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勝川俊雄公式サイト

IMPACTシンポジウムで発表をしてきた

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本郷の山上会館にて、発表完了。
シンポジウムの感じとしては、水産系と近いかも。背広率が高いところとか。
工学系の集まりで、フィードバック制御の話をするのは冷や汗ものだった。
無事に終わって良かった。

今回、話をしたIMPACTという組織のことは、まだ良くわかってないんだが、
どうやら工学系の海洋利用に関する集まりみたい。
世界の二酸化炭素の排出量の半分を深海に沈める話とかしている。
工学系はイケイケのノリノリですよ。
なんか、世界が違う。

水産とは無縁な世界で、漁業以外の海洋利用の計画が着々と進んでいる。
そもそも議論の場所に誰もいないのだから、水産系の意見が反映されようがない。
海洋基本法にも、水産庁はノータッチらしいし・・・
黙ってても海は漁業のものという時代ではないと思うが、大丈夫なのだろうか。

今日もピンチです

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明日の講演の準備がまだ終わらない。
通し練習が全然出来ていないとは、我ながらダメすぎ。
最近、発表準備に時間をとられすぎな感じがする。
かといって、発表の準備にかけた時間と質は比例するから、
手を抜くわけにもいかず・・・
いろいろと壁を感じる今日この頃だな。

新水産基本計画原案がやっと出たようだ

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ようやく、水産基本計画の訂正案が出てきたみたいです。http://www.jfa.maff.go.jp/release/19/022001-06.pdf

ある水産関係者さん、情報をありがとうございます。

いろいろと締め切りに追われているので、目を通すのは少し先になりそうです。
すでに、水産基本計画には全く期待していないのですが、
つっこみを入れるべきところには、
しっかりとつっこみを入れていきたいと思います。

桂家

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久々に「これは書かねば!」というラーメン屋に遭遇した。
どのくらい旨いかというと、
食べた翌日に再び食べに行ってしまうぐらい旨い。
ジャンルは家系。
海洋研近辺は、家系不毛地帯と呼ばれるぐらい、旨い家系が無かったのだ。
そこに、いきなりハイレベルな店が登場して、ビックリですよ。

家系と言えば、脂少なめ、麺堅めが俺的デフォルトなのだけど、
食券を出しても何も聞かれなかった。
これに関しては、食べて納得。
スープと麺のバランスが良いので、客が好みでいじる余地が無いからだ。
ま、それだけ店主も自分の味に自信があるということだろう。

ラーメン600円、1.5玉の中盛りが700円、2玉の大盛りが800円。
ラーメン(並)ノリ大盛りの700円コースを選んでみた。

katuraya.jpg

まず、スープが良い。
脂は、一般的な家系よりも少なめ。
豚骨の味はしっかりと出ているが、臭みがない。
ミルキーかつシルキーで、パワーがありつつも、雑味が無く上品な仕上がり。
しっかりとした味であるが、しつこさを感じさせないバランスの良さ。
このスープは、かなり丁寧に作られているに違いない。

そして、麺はちょっと堅めで、コシがある。
小麦粉の風味を感じる良質な麺だ。
何より、スープに合う。

チャーシューも旨い。
柔らかいロース肉に、ほのかに焦げの香り。

唯一残念なのは、ほうれん草。
それほど良いほうれん草ではないし、冷た過ぎる。
多少なりとも暖めておいてくれれば、最高の一杯だったのに、少し残念。

場所は、方南町から、環七を高円寺方面に少し進んだ左側にある。
営業時間は18:00-4:00です。
ぽっぽっ屋亡きあと、こってり系が手薄になっていたところに、
ぽっぽっ屋の穴を埋めてあまりあるラーメン屋の登場で、かなり嬉しい。

コッドの崩壊も環境変動が原因?

