時事ドットコム:築地発「新鮮!魚の情報」【1】大間のマグロ、不況が直撃

時事ドットコム:築地発「新鮮!魚の情報」【1】大間のマグロ、不況が直撃.

全国から高級水産物が集まる東京・築地市場(中央区)では、大間産を中心とした津軽海峡で取れたクロマグロの入荷が急減。12月1~18日の入荷量は493匹と昨年に比べて4割近く減少した。

大間にくるマグロの群れは、数年前から、激減している。かつては、ソナーなどなくても、一隻の船で一日に数匹のマグロが獲れた。今では最新鋭のソナーを装備した漁船が群れを追いかけ回して、ようやく何本か上げられるぐらいだ。ソナーをはじめとするテクノロジーに惜しみなく投資することで、去年までは漁獲量は横ばいを維持してきたのだが、今年は本当に魚がいないようだ。いくら漁船に投資したって、群れがいなければ、漁にはならない。
http://www.furuno.co.jp/product/special/oma/index.html

産卵場に帰ってきた群れを巻き網が一網打尽にし出した2004年以降、津軽海洋や日本海の一本釣りのクロマグロは目に見えて減少している。産卵場の漁獲に加えて、ヨコワ(稚魚)の漁獲も問題である。実は、日本のクロマグロの大半が、0歳、1歳で漁獲されているのである。こんなもったいない獲り方をしていて、利益が出るはずがない。にもかかわらず、国は一切規制をしようとしない。ヨコワで獲りきってしまうのは、マグロの安定供給の面から見ても、流通業者にとっても、最悪の選択肢である。一本釣り漁業者、仲卸、消費者がどのような不利益を被ろうと関心は無いのだろう。水産庁の巻き網優遇はいつものことだ。税金で運営されている研究機関も小型魚の乱獲をサポートしているように見える。

不漁の要因について水産総合研究センター遠洋水産研究所(静岡市)は、「漁期中で断定はできないが、夏場の水温低下などで回遊経路が変わり、津軽海峡への来遊が減った可能性がある」とみる。

産卵場で根こそぎ巻いてるんだから、大型魚の減少要因として、漁獲を考えるのが自然だろう。にもかかわらず、漁獲の影響をろくに調査もしないで、「気候変動のせいじゃないの?」で終わり。「マグロは北朝鮮に行っているだけだ」と言い張る鳥取水死と良い勝負のお気楽さですね。なんで、漁獲の影響をきちんと調べないのだろうか。しょうがないから、自分で解析しようと思ったら、クロマグロの漁獲統計がどこを探しても見あたらない。政治的にセンシティブだから、非公開とのこと。乱獲漁業のガードは鉄壁なんだが、努力の方向を間違えていると思う。

カテゴリー: 日記 | 2件のコメント

SPA「松方弘樹がマグロ乱獲に物申す!」

今発売中のSPAに、俺が取材協力をしたマグロの記事が出たと言うことで買ってみた。

松方弘樹がマグロ乱獲に物申す!

SPA 2009年12月21日発売(12/29-1/5合併号)のP26-29です。

なかなか良い記事でした。松方さんも、良いことを言っています。こういう雑誌にも水産資源の問題が取り上げられる時代になったのですね。食べ物に関しては、おじさんよりも、おばちゃんの方が、真剣に考えてくれるので、次は、おばちゃん雑誌でも取り上げて欲しい物です。

カテゴリー: お知らせ, 日記 | 2件のコメント

アルゼンチンも2010年からITQを導入

FIS – Worldnews – Individual catch quota law regulated.

common hake, hoki, Patagonian toothfish, southern bluewhitingの4魚種にITQが導入されるようですね。ITQ導入に向けて、12年間も準備をしてきたのか。南米もITQが主流になっている。現地の情報がなかなか得づらいのだけれど、どういう議論を経て、どのような制度を入れたのか、一度調べてみる必要がありそうだ。いつになったら、時間がとれるのか全く不明。

アルゼンチンですらITQを導入できるのに、水産庁は「お金が無いから、IQすらできません」と言っている。2800億円も予算があって、恥ずかしくないのだろうか?

