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勝川俊雄公式サイト

風来居

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新宿に用事があったので、ひさびさに風来居に行ってみた。

山頭火系の塩豚骨ラーメンがうり。
東京にある山頭火よりも、頭二つぐらい美味しいと思う。
スープは、塩、醤油、味噌の3種類。なかでも塩がお勧め。
ただ、塩はスープ切れが早いので、昼過ぎには無くなることも多い。
あぶらしたたるトロ肉がここの名物の一つなのだが、俺は好きじゃない。
トロ肉は2きれまではうまいけど、それ以上はしつこく感じる。

今日も案の定、塩は切れてた。
醤油もみそもそれなりにうまいのだが、夏季限定のつけそばを頼む。
「限定メニューにうまいものなし」の格言もあるので、ドキドキしながら待つ。

IMG00108.gif

一口たべて、ビックリ。このスープは八蔵?
辛さと酸味の絶妙なバランス。そして、口のなかに広がる鰹節の風味。
辛さ、酸味、魚のそれぞれがしっかりしつつも調和している。
上品でありながら、はっきり、くっきりした味。
角切りチャーシューがスープに入っていて、これまた八蔵風でグッド。
清元みたいに皿の上に載せる形式だと、具で出汁の温度が下がる。
つけ麺はただでさえ冷めやすいから、具をスープの中で暖めておいた方が良いんだよね。
太い縮れ麺は、スープによく絡んだけど、やっぱり少し物足りない。
夏季限定メニューだから、つけ麺で勝負している店と差がついてしまうのは仕方がないだろう。

限定メニューでここまでバランスがとれているとは思わなかった。
やっぱり、この店は味に対するセンスがいいね。
最近は「はな火屋」の頻度が高いのだけど、やっぱり風来居はローテーションから外れないことを実感。
今度は早い時間に行って、塩をたべたいところだ。

この店は、お客が帰るときの挨拶が「行ってらっしゃいませ」なんだよな。
「行ってらっしゃいませ」を、久々に聞いた。
懐かしかったので、「行ってきます」と返しておいた。
今度、風来居に行くときは、「ただいま~」と言いながら店に入ってみよう。

意思決定における研究者の仕事

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今回は匿名でもいいですか?のヒトへのレス 第3段

 また,このように,マジ話をしてくれるようになるまでに,
漁師に,がっつり,はまっていかないと,とれないデータがあったりするし,
調査するときにも,融通を利かせてくれたりとか・・・
 つまり,『飼われている研究者』でなければ得られない情報もあるのです。
 特に,沿岸漁業の場合はなおさらですね。

信頼関係が重要と言うことはわかりますよ。
ハタハタ、イカナゴ、京都のズワイ等の資源管理の成功例の背後には、
必ず漁業者の信頼が厚い県の職員が居ます。
逆にそういう人がいないところで、トップダウン管理をしようとしても破綻するでしょう。
水試が果たすべき役割は、とても大きいです。

今のTAC制度を見てればわかるけど、資源管理で一番難しいのは人間の管理です。
ここで失敗しているから、管理が機能しない。
確かにABCの推定にも誤差はありますが、人間の管理の難しさと比べれば影響は小さい。
ほとんどの資源は、毎年ABCで漁獲をしていれば、そんなに酷いことになりません。
でも、人間の管理に失敗しているが故に、
ABCを遙かに上回るTACが設定されて、資源が減り続ける。

漁業者の便宜を図るだけではなく、
漁業者の耳にいたいことも言えるような信頼関係を築いて欲しい。
漁業者は非常に短期的なスパンで物事を考えます。
長期的な利益を損なわないように導くのが、研究者の重要な仕事です。
現実が厳しいときには、漁業者にリスクをしっかりと伝えてほしい。
その点では、徐々に良い方向に向かっていると思います。

TAC対象魚種を漁獲しているヒトたちは・・・私自信,あまり,お付き合いがないので,何ともいえませんが・・・,シンポ等々で彼らの発言を聞く限り,もしかして,ABC自体を信頼していないのではないか?と思ったことがあります。

