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マサバ Archive

中国で加工の冷凍サバから「ジクロルボス」だってさ

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餃子ネタはすでにおなかいっぱいなのだが、今度はサバだそうだ。食品衛生法の基準はかなりマージンがあるので、食べたら病院送りとかそういう話ではない。ただ、薬品のリスク管理ができていないのは明らかだろう。

中国で加工の冷凍サバから「ジクロルボス」…52品目を回収

 香川県さぬき市の水産物製造販売会社「香西物産」は18日、中国の工場で加工された業務用の冷凍サバ「炙(あぶり)トロ〆鯖(しめさば)スライス」(200グラム)の切り身から、有機リン系殺虫剤「ジクロルボス」が、食品衛生法の基準の14倍にあたる0・14ppm検出され、同工場が加工した冷凍サバ商品52品目の自主回収を始めたと発表した。
香西物産は昨年3月から中国・山東省の加工工場2か所に、デンマーク産サバの加工を委託していた。
(2008年2月18日20時42分  読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20080218-OYT1T00505.htm?from=main2

中国を経由して、日本に入ってくる水産物は多い。なんと言っても人件費が安いからね。ノルウェーから中国に行くサバのほとんどは、中国で加工されて最終的には日本に出荷される。日本の加工の空洞化は深刻な問題だ。漁業者はなんだかんだで保護されているが、加工業者に対する支援は何もない。魚は全般的に捕りすぎなんだから、漁業者ばかりを保護しても漁獲量が減るのが早くなるだけだ。ヨーロッパのサバは、品質も良いし安定供給できるだろうけど、彼らは日本向けの加工はできない。国内の加工が衰退すれば、ここでも中国に依存することになる。食の安全を守るためには、小型魚の乱獲をする一部漁業者への補助金を打ち切って、代わりに加工業者を保護するべきだろう。

日本のサバが安いのは低品質&補助金によるダンピング

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日本のサバは、市場価値が出る前に取り尽くされ、世界一安い値段で途上国にたたき売られている。まさに不合理漁獲の極みである。このことを指して、「日本の漁業の価格競争力は世界一」という意見も一般論としてあるようだが、これは全くの誤りである。そのことを少し整理してみよう。

製造コストが低く、品物をより安価に供給できことを価格競争力と言う。例えば、人件費が高くて製造コストが高くなるJ国と、人件費がただ同然で製造コストが安いC国があったとする。同じクオリティーの製品を製造した場合、1個当たりの利益が大きくなるのはC国になる。 C国がシェア拡大のために価格をAからBへと下げたとする。この場合、J国は赤字になるのでBまで価格で追従できない。C国はシェアを拡大し、薄利多売で利益を増やすことができる。値下げ競争をした場合に、製造コストが安い(=価格競争力がある)方が勝つのである。

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1)ノルウェーのサバと日本の小サバは競争関係にはない
もし、日本がノルウェーが輸出しているような500gの脂ののったサバを、今の単価で製造できるなら、価格競争量が高いと言えるだろう。しかし、日本が輸出しているのは200gの小サバである。ノルウェーが輸出しているサバと日本が輸出しているサバは別物であり、サイズ・価格・用途など、全く重なっていないのだ。ノルウェー漁業は日本で高級鮮魚として消費できるようなサバのみを漁獲・輸出している。一方、日本漁業は日本市場で価値が出る前のサイズで獲り尽くし、中国・アフリカに輸出している。日本が小サバを幾らたたき売ろうと、ノルウェーのサバの値段には影響を与えない。そもそも、市場も用途も違うのだから、当たり前だ。サバを輸出している国で、日本のように未成魚を輸出している国は他に無い。日本の小サバ輸出にはライバルは存在しないのである。価格競争で安くなっているのではなく、その値段でしか買い手がいないから安いのである。

2)日本のサバの安い値段は補助金によるダンピング
 世界一安い値段で小サバを輸出している大中巻き漁業は、軒並み赤字。太平洋系群を獲っている北部巻き網組合は、10年以上赤字続きで、補助金で支えられている状態だ。自国よりも購買力が格段に落ちる国に雑魚を輸出しても、船の維持費にもならない。それでも収入が全く無いよりはマシと言うことで、まとめて獲って捨て値で売る。こうして、サバ資源の回復の芽を摘み続けているのだ。