カテゴリー: ITQ, 世界の漁業, 研究 | コメントする

赤福の憂鬱

赤福というお菓子がある。餅とあんこのシンプルな食べ物だが、なかなか旨い。しかし、強烈に偏りやすいという、致命的な欠陥がある。少しでも斜めにしようものなら、箱の中身が一方に激しく片寄ってしまうのだ。

赤福を買うには、相応の覚悟が必要だ。残りの道程において、箱のバランスに留意し続けるという義務を受け入れる覚悟は当然だが、それだけでは不十分だ。どれだけ気をつけていても、箱を開けると寄っているのが、赤福の本当の恐ろしさなのだ。細心の注意をして、神経をすり減らしたあげく、「土産物、一つ、平らに運べない人間」という汚名をかぶることになるのだから、泣きっ面に蜂というしかない。最悪の事態を受け入れる覚悟が無いなら、赤福は避けた方が無難だろう。

かくも、敷居が高い土産物が、名古屋駅の売店では、ことどとく「人気No1」の名を欲しいままにしている。今日もまた、大勢の人間が、赤福という高い壁に挑み、無残にも散っていくのだろう。

カテゴリー: 日記 | コメントする

12月21日発売のSPAにマグロの記事がでるみたい

http://www.excite.co.jp/News/magazine/MAG16/20091221/77/

マグロ釣り大会で300キロ超の大物を釣り上げ2年連続優勝を果たした芸能界の大御所・松方弘樹氏。単なる芸能人の<お遊び>なのかと思っていたら、漁業環境や乱獲、資源保護などを大いに危惧し、問題を訴えているお方だったのだ。松方氏が語る日本の漁業の危機とは?

俺のコメントもちょっとだけ載るようだ。水産資源の枯渇が一般人の目に触れる機会は重要です。

カテゴリー: お知らせ, マスメディア | コメントする

先ほど、Sugakiyaデビューを果たしました

うーむ。微妙。まずくはないのだが、微妙だ。

麺は悪くないけど、スープの化学調味料の濃度は反則だろう。

ラーメンフォークも微妙。麺を食べるには箸の方が便利だし、スープを飲もうとするとフォークが微妙に邪魔。

なんというか、異文化?  😕

カテゴリー: 日記 | コメントする

Them Crooked Vultures

Them Crooked Vultures

Dave Grohl
Joshua Homme
John Paul Jones

と、まあ、説明不要のとんでもないメンバーではあるが、期待以上のできだった。DaveとJoshuaは、QOTSAで一緒にやっていたりして、想像の範囲内であったが、JPJがくるとは驚き桃の木。3人の作り出す音が、実になじんでいるのだよ。House of Holyに通じる退廃的な雰囲気がたまらんね。オリジナルは、モノがちがいます。だがしかし、単なるZEPリバイバルではない。グランジやストーナーを経た新しい音で、プリミティブなロックを指向している。

ちょっぴり太ったDaveはNirvana時代よりも太い音で、ボンゾのごとくたたきまくっている。でもって、Joshua Hommeは、いつも通り、良い仕事をしている。緩急自在なリフのかっこよさは相変わらずだ。あと、いつもよりも声に張りがある。

残念なのは、Kyuss時代の緊張感がないこと。アルバムは、印象に残らない曲が多い。8曲40分ぐらいに絞った方が、よかったかもしれん。俺的には、だらだらと曲が続くのも好きだから良いけど。

まあ、つべこべ言うより、聴いた方が早いでしょう。にこやかにプレイする御大が印象的です。


カテゴリー: 日記 | コメントする

雑誌 選択12月号に取材協力をしました

http://www.sentaku.co.jp/

12月号のp86-87です。

書店には置かない雑誌のようです。1冊もらいましたが、なかなかディープな雑誌ですね。

カテゴリー: お知らせ, マスメディア | コメントする

なぜ入口管理は機能しないのか? その2

なぜ入口管理は機能しないのか? その1の続きです

入口管理の失敗の歴史を振り返ってみよう。入り口管理は、一般的に、ライセンス制度→エフォートコントロール→テクニカル・コントロールの順番に進んでいく。そして、結局は思ったような効果が得られず、出口規制が導入されることになるのである。

1)ライセンス制度の導入(Limited Entry)

1960年代ぐらいから、漁業国の多くは、自由参入による過剰な漁獲圧を防ぐことを目的に、ライセンス制度の導入を始めた。ライセンスを持たない人間は、漁業から排除された。ライセンス制度によって、漁業者の数を制限することが可能になった。しかし、そもそも、漁業者が多すぎた上に、個々の漁業者が漁獲能力を増強させたために、ライセンス制度のみでは、何の抑制効果も得られなかった。

2)エフォート・コントロール

次のステップとして、出漁日数等のエフォート・コントロールが導入された。しかし、これらの取り組みはほとんど機能しなかった。絶え間ない技術革新によって、漁船の能力が飛躍的に向上したからである。出漁時間・日数が限られると、漁業者は短期間により多くの魚を漁獲をするために、設備投資を行う。早どり競争が激化し、結果として、漁獲能力がさらに押し上げられる。

漁船の性能は日進月歩である。出漁隻数や、出漁日数を制限したところで、個々の漁船の能力が急激に進化すれば、元の黙阿弥である。漁船の能力は、船の大き さ、エンジンの馬力、漁具の種類、魚群探知機などの電子機器、漁労長の能力など様々な要因に左右される。新しい漁具漁法の開発によって、漁船の漁獲能力は 年々向上している。これをTechnology Creepと呼ぶ。豪州で漁船の漁獲能力の増加を定量化したところ、年間3~5%程度であった。最近はソナーの登場によって、漁獲能力が一気に跳ね上がっ た。