まき網漁業者は「マイワシの減少の原因は海洋環境」という研究は信じるけれど、
「最近のマイワシの加入率は悪くない」とか、
「ちゃんと親を残せばマイワシ資源は回復する」とか、
「最近のマイワシの減少の責任は漁業にある」とかいう研究は一切信じない。
自分たちに都合の良い研究はちゃっかり利用するけど、
都合が悪い研究は信用しないという、ご都合主義ですね。

身近で見ちゃいました・・・とても虚しい仕事ですよね・・・TAC魚種の話ではありませんけど・・・資源が乏しくなって,漁獲制限が厳しくなって,でも,お金になる魚種って,かなり,人間のエゴがむき出しになりますよぉ・・・怖いのぢゃ・・・

組織として、ABCを決めるプロセスを外圧から守らないといけない。
担当者が科学的にABCを推定できるような環境を整える必要があるんだけど、
実際にやっていることはその逆だからなぁ。
見てて、気の毒です。

清元

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八蔵の跡地は飲み屋になっていたのが、またラーメン屋に戻っていた。
つけ麺がメインで、店構えも八蔵に近い。
どうやら八蔵の店員(ガチャピン似)が独立して、八蔵の移転前の場所で開店したようだ。
基本的なスタイルは八蔵を踏襲している。
麺などの仕入れも同じだとおもう。

清元

麺は、八蔵時代からガチャピンが任されていただけにばっちり。
こしのあるレンコン麺は、堅さ、湯切り共に、良い。
ただ、ガチャピンがいなくて、おじさんが作ってくれたときは、
湯切りが甘く、麺が柔らかすぎた。
辛さを前面にだしたスープには、八蔵の繊細さはない。
むしろ、はやし屋のような、パワーで勝負するタイプのスープだが、
それならば、麺の量が少し足りない気がする。
チャーシューは、質・量ともにダメ。
八蔵のように適当な太さに切ってスープに入れてくれた方が嬉しい。

八蔵をありがちな味にしたような印象で、清元ならではの売りが見えてこない。
八蔵のような繊細さもないし、
はやし屋のようなボリュームがあるわけでもない。
八蔵 -( 繊細さ) - (チャーシュー)にもかかわらず、
値段は同じ700円では割高感がある。
この値段なら、チャーシューをまともにするか、
味卵を半分ぐらいはつけて欲しいところだ。

八蔵が比較対象になってしまうから、厳しい評価になるが、
この近所のつけ麺としては頭一つ抜けていることは確かであり、
今後も通うことは確定的だ。
これから、清元としてどんなスタイルを発展させていくのか、
末永く見届けようと思う。

ABCを議論する際のルール

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今回は匿名でもいいですか?のヒトへのレス 第2段

さて,その『モデラー』の一人であるであろう,氏のブログで,二つの逸話がありました。それは,スケソの『数値』に対する,試験場職員の発言です。一人は,「それじゃ,漁師が生活できない」と言ったのに対して,氏は「漁業者に飼われている研究者」と酷評。もう一人は,自らとったデータを元に異見を言ったのか,意見を述べたか・・・ちょっと,ど忘れ・・・これに対しては,「このように,ポジティブな論議ができるのは良い」と,好評価。なるほどなぁ・・・ぅんぅん

自分としては、モデラーであるつもりは無いんだけど・・
まあ、それは置いておいて、最初の発言は、去年のブロック会議のころですね。
ABCの会議で、漁師の生活を持ち出すのはNGです。
あまりにもそのルールがないがしろにされていたので、かなり厳しいことを言いました。

現在のTAC制度はこんな感じになっています。

Image1.png

資源の持続性を配慮する機会はABCだけです。
ABCを決めるときに、生物の持続性を無視したら、この管理システムは死にます。
漁業者の都合は、ABCではなく、TACを決める場に持っていくべきです。
漁業者のためにABCを上げたいという気持ちはわかりますが、
「漁業者が困るからABCを上げよう」というのは筋が通らない。
「ABCを上げても生物の持続性に問題がない」ということを科学的に示す必要がある。
真の動機は「漁業者の都合」でもぜんぜん構わないんだけど、
建前上は生物の持続性に問題がない、という理由付けが必要になる。
ここをないがしろにしては、管理の意味が無くなるのです。


次の発言は、
俺が「CPUEが一定でも、資源量は下がっている可能性がある」と脅かしたら、
現場のデータをつかってその可能性は低いから大丈夫という反論があった時ですね。