日本の小サバの安い値段は、企業の価格競争力ではなく、税金によって支えられているのである。小サバを中国に売り込むためのプロモーションまで、税金でやっているんだから、至れり尽くせりだ。政府の補助金によって不当に安い価格で輸出をすることを「ダンピング」と言う。ダンピングは、市場の健全な競争を妨害し、最終的には消費者の利益を害するので、独占禁止法などで禁止されている。WTOでも「ダンピングを相殺し又は防止するため、ダンピングされた産品に対し、その産品に関するダンピングの限度をこえない金額のダンピング防止税を課することができる」となっている。 ただ、日本の小サバ輸出をダンピングとして提訴する国はいないだろう。なぜなら、貴重な水産資源であるサバを、日本みたいに価値が上がる前にたたき売る国など他にないからだ。ノルウェーなどのサバ輸出国だって、日本の小サバ輸出に反対をするはずがない。日本の漁業者が未成魚を乱獲するおかげで、世界一美味しい日本のサバ市場が手にはいるのだから、棚からぼた餅だ。

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日本のサバが世界一安いのは、日本の漁業者に知恵が無く、日本の水産行政に何のビジョンもないからである。日本から輸出されるサバの安い価格は、企業努力ではなく補助金によるものである。日本の漁業者はダンピングをしても誰からも苦情が出ないぐらい酷い獲り方をして、サバ資源の回復の芽を摘み続けている。こういった不合理漁獲を税金で支えているのが日本のお役所なのだ。このデタラメな水産政策によって、損をするのは日本の納税者・消費者である。

新聞記事 自壊するマサバ漁業

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みなと新聞12月21日の記事をおいておきますね。

勝川俊雄の最新の記事をいち早く読めるのは、みなと新聞です。
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http://www.minato-yamaguchi.co.jp/minato/

 

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PDFはこちらから(2.3MB)

マサバ太平洋系群終了のお知らせ

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500g前後の個体の水揚げが落ちてきました。
どうやら、04年級群をほぼ獲り尽くしたようです。
みなと新聞の12月3日版の5面に「サバは11月中旬からペースダウンし、
散発的になっています」という記述があります。

1歳魚(06年級)、2歳魚(05年級)が殆ど居ないことは確定的なので、
来年、再来年のサバ供給は、輸入に頼ることになりそうです。
来年、再来年の産卵量は近年最低水準になると考えられるので、
08年級、09年級は期待薄ですな。

こうなると、唯一の好材料の07年級群も風前の灯火だろう。
期中改定で大盤振る舞いした漁獲枠は、0歳魚で消化されることになる。
虎の子の07年級もローソクで中国にたたき売られて終了の見通しです。
こういうときこそ、期中改定で漁獲枠を下げるべきなんだが、
大本営がそんなことをするはずがないですね。

年級群のまとめ
3歳(04年生まれ):多かったけど、ほぼ終了ようだ
2歳(05年生まれ):ほとんどいない
1歳(06年生まれ):ほとんどいない
0歳(07年生まれ):多いようだが、0歳から獲られて終了しそう

「07年級が成熟する2年後まで04年級で凌がなくてはならない」と、
ことあるごとに言い続けたのだが、
漁業者は、毎日1000トンとか水揚げして、値崩れさせて、獲り尽くすし、
大本営は、ほいほい期中改定して漁獲枠を激増するしで、終わってるよ。
先のことなんて何も考えていない。
ただ目先の収益が確保できれば満足なのだろう。
明らかに非持続的・非合理的な漁業が野放しな時点で、
日本の漁業にとって資源評価の不確実性が本質的な問題でないことは明白だろう。

脂ののった日本のサバを食べたいのだが、
芽が出た端から摘むような漁業を続ける限り、マサバ資源の復活は無いだろう。

動画で見るノルウェー漁業 その3

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その3が目で見るシリーズの最終回です。
魚が冷凍されるまでのプロセスをフォローします。
最後に、日本漁業を立て直すための緊急提言もアリます。