例えば、マグロの一本釣りで有名な大間では、マグロの漁獲量は安定しているのだが、ソナーをつけた船が釣果を伸ばす一方で、ソナーが無い船はほとんど 釣ることが出来ない状態が続いている。大間に来遊するマグロの群れは年々減少しているのだが、低水準資源を効率的に漁獲するテクノロジーの進化によって、 漁獲量を維持しているのである。

3)テクニカル・コントロール

そこで、漁船のサイズ、エンジン、漁具、漁法、など漁獲努力量に影響を与える要因を細かく規制するテクニカル・コントロールが導入することになった。しかし、これも十分な効果を上げることが出来なかった。漁業者はルールの下で、漁獲を増やすように工夫をするからである。

以前は、漁船を見ればその国の規制がわかると言われていた。欧州は船の長さを制限したので、コロコロと丸い船体になった(写真)。一方、日本はトン数を制限したので、居住空間を極限まで切り詰めている。結果として、日本の漁船は、船室の屋根が、腰の高さまでしか無い場合も多い。漁業者は常に規制の影響を最小にするように工夫をする。その結果、規制は当初考えられていたような効果を得ることが出来ない。また、規制に適応するために無駄なコストがかかる。船体を丸くすれば燃費が悪くなるし、住居スペースが狭くなれば、労働環境が悪くなる。思ったような効果が得られないばかりか、漁業の生産性を損なうことになる。

img09121501

テクニカル・コントロールは、効果がない割に、規制を守らせるのが難しいという問題もある。日本では、漁船のエンジンの馬力や、集魚灯の光量に規制を設けているが、あまり遵守されていないのが実情である。漁船の検査が終われば、エンジンを載せ替えたり、不正はいくらでも出来る。入り口規制で、漁獲圧をコントロールしようという試みは、終わることのないイタチごっこであった。

テクニカルコントロールは、徒競走を障害物競走にしたようなものであった。障害物の数を増やしたところで、漁業は障害に対して適応し、漁獲を増やしていく。漁業者に余計なコストを課すだけで資源は守れなかったのである。




1960年代、1970年代は、世界の漁業管理の中心は、入口規制であった。しかし、入口規制は、漁業者のより多く獲りたいという欲求の前には無力であった。食材をローファットに変えたところで、食べる量が増えていけば、ダイエットには成らないのである。量を規制するしかないというのが、世界の共通認識となっている。出口規制で総量をコントロールした上で、混獲を減らすためにテクニカルコントロールを併用するというのが、今日では一般的なアプローチである。

もちろん、全てのものには例外がある。欧州では、出漁日数を漁船べつに割り振るIEQ(Individual Effort Quota)が成功を収めている例もある。ただ、この方法が機能するのは、EUがITQを選んだ理由でも書いたように、努力量と漁獲量が強い相関を持つ場合、すなわち、船や漁具の規格化が可能な小規模な漁業に限定されるでしょう。また、そういう漁業でも、ソナーのような道具が入ると、努力量当たりの漁獲量が跳ね上がることはあり得る話なので、漁獲量のモニターは必要でしょうね。

つぎは、出口管理のことを書きます(つづく)

カテゴリー: 資源管理の歴史 | コメントする

「かゆ強制は人権侵害」大阪弁護士会が大阪刑務所に勧告 : ニュース : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

「かゆ強制は人権侵害」大阪弁護士会が大阪刑務所に勧告

大阪刑務所が肥満や高血圧などの治療を理由に受刑者にかゆ食を強制したのは人権侵害に当たるとして、大阪弁護士会は14日、医療措置には受刑者の同意を得るよう大阪刑務所に勧告した。

うーむ、俺の感覚からすると、これは食育なんだけど。

肥満や高血圧、ぜんそくなどの症状があった受刑者にかゆ食をたべさせるのは、素晴らしい取り組みです。肥満や高血圧を、薬ではなく、食事で治療するというのは、医食同源という考え方。大阪刑務所は、実に進歩的だ。20ヶ月で15kgの減量なら、リバウンドも少なそうだし。健康になるし、医療費は減るしで、本人にも、納税者にも良いことずくめです。マクロビみたいに、「動物性タンパク質一切なし」とかなら、人権侵害と言われてもしょうがないけど、ご飯がおかゆになるぐらいは普通にアリだとおもうけどな。

というか、三重大の学食は揚げ物ばかりで、健康に良くない。大阪刑務所を見習って欲しいものである。

カテゴリー: 日記 | コメントする