我々が指摘したリスクを、現場で検証をしてもらい、不確実性を減らしてもらう。
それを繰り返していくのが、望ましい関係です。

我々は、別に漁業者に意地悪をしたいわけではありません。
資源の持続性が保証できれば、ABCを上げることに異論はないです。
漁業者と水試が一致団結して、不確実性を減らしてくれれば、
安心してABCを上げていくことが出来る。
漁業者と水試で現場を押さえているんだから、圧倒的に有利な立場にあるわけで、
ちゃんと闘えば、そちらが負けるはずがない。
そうやって筋を通した上で、ABCを上げていきたいと思ってます。

モデルを信じるものは救われない

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今回は匿名でもいいですか?のヒトへのレス

いつまでも匿名で全然構いませんよ。
匿名の方がフランクな意見が書きやすいなら、そっちの方がずっと良いです。

実は,私は,PCで数字をはじき出している研究者の方々をあまり信じていない類の人間でした。
現場の状況,漁業者の実態はもちろんのこと,あなた方が使っているデータがどのように収集されているのか,どこまで分かって解析しているのだろうか,と・・・疑問を持っていたからです。


数理モデルに対する不信感を持っている人は少なくないですね。
そもそも、生物というのは、数式で表現できるほど単純ではありません。
数理モデルで生物の動態を表現するには、大きな限界があるのは当然のことです。
数理モデルを信じないというのは、常識人として正しい姿勢です。
しかし、数理モデルの精度が低いからと言って、
数理モデル自体を否定するのは間違いです。

数理モデルによる資源予測同様に、天気予報もよく外れます。
でも、天気予報不要論は出てこない。
天気予報は外れうるということを知った上で、
情報を使えば充分に役に立つからです。
数理モデルも天気予報と同じで、
信頼度が低いと言うことを理解した上であれば、充分役に立ちます。

モデルを作って、将来予測をすることで、
「なんぼなんでもこれはあり得ないだろう」というシナリオを弾けます。
数理モデルに依存しないTACは、どこまでも漁業者に迎合できる。
漁業者のためと称して、頑張っても獲りきれないような漁獲量を設定できます。
でも数理モデルを使って計算するABCの場合、水増しするにも限界があります。
数理モデルの良いところは、白を黒とは言えないことです。

モデルを使う研究者には2種類います。

  • モデルの正しさを信じて、なんでもモデルで計算して理解したつもりになる研究者
  • モデルが不正確であることを知りつつ、必要な場合には道具として利用する研究者

本当のプロって言うのは、道具の限界を熟知していないといけない。
前者は、モデル愛好家であって、モデルのプロとは言えません。
「モデルで説明できないから、現実が間違えている」とか言い出したりするのです(笑
こういう研究者は、「はいはい、数字遊びは楽しいですね」と放置しておけば良し。
後者としてのモデル利用も放棄することは、合理的な意志決定を放棄することです。
資源評価も、リスク分析も、資源管理も、すべて成り立たたない。

このあたりにも同じようなことを書いてますが、
数理モデルと数理モデル屋は、信じすぎずに上手く利用すれば良いのです。

また,やはり,素人の悲しさからか,はじき出される数値が,どの様に計算されているのか?
『データ → ブラックボックス → 結果』
では,納得できないよぉ~(理解できない・・・オレ頭悪)と,私は思っていました。

なれてない人には敷居が高いでしょうね。
見た目には複雑でも、実際にやっていること自体は単純だと思う。
根底にある考え方を素人にわかりやすく説明できると良いのだけど、
なかなか難しいですね。

情報公開の補足説明

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すいさんWatchさんからTBをもらいました。

例えば議事録のようなものを作成すると「誰が何を言った」というような
個人攻撃が始まる可能性があるからなのでしょうか。利害が大きいだけに、
あえて過程をブラックボックスにすることで、個を消し総意の結果だけが
見えるようにしてあるとか。

穿った見方をすれば、責任の所在をあいまいにしているような。
エスケープルートも必要なのかな…。

前記事は、わかりづらい表現で、誤解を与えてしまったようなので、補足説明をします。
まず、我々の目的は、科学的に妥当なABC(生物学的許容漁獲量)を推定することです。
この目的は同じなのですが、そのための方法論が違うのです。