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北西大西洋のコッド(以下コッド)の崩壊を乱獲の事例としていろんな場所で紹介してきたので、
俺の話を聴いた人も多いだろう。
先日、水産系の新聞に「コッドの崩壊の原因は乱獲ではなく、海洋環境だ」という記事がでて、
「なんだ、勝川の言ってることと、全然違うじゃないか」と一部で話題になっていたらしい。
そういうことは、本人に直接言ってくれればいいのに・・・

この話はすっかり忘れていたんだが、先ほどそれらしきページを見つけてピンと来た。
http://blog.livedoor.jp/kamewa/archives/50768923.html
たぶん、この記事のことでしょう。

サイエンスの最近の号を探してみると、それっぽいものがありましたよ!
OCEANS: Climate Drives Sea Change
    Charles H. Greene and Andrew J. Pershing
    Science 23 February 2007: 1084-1085.

http://www.sciencemag.org/cgi/content/summary/315/5815/1084

北極から低温・低塩分の水が流入して、
北西大西洋の生態系に影響を及ぼしたっていうそのものずばりの内容。
ほかに類似する論文は無いのでビンゴだと思う。

この論文を読んでびっくり。
コッドの崩壊が海洋環境のせいだなんて一言も書いていない。
北極水が最初にコッドの生息域に来たのが1991年。
その年に、わずかに残ったコッド資源を漁業で一掃してしまったわけで、
時系列的にもコッドの崩壊を北極水のせいにするのはどう考えても無理だ。

この論文の内容をフランクに要約するとこんな感じ。

北西大西洋の生態系はこんな感じに遷移した。コッドが減ったら、残りの奴らが皆増えたのだ。
生態系の図だよん
コッドが減ったのは乱獲でファイナルアンサーなんだけど、
10年以上禁漁をしても資源量が回復しないのは北極水の影響かもよ?(根拠は書いてない)
あと、Frankたちが、生態系の変化を全部コッドのせいにしているけど、そいつはどうかな。
直接捕食されるエビやカニが増えたのは、たぶんコッドの減少が原因だろうけど、
植物プランクトンや動物プランクトンの増加は北極水の影響が大きいかもよ?
つまり、コッドの乱獲でエビが増えて、北極水のおかげで植物プランクトンが増えたってわけ。
上からは乱獲、下からは北極水で、この生態系がこれからどうなるかは見物ですぜ、旦那。

2ページの短い論文だから、サイエンスにアクセスできる人は読んでほしい。
わかりやすいので、あっという間に読めるはずだ。

これをどう読めば「地球温暖化が”犯人”~大西洋のマダラ枯渇」という記事になるのか全くわからない。
別の論文かもしれないと思って、目次をみたけど他にそれらしい論文はないし。
納得がいかないので、水産経済新聞に、「サイエンス」の論文の正体を問い合わせ中です。
(問い合わせたところビンゴでした。4/25 追記

おまけ 最後のカラムの全訳
 商業漁獲の対象となる魚類・甲殻類の個体群は、1990年以降大きな変化を示した。特に重要な変化は90年代最初のコッドの崩壊である。この資源崩壊の主要因は乱獲だと考えられているが、カナダのMaritime州(Newfoundland and Labrador)で10年も漁業を停止しても資源が回復しないのは、北極由来の冷たい水が資源の回復を邪魔しているのかもしれない。90年以降、コッド以外の魚類・甲殻類の資源量は増加している。ズワイガニやエビが増加したのは、コッドによる捕食圧の減少によるものだいう説明はとても妥当に見える。生態系のレジームシフトの論文の中で、Frankらは底魚、底生甲殻類、動物プランクトン、植物プランクトンの変動について報告している。彼らはそれらの変動をコッドの乱獲に起因する食物連鎖で説明しようとした。餌生物のいくつかは、コッドの捕食圧が弱まったために増加したのだろう。しかし、特に食物連鎖の下位に位置する植物プランクトンや動物プランクトンの増加をどの程度までコッドの捕食圧の減少で説明できるかは明らかではない。コッドが崩壊していなくても、1990年代の北西大西洋に物理環境の変動に起因するボトムアップのレジームシフトが起こったと我々は考えている。北西大西洋の大陸棚生態系は、物理環境によるボトムアップの外圧と、捕食者の乱獲によるトップダウンの外圧に晒されている。これらの生態系の命運を予測することが、21世紀の海洋学の重要な使命である。 

3/8 ミニシンポ雑感

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今回はごったにのような内容で、
ふたを開けてみるまで、どんな人がどのくらい来るのかわからなかった。
こういう会は企画をする側はいろいろと大変なんだよね。お疲れ様です。

