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勝川俊雄公式サイト

カウンターが壊れた!

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といっても、爆アクセスがあったわけではない。

サーバーの不具合でなぜかserver-parsedが処理されなくなってしまったようだ。

GW明けにいろんなモジュールのアップデートをしたときに、
Apacheが更新されて、セキュリティーが厳しくなったのだろう。
ここのところ忙しくて、内部は何もいじっていないので、原因はそれしか考えられない。

最新のドキュメントを当たって、SSIを有効にする方法を探すのは面倒なので、
グラフィカルなカウンターをつけることで、乗り切ることにする。

今度は毎日だ

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高木委員で話をした内容を毎日新聞に取り上げていただきました。
話の要点が正確にまとめられています。
さすがにプロの文章は読みやすい。
俺もこんな風に簡潔で読みやすい文章を書きたいものだ。

http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/wadai/ushioda/news/20070506ddm008070096000c.html

暴挙か?快挙か? マサバTAC超過問題

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まず最初に次の文書を見てください。

http://www.jfa.maff.go.jp/release/19/031401.htm

平成19年 3月14日 水産庁

大中型まき網漁業によるサバ類を目的とした採捕の停止について
 
今般、大中型まき網漁業によるサバ類の採捕数量が、同漁業に配分している平成18年漁期の漁獲可能量(TAC)を超過した事実が判明した。このため、3月14日付けでサバ類のTAC管理団体である(社)全国まき網漁業協会に対し、サバ類の採捕を目的とする操業を自主的に停止するとともに、今後、このような事態が生じないよう改善措置計画を策定するよう求めた。
(参 考)

1 平成18年漁期(平成18年7月~平成19年6月)のサバ類TACは58.8万トンであり、このうち大中型まき網漁業に29.6万トンを配分。
2 サバ類の総漁獲量は、現時点において、平成18年漁期のTACの総量(58.8万トン)を超えていないが、大中型まき網漁業による採捕量は、北部太平洋水域での漁獲が高水準であったことから、2月末時点で36.2万トンに達しており、前述のTAC数量を6.6万トン超過。

要するに、大中まきがTACを超過する漁獲をしていたから、水産庁に注意されたということ。
その背景を動画で説明しよう。 

へろへろです

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今日が締め切りの仕事がやっと終わった。
と思ったら次の仕事の締め切りは明後日だ。
ベルトコンベアーの上を走っているような気分がする。
「この場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」という赤の女王の言葉が胸にしみる。
仕事の効率を上げて、現状維持ではなく、もっと前に進まないと。

まあ、仕事が回って来るというのは、
それだけ仕事が評価されているということだからね。
なんとか、ブログを書く時間を捻出しないと。
マサバのTAC超過とか、基本計画とか、
書かなきゃいけないネタはいろいろあるのです。
頑張らねば。

また、新聞取材を受けました。なんと、今度は連載ですよ。
高木委員で俺の話に興味を持ってくれた委員の人が、
俺のことを新聞社に紹介してくれたらしい。
新聞社の方でも水産業の未来に危機感を持っていて、
そのために様々な意見を採り上げたいとのこと。
取材と言うよりは、雑談でいろいろと盛り上がった。
今回は、良い記事になる予感がする!

「コッドの崩壊も環境変動が原因」の元ネタ論文

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コッドの崩壊も環境変動が原因?で水産経済新聞に問い合わせていたのですが、
新聞記事の元ネタのサイエンスの論文は、Charles et al.でビンゴでした。
この論文から、あの記事が出てくるとは驚きだ。
水産経済新聞は電話で問い合わせたら、すぐに対応してくれたんだけど、
俺が留守電のチェックを忘れて、長期間放置をしておりました。
新聞社には、論文の内容と記事の内容は異なる旨を伝えておきました。

寺崎先生退官記念サッカー大会

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週末は、寺崎先生退官記念サッカー大会に参加しました。
寺崎先生の人徳で、日本中から大勢が集まりました。懐かしい顔ぶれも多数参加。

soc02.png

リラックスしたORI現役チームの面々。
soc01.png
俺のポジションはトップ下。
右は佐藤さん、左は銭本、後ろは北川という恵まれた布陣。
左右の空いている方にシンプルにボールを裁き、
両方ふさがっていたら、後ろの北川に戻す。
ディフェンスが左右に散らばったら、自分で縦に切り込む。
とまあ、そんな感じ。選択肢が多いと、楽で良いと思った。
結果は2勝1分けで、見事優勝。

二日目も良いチームだった。
前線にはしっかりボールが収まるし、中盤は運動量が豊富で、バックスは堅実。
バランスもコンビネーションも抜群に良かったと思う。
チームとして攻撃が機能していたので、俺は攻撃3守備7ぐらいで、
中盤の危険なスペースを予めつぶすことに専念した。
急造チーム同士の戦いでは、ディフェンスに穴を開けなければ、そうそう失点しない。
キーパーのナイスセーブもあり、失点ゼロの3連勝で見事優勝して、ふりかけをゲット。
soc03.png