方法論の違いについては、医者を例にするとわかりやすいと思います。
昔の医者は患者にろくな説明をしませんでした。
なにか質問をすると、「素人は口出しをするな」という感じで嫌な顔をされました。
患者は、症状についての情報も無いまま、ただ与えられた薬を飲むしかない。
今の医者は、情報公開に積極的になり、
症状や薬の効果など、いろいろなことを話してくれます。
同じ薬を処方させるにしても、患者の安心感がまるで違います。

昔の医者と今の医者の違いは、
情報を制限することで余計な手間を省こうとするか、
情報を共有することで相手の理解を得ようとするか、
ということです。
それぞれのスタイルには、それぞれのメリットがあります。
昔のスタイルだと、診察は短時間で済むというメリットがありました。
また、患者が無知であれば、医者にボロが出る心配はほとんどありませんでした。
医者としては非常に楽だったはずです。
一方、今のスタイルだと、時間は掛かるし、いい加減なことは出来ない。
その代わり、患者に安心感をあたえて、信用を得ることが出来ます。

現在の資源評価は、昔の医者のスタイルです。
外部への情報を制限して、内部でしっかりと議論を重ねた上で、
完成度の高い状態にしてから公開することになっています。
そのために、関係者と専門家で、非公開の内部検討会を重ねています。
提示される資源評価につっこみを入れるためには、ある程度の専門知識が必要になります。
漁業者にとっては、提示されたABCを、受け入れるか、受け入れないかしか選択肢がない。
漁業者は、提示されたABCが自分たちの希望する漁獲量に近ければ受け入れるし、
そうでなければ受け入れない。
その結果、減った資源ほど、ABCは無視されることになる
どんなに頑張ってABCを推定しても、実際の資源保護の役に立たないなら、無意味です。

形式的なABCをスムーズに決定することが目的であれば、
情報を制限して、完成品をいきなり提示する現在の方法は良いと思います。
科学的な資源評価の結果を政策に反映していくためには、
今の医者のスタイルを取り入れて、ABCに関する情報を共有していかないとダメです。
ABCの値だけでなく、その内容に関しても情報を早めに提供すべきだと思うのです。
なぜABCがこの値になったのかということを知った上で、納得してもらいたいのです。
もちろん、合意には時間がかかるだろうし、納得してくれない人もいるでしょう。
でも、今のままでは、ABCがスムーズに通っても全く意味がないのです。

現在の資源評価が、昔の医者のスタイルで運営されています。
「情報を公開してくれるな」と言われた以上、ルールには従います。
でも、俺個人としては、資源評価に関する情報を、出来る限り公開すべきだし、
良い面ばかりでなく、限界についても、ちゃんと説明をする義務があると考えています。
この考え方に理解を示してくれる人は大勢いるので、時間はかかるけれども、
徐々に変わっていく可能性はあります。

スタイル 長所

短所

A)情報を制限する

漁業者が反論できない
素早くABCを決定できる
納得してもらえない
感情的に反発される
ABCが無視される
B)情報を共有する

内容について理解を得やすい
納得をしてもらえる可能性がある

資源評価の問題点が明白になる
厳しい反論がくる
ABCの決定に時間がかかる

青葉の思ひ出

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特製つけ麺でも食べようと青葉・鍋屋横町店に行ったら、のれんが出ていない。
「夏期休暇とは、ついてないな」と思いきや、閉店のお知らせが張ってあった。
目の前が真っ暗になるような衝撃にうちひしがれて、ミ
ルクロールでパンを買って帰ってきた。
ミルクロールのチーズフランスは、相変わらず旨い。

IMG00122.jpg

青葉は、Wスープというスタイルを作り上げた名店であり、
名前を聞いたことがない人は居ないだろう。
本店は中野にあり、数多くの支店が存在するのだが、
見るからにトレーニングを積んでいないバイトが作ってる店もあり玉石混淆だ。

鍋屋横町店には、決して手際が良くはないが、
淡々とマイペースで作業をする店主が常に厨房にいた。
ラーメンの味は、彼の人柄にじみ出るような丁寧な仕上がりで、常に安定していた。
場所的にも少し不便なこともあり、
待たずに美味しいラーメンが食べられる店として重宝していたのだ。
閉店は、健康上の理由だろうか。
とにかく残念で仕方がない。