俺のお題は、「水研センターをしかってほしい」というものだったが、
大学もかなりピンチなので、自分のことを棚に上げて水研をしかれるような立場にはない。
ということで、水産資源学全般の現状の問題点や将来の見通しなどを、
厳しい視点で分析し、これから進むべき道を示すことにした。
なかなか言えないことを言うには勇気がいるもの。
でも、誰かが話をしないといけない。

重たい内容を堅苦しいフォーマットで話すと、息苦しくなるので、
表現を軽めにすることでバランスをとろうとおもったのだが、それが裏目。
しゃれがわかる身内を前提に、軽いフォーマットで準備していったら、
学会発表みたいな場所だったんだな。
参加者10人程度で、知っている人ばかりという話だったのに・・・
知らない人も多いし、なんか年齢層も高いし。
準備してしたスライドでは、不埒な上に不真面目のレッテルまで貼られそうなので、
会場であわててパワーポイントファイルと修正することになった。
話す順番が最後だったから、修正が間に合って良かった。
まあ、ぎりぎりなのはいつものことなんだけどね。
(学生には準備を早めにするように常に言っているのは、君と僕の秘密だ!)

内輪話やダイレクトすぎる部分をカットしたんだけど、
正直、話しづらかったね。ネタがことごとく滑ったし。
   ,.-─-、
   / /_wゝ-∠l
   ヾ___ノ,. - >
   /|/(ヽY__ノミ
  .{   rイ  ノ
パトラッシュ、寒かったろう? 僕もとっても寒いんだ・・・

話しづらいからといって、腰砕けにならずに、
言いたいことは全部言ってきた。
内容についてはこのブログでもふれたいんだけど、
パワーポイントファイルをそのままアップするのは諸般の事情で無理ですね。
どういう形式にするかはちょっと考え中。

今回の会をきっかけに、資源系の研究者で集まる会を立ち上げることになった。
岡村さんの案だと、岡村さん、北門さん、俺あたりが世話人になって、
会場をローテーションで回していくらしい。
俺としては、気楽に、誰もが思いつきを口にできるような会がいいと思う。
水産系のあつまりって、どこも雰囲気が堅くて、肩がこるんだよね。
どんな素人質問でもできるような場所があってもいいかなと。
そうすると、顔が見える範囲の規模というのが条件になる。
このシンポジウムは50人ぐらい来ていて、
参加者が自由に議論をするには規模が大きすぎるだろう。
あの雰囲気だと、言いたいことが言える人は限られてしまうからね。

懇親会で話を詰めようということだったんだけど、
俺は飲んでばかりで結局どうなったのか理解していなかったりする。
とりあえず、第一回は6月ぐらいに開催される予定みたいです。
細かい内容が決まったら、ここでも告知します。

非常に有意義な会だったと思います。
参加者の皆様、お疲れ様でした。

資源評価票の詳細版がアップされました

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ついに資源評価票の詳細版がアップされました!
12月には完成していたものが、なぜかアップされず、
いろいろと妄想をたくましくしていたのですが、
ただ単に印刷所の作業の都合で、ウェブ版のアップも遅れていたらしいです。

まあ、何はともあれ、公開されて良かったです。
丹念に読み込んで、おもしろいネタがあったら取り上げますね。

ダウンロードはこちらより
http://abchan.job.affrc.go.jp/digests18/index.html

中央水研でシンポです

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10人前後の内輪の会かと思っていたら、
人が多くてびっくり。
ざっくばらんな会かと思いきや、学会発表みたいな雰囲気だ。
内輪ネタばかり準備していたので、
あわてて修正中です。

IMG00331.jpg

ころばぬ先の杖はに、これdo台

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今日はいろいろと忙しかったよー。
なんたって、職場のパソコンが起動しなくてさぁぁぁぁあぁあああぁぁあああ
Windowsのロゴまでいかないんだよぉぉぉぉぉおおおぉぉ。

全米が泣いた
俺も泣いた

泣いてばかり居られないので、昔のハードディスクをつないで復旧作業ですよ。
去年の12月に交換したハードディスクがそのまま保管してあったので、
ハードディスクを交換してマシンを起動。
3ヶ月昔に戻ったところで、壁紙が違うぐらいで中身に殆ど違いはなかったりする。
作業中のファイルは全部リムーバブルメディアに入っているから、
特に支障は無いんだけどね。俺、ぐっじょぶ。