高木委員 お持ち帰りセット

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高木委員で話した内容を、ほぼそのまま公開しました。
お楽しみいただけましたか?
水産資源学や漁業学の知識が無くても、
日本の資源管理の現状が理解できるように工夫をしたつもりです。

高木委員の次回の提言は、夏頃に出てくるはずですが、
そこでこの意見がどの程度反映されているか楽しみです。

編集の都合で細切れなアップでしたが、
めでたく最後まで編集できたので、完全版をおいておきます。
内容は今まで公開したものと全く同じです。
お持ち帰りセット (32分22秒 35.4MB)

ダウンロードして、じっくりとご覧ください。
ブログには補足的な文章もありますので、
そちらにも目を通していただけると幸いです。

高木委員 その6

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戦後の食糧難の時代に作られた漁業の枠組みでは、
EEZ時代には対応できない。
そのことは、日本漁業の歴史がはっきりと示している。
今のままでは、未来はないということは示せたと思う。
では、どうするのか?
そのことを、真剣に議論をしていく必要があるだろう。

俺の考えは、このブログを読んでもらえればわかると思う。
現在の漁業の行き詰まりの根本原因である資源の枯渇という問題を、
根本的に解消すべきなのだ。
すぐにでも行動を開始しなくてはならない。
早ければ早いほど、多くの資源・漁業を生き残らせることが出来るのだから。

「保護区設置」で水産資源を再生

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「保護区設置」で水産資源を再生
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20070413/122749/?P=1
日経も最近は、漁業ネタが多いな。
マグロの養殖ネタに続き、今度は保護区ネタが出てきた。

漁業は、水揚げ以外にも様々なダメージを与えている。
網ズレによる死亡や海底の物理的破壊などなど。
生態系の保全には、Marine Protected Area(大規模海洋保護区)によって、
漁業の影響を受けない場所を設けるしかないという意見もある。

保護区の難しいところは、効果が読めないところだ。
漁業禁止の保護区によって、生態系自体の健全度が上がるのは間違いないし、
それは歓迎すべきことなんだろうけど、具体的な効果がわからない。
一方、漁場をなくすというのは、そこで生活をする漁業者には死活問題。
ということで、「大規模海洋保護区は、有効なんだろうなぁ」と思いつつも、
なかなか実施されていないのが現状なのだ。
そういう中で、かなり思い切った取り組みをしているのがニュージーランド。
中でも有名なゴートランド保護区の仕掛け人がDr. Bill Ballantineだ。
http://www.marine-reserves.org.nz/pages/papers.html
かなりエコ依りで、原理主義的な印象も受けるが、
世界的にも影響力がある人なので、彼の意見は知っておいて損はない。
ちょっと古いけど、このあたりのレビューが読みやすい。
http://www.marine-reserves.org.nz/papers/fisheri.pdf
特定の種の保護よりもむしろ生態系の保全が重要であり、
そのために海の20~50%を禁漁区にすべきだという意見の持ち主。
ダニエルポーリーも似たようなことを言っていたが、そっちは20%だったかな。
フロリダの研究チームの報告書も20%ぐらい必要と言っている。
Plan Development Team 1990 The potential of marine fishery reserves for reef fish management in the U.S. Southern Atlantic. NOAA Technical Memorandum NMFS-SEFC-261, 40 pp.
保護区推進論者は、最低でも20%は必要という線で意見が一致している。
また、Hilbornは保護区だけでは不十分で、従来の漁獲量の規制と組み合わせないと
充分な効果が無いと主張していたりもする。
と、まあ、いろいろと話題性のあるテーマなんだが、何せ保護区の事例が少ないんだよね。
そんな中で、ニュージーランドの世界的にも例がない大規模保護区の事例は、超重要。
今後も要チェックですね。

高木委員 その5

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資源管理の成功例としてノルウェーの事例を紹介したわけだが、
細かい数字よりも大きな方向性について考えて欲しい。
資源の持続性を守れば、長期的に骨太で儲かる漁業に繋がる。
その具体例としてノルウェーを挙げたわけで、
別に、ノルウェーの猿まねをしろというつもりはないし、
ノルウェーの資源管理は完璧だと言うつもりもない。

現に、ノルウェーの資源管理も多くの問題点や課題を抱えている。
ニシンの場合は、増加期と重なったという幸運もあるが、
一方で、過去の高水準までは戻っていない魚種も多い。
また、ロシアとの共有資源が多いという不確定要素もある。
現在のノルウェーの資源管理システムが、今後も機能し続ける保証は無い。
ノルウェーのように、研究者のアドバイスが重視される環境でも、資源管理は難しい。

未来は不確実だが、確実に言えることもある。
もしも、資源管理をしていなかったら、
ノルウェー漁業はとうの昔に破滅していたはずだ。
今日、ノルウェーの漁業が存在し、
高い収益を上げていることそれ自体が資源管理の成果なのだ。

「ノルウェーの資源管理は完璧か?」と問われれば、明らかにNOだ。
「ノルウェーは資源管理をして良かったか?」と問われれば、明らかにYESだ。

次回は感動の最終回です。
ハンケチの準備をお忘れ無く。

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from 18 Mar. 2009

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