出会いがあり、別れがある。
それが人生というものなのだろう。
そして、ラーメンは人生の縮図なのだ。

Eclipseインストール

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JDK5.0 update 7をダウンロードしてインストールする

http://java.sun.com/j2se/1.5.0/ja/download.html

Eclipseはここにある。

http://www.eclipse.org/downloads/

http://download.eclipse.org/tools/ve/downloads/drops/R-1.2-200606280938/index.html

から、以下の4つをダウンロードする。

Eclipse build eclipse-SDK-3.2  
EMF build 2.2.0
GEF Build 3.2
Visual Editor Runtime 1.2

VE-runtime-1.2.zip

 

日本語化するためのランゲージキットは下のページから落とせる

http://download.eclipse.org/eclipse/downloads/drops/L-3.2_Language_Packs-200607121700/index.php

Eclipse本体、プラグイン3つ、ランゲージキットを解凍し、同じフォルダーに放り込む。
上書きしますか?と聞かれるので常にYES。

 

情報公開の重要性

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今日は、青山でスケトウダラの内部検討会。
子供を保育園に預けてから、自転車で行くことにした。
代々木公園を突っ切るルートでいった。
空は曇りで空気は涼しくて、とても快適。

SANY0051.JPG

で、肝心の会議なのだけど、内容については書かないで欲しいとのこと。
俺がここに会議の内容に関連することを書くと、中の人が大変になるらしい。
関係者に余計な労力をかけたくないので、ぐっとがまんで、会議については書きません。
その代わり、情報公開の重要性について書くことにする。

現在のTAC制度が機能していない最大の要因はABCとTACの乖離だろう。
研究者が計算をした生物学的許容漁獲量(ABC)に対して、漁業者の合意が得られない。
結果としてABCを遙かに上回る漁獲枠が設定されて、資源は減り続けている。
漁業者にとってABCは、漁業を知らない研究者達が机上の空論ではじき出した数字にすぎない。
漁業者が、ABCに合意をしないのは心情として理解できる。
俺が漁業者だったら、絶対に合意をしない。

漁業者の合意形成を得るためには完成した資源評価票をポンと出すのではなく、
評価票がどのようにして作成されたかを公開していくことが重要だろう。
国内ではベストに近いメンツで、議論を重ねて、ABCを決定しているわけだ。
もちろん、会議でオフレコなネタもでるけど、それはほんの一部に過ぎない。

何でも隠し込んで、反論するための情報を与えなければ、つっこみは入らないかもしれない。
その代償として、ABCに対する理解は得られず、意味不明な数字として無視されることになる。
ABCを決めるプロセスを公開すれば、漁業者から反対意見も出るだろうが、
当を得た意見を取り入れることで、ABCの質を高めつつ、合意形成へと進んでいけるはずだ。
現在のように、ABCが決まるプロセスに箝口令をしいている限り、まともな反論は出てこない。
資源評価担当者が漁業者から罵詈雑言を浴びせられるだけで、ABCは無視され続けるだろう。
当事者に情報を提供してが議論に参加できるようにしないと、
理解も合意も得られるはずがない。

ABCに関して、もっと積極的に情報公開をするべきだろう。
どのタイミングで、どこまで情報公開をするかに関する議論が必要だと思う。

明日は、スケトウダラの事前検討会だ

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紆余迂曲はあったものの、スケトウダラを持続的に有効利用するために
出来る限りのことをしようと思う。

スケトウダラの各系群の評価票原案がかなり早く回ってきたので、それぞれ目を通した。
平松さんも松石さんも、すでにコメントをメールで送付済み。
ということで、明日は皆さん、準備万端で、密度が濃い会議になりそうだ。
俺もいろいろと思うところはあるのだが、
内容についてここで書くとまずいのかな。明日、聞いてみよう。
子供を保育園に送ってから行くと、時間的にぎりぎりなのが気がかりだ。

今年は合意形成のプロセスを改善したいところだ。
事前検討会では、ABCの数字でもめるのではなく、
資源評価の内容で濃い議論が出来るようにしたいものだ。

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from 18 Mar. 2009

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