ブート出来ない理由は、ハードウェア障害か、MBRの破損と思われる。
後者であれば、ブートは出来なくてもファイルは見える。
「これdo台」でつなぐと中が見えたので、ファイルのサルベージはバッチリ。
これで最近買ったCDからリッピングをやり直さないで済む。

ダメ元でブートしなくなったハードディスクのクローンをつくって、
MBRの修復を試みることにした。
「これdo台マスター」なら、パソコンに接続しなくてもハードディスクのクローンを作れるので便利。
koredodai.png
ハードディスクのクローンつくって、マシンにつなぎなおしたら、
fixmbrをするまでもなくブートに成功してしまった。
MBRの破損じゃなくて、ハードウェア障害だったのかな?
それとも、そもそもハードディスクのケーブルが外れかけていたとかそういう理由?
謎は深まるばかりだが、先週末と全く同じ状況まで復帰できてラッキー。

OSのインストールとかしないで済んで良かった。
実働時間は、ケーブルをはめたり外したりする時間ぐらいで、
クローンを作っている間も普通にマシンは使えたし。
これdo台Master様々ですな。
あと、12月にハードディスクを交換しておいたのも良かった。
One and Onlyなハードディスクがいかれると、復旧の手間が増えまくりだからね。

なんか、「これdo台」の宣伝のような日記になってしまったので、
宣伝ついでに製品紹介にリンクをしておこう。
http://www.century.co.jp/products/suto/kd2535ma.html
転ばぬ先の杖として、お一ついかがですか?
ネーミングはアレだけど、お勧めですよ。

どこまで自然減少説を引っ張るつもりなのか?

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マイワシは自然に大変動を繰り返してきた生物であり、
減少期には漁獲が無くても減ることは間違いない。
しかし、近年のマイワシの生産力は高かったのだ。
海洋環境がマイワシに不適だったのは1988-1991の4年間のみで、
1992年以降の減少は漁業が原因である。
卵の生残率が回復してから15年の月日が流れた現在においても、
近年のマイワシ減少は自然減少であるという誤った考えが定着している。
一体、研究者は何をしていたのだろうか。

自然減少説の根拠であるWatanabe et al. (1995)は、
1988-1991年に産まれた卵が漁獲開始前に死んでいたということを示した。
この論文が発表されたのは1995年であり、1991年からは4年ほどライムラグがある。
この4年というタイムラグは論文としては小さい部類だろう。
1991年のデータが整理されてくるのが翌年ぐらい。
そのデータを元に論文を書いて投稿するまでに1年。
論文が審査を経て受理されるまでに1年。
受理されてから掲載するまでにへたをすると1年ぐらいかかる。
たった4年のタイムラグで、論文として掲載されるというのは、
時間的な無駄が非常に少なかったことを意味する。
1988-1991の減少は自然減少であるというWatanabe et al.(1995)の結論は正しいし、
タイミング的にもこれ以上早くするのは難しいだろう。
問題はその後だ。
データが蓄積して行くにつれて、
92年以降の卵生残率が回復したことはわかったはずだ。
にもかかわらず、そのことを主張する人間がいなかった。

マイワシの年表風の図を作ってみた。
は自然減少をした年(世代交代ができないぐらい卵の生き残りが悪かった年)、
は自然増加をした年(獲らなければ資源が増えた年)を示す。

sardine.png

97年の時点で、92-96の5年間の卵生残率が良かったという情報は得られていたはずだ。
資源評価の最近年は当てにならないことを差し引いても、
99年には自然減少ではなく、漁獲の影響で減少しているとわかっていたはずだ。
その時点で適切な管理を開始していれば、今とはだいぶん違うことになっていただろう。
それからさらに10年近い月日が流れているにも関わらず、
マイワシの過剰漁獲を指摘する声はほとんど無い。
どこまで自然減少説をひぱるんだっちゅーの(パイレーツは元気だろうか?) 

漁獲の影響を評価して、資源の減少要因を明らかにするのは資源研究者の役割である。
過剰漁獲を指摘しても、漁業者も水産庁もいい顔をするはずがない。
だからといって、研究者としての役割を放棄して良いというものではないだろう。
資源研究者が正確な情報をきちんと発信しないが故に、
世論も政策もミスリードされてきたのだ。
マイワシの減少に対する研究者の責任はきわめて重い。

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from 18 Mar. 2009

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