動画を見るには、こちらをクリックしてください。

ノルウェーではサバは一番高い時期に一番高く売れるものしか狙いません。
漁獲枠も科学者の勧告(日本よりずっと厳しいヨ)にしっかり従います。
だから、持続的に価値の高い魚を生産できるのです。
限られた魚を高く売るために、いろいろな工夫をしています。

日本では、「漁業者には生活がある」と言っては、いくらでも獲らせてしまう。
漁業者は、多く獲ることばかり考えて、魚の質は2の次です。
結果として、単価は上がらない。
漁業者は、値段を上げる努力をするどころか、
目先の利益を確保するために、小さい魚まで獲りまくるから、ますます資源は減る。
結果として、自分で自分の首を絞めているのです。

ノルウェーのやり方と、日本のやり方のどちらが、
本当の意味で、漁業者の生活を守ることになるのかは明らかです。
日本のやり方はその場しのぎであり、長い目で見て漁業者の生活を守れません。

もちろん、それぞれの国によって、事情が違いますので、
ノルウェーの猿まねをすればよいという訳ではありませんが、
持続性を大切にすると言う姿勢は見習う必要があります。

 

動画で見るノルウェー漁業 その1

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期中改定で資源回復の芽を摘みそうなマサバ太平洋系群は、
今日の会議で、期中改定の内容が確定するはずなんだが、どうなったんだろう。
マサバ太平洋系群の資源評価票には、肝心なパラメータが記載されていないし、
試算が出来ない状況です。

まあ、マサバについては、状況が確定してから、バッチリ書くことにして、
取りあえずは、ノルウェーの話をしていきましょう。

日本の水産関係者がノルウェーに視察に行くっていうのは、ありふれた話で、
文字としての情報はそれなりにあると思う。
ただ、自分の目で見ると、「ああ、これは日本とは雲泥の差だ」と強く実感をした。
水揚げから冷凍に至るプロセスの一つ一つが魚のクオリティーを保つことに配慮されている。
サバの水揚げから、冷蔵までの一部始終をビデオ撮影してきたので、
動画によって現地で体感した衝撃の一部だけでも伝われば幸いです。
動画を見るには、「続きを読む」をクリックしてください

ノルウェーに行ってきました

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1週間ほどノルウェーに行き、
漁業とその管理について学んできました。

ノルウェーの漁業制度などは日本からでも勉強はできるけど、
現地に行かないとわからないことも多い。
「どういう経緯でその制度になったのか?」とか、
「実際のところ、どんな感じなのか?」とか、
「漁業者はどうおもっているの?」とか、
そういうところを忌憚なく聞いてきました。

ノルウェーの漁業政策はオープンな議論を重ねて方向を決めていきます。
だから、なぜ現在の政策になったかを皆が理解しています。
もちろん、細かい部分での不満はいろいろありますが、大筋では納得しているし、
細かい部分は今後の議論を通して解決していけると思っている。
漁業者のみならず、加工業者、流通、自然保護団体など多くの人間の意見が、
政策に反映されている。

日本のTACなんて、よくわからない値が密室で決められて、
何でその値になったのか誰も説明できないのとは雲泥の差ですね。

大勢の方に協力していただき、実に有意義な訪問スケジュールでした。
ぎっしり詰め込まれて、一分の隙も無いぐらいです。
フリーは28日(日)だけでしたが、この日は雨と風が強かったので、
次の日のアポに備えて、ホテルで予習&復習をしていました。

23日 午前:日本発
     深夜:ベルゲン着
24日 午前:サバ水揚げから冷凍までのプロセスを見学
     午後:輸出会社訪問
25日 午前:販売組合を訪問
     午後:オスロに移動
26日 午前:オスロでオロオロ
     午後:漁業省訪問
27日 終日:ベルゲンに戻る
28日 終日:雨のためホテルで資料整理
29日 午前:販売組合を訪問
     午後:漁業庁、海洋研究所を訪問
30日 早朝:日本に出発
31日 昼 :日本に到着

スケトウダラシリーズを、片付けたら、ノルウェー訪問記を書きますね。

ベルゲンの町並みは、とても美しかったです。
なんか、おもちゃの町みたいでした。
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ノルウェーのサバ漁船
噂に聞いていたとおり、設備もグッドでしたよ。
ノルウェーでは古くなった船はデンマークなどに売って、常に最新の船を使うようです。
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ノルウェーの海洋研究所の調査船は、格好いいですね。
何隻も船があるのだけど、これは一番大きなG.O.SARS号。
生物のモニタリングのために、静穏性が非常に高いそうです。
Hjort号なんていうのもあるようですよ。
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乱獲は現場で起きているんだ!!

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ということで、情報収集のため、銚子に行ってきました。
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休漁なので、市場はお休み。
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食べるのは資源状態が良好なサンマです。うまかったです。
みんなも、マグロやウナギは食べずに、サンマを食べよう。
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やっぱり、現場に行かないとわからないことは多いですね。
とても勉強になりました。

銚子で実感したことは、
TACで漁獲が止まると思っている漁業者は居ないということです。
去年、TAC超過が判明した後も、ずるずると獲らせてしまった失態が今後も尾を引きそうです。
去年、TACを超過した後に水産庁から北まきに「操業停止願い」がでました。
(その当たりの詳しい事情は、ここを見てください)
その後も「まじり」とかいってサバをとり続けた漁業者がいるのです。
「操業停止願い」は初めてのことだったので、漁業者もびくびくしながら獲っていたらしい。
でも、結局はお咎め無しと言うことで、水産庁に取り締まる気がないことがバレバレです。
去年は通達のあとにサバを捕りひかえた漁業者も、今年は獲るでしょうね。
マサバの回復の芽を今回も摘みそうだな。

さらに、銚子では、サバの増加を当て込んで、冷蔵庫を拡大しているらしい。
まったく何を考えてるんだが・・・

マサバ回復計画とかいって、17億円も北まきにばらまいているが、
漁業者に乱獲するための油代を与えているだけじゃないの?

全国評価会議の音声を公開します

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全国評価会議は、公開で、録画もOKな会議です。
ということで、録音した音声をそのままアップしますね。

平成19年度 全国資源評価会議 マサバの質疑応答(11.3MB)

マサバの07年級群を巡る攻防です。
威勢が良いのが北巻関係者で、
低い声で淡々と反論をしているのが水研の担当部長です。
TACを超過して不正漁獲をしておきながら、偉そうですねぇ。

ただ、残念なことに前後が切れて居ます。
「あっこれ、おもしろい」と思ってからレコーダーを取り出したので、前半部分がありません。
あと、電池が切れてしまったので、俺の発言が途中で切れてしまいました。
俺の発言についてはここに書いたとおりです。
完全版をお持ちの方がいらっしゃいましたら、提供してください。

ちゃちなカメラで録音したので、音質は良くありません。
来年は、ちゃんとしたマイクを持っていきます。

マサバの07年級群については、ここにまとめてあります。
http://kaiseki.ori.u-tokyo.ac.jp/~katukawa/blog/2007/08/post_175.html

サバ漁業の様々な課題については、
http://www.jfa.maff.go.jp/suisin/kouiki/t/giji/t_08.pdf
のP14以降を読むと、よくわかります。

小サバの新聞記事が出ました

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http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/econpolicy/79726/
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2007082502043814.html
水産庁は「小さいサバは、日本ではほとんど価値がつかないが、輸出すれば非常に高い価値があり、漁業経営改善に役立つ。狙って漁獲することは資源管理上好ましくないが、自然に小型のものが入った場合、輸出することは何の問題もない」と小サバ輸出に前向き。

水産庁のコメントにつっこみを入れてみよう。
この返答は、第7回太平洋広域漁業調整委員会議事録のロジックと同じなので、
http://www.jfa.maff.go.jp/suisin/kouiki/t/giji/t_07.pdf
俺のつっこみも同じようになる。
http://kaiseki.ori.u-tokyo.ac.jp/~katukawa/blog/2007/06/post_157.html

輸出すれば非常に高い価値があり、

非常に高い価値って・・・キロ50円が???
あくまで、餌料よりはマシというレベルであって、
日本の生鮮市場と比べれば、お話にