09/22/278/
余丁町散人(橋本尚幸)の隠居小屋 – Blog
http://homepage.mac.com/naoyuki_hashimoto/iblog/C1084425330/E20070921194535/index.html
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