今年のサンマはさらに少なく、小さい――2026年の予報は「過去最低」

サンマ

2026年7月28日、水産研究・教育機構が今年のサンマ漁の見通しを発表した。

本記事は、この予報の解説である。掲載した図も、すべて予報から引用した。

水産庁のプレスリリースでは、「来遊量は昨年の水準を下回る」と説明している。しかし、実際の見通しはもっと深刻だ。日本側に来るサンマは過去最低で、魚体も小さく、漁場も遠い。

日本側にやってくるサンマは、昨年の4割

水産研究・教育機構は、毎年5~7月に北太平洋でサンマの分布を調査している。

今年、日本漁船の漁獲対象になる東経180度以西の推定分布量は42万9千トンだった。昨年の109万9千トンから約61%減少し、比較可能な2003年以降では過去最低である。

「昨年を下回る」というより、「昨年から大幅に減り、過去最低になった」と説明すべき内容だ。

東経180度より東の3区では比較的多くのサンマが見つかったが、この魚群は今年中には日本近海まで来ないと考えられている。来年の漁獲対象になる可能性はあるものの、今年の漁を助けるものではない。

大きなサンマも少ない

東経180度以西に分布するサンマのうち、1歳魚の割合は17.2%だった。昨年の59.6%から大幅に低下しており、今年は小型の0歳魚が多くなると予想される。

1歳魚も小さい。漁期中の体重は、8~9月が90~100グラム台、10月以降も110~130グラム台が中心と予測されている。昨年は110~160グラム台だった。

今年は、サンマが「少ないうえに小さい」。

漁場も日本から遠い

8~9月の漁場は、北海道からウルップ島の東方沖、東経152~168度の公海が中心になる。魚群も小規模と予測されている。

魚体が小さいため、西向きの回遊開始も2018年以前より約26日遅れる見込みだ。さらに親潮の張り出しも弱く、道東沿岸への大規模な来遊は期待できない。

漁場が遠ければ、燃油と時間が余計にかかり、鮮度の維持も難しくなる。

今年のサンマ漁は、来遊量が過去最低で、大型魚が少なく、魚体も小さい。そのうえ回遊が遅れ、漁場も遠い。

単なる「今年も不漁」ではない。量、サイズ、操業条件のすべてで、厳しい年になる可能性が高い。

実はサンマ以上に深刻な、マイワシとサバ類

今回の調査で、サンマ以上にショッキングだったのが、マイワシとサバ類の減少である。

「激減」というより、この調査海域からほとんど姿を消したと表現した方が近い。

魚種 今年の採集個体数 昨年の採集個体数 減少率
マイワシ 1,564 49,564 96.8%減(昨年比3.2%)
サバ類 909 81,047 98.9%減(昨年比1.1%)

今回の調査結果は、サンマの不漁だけでなく、マイワシやサバ類についても、漁獲にブレーキをかけるべき段階に入ったことを示す警告と受け止めるべきだろう。

【資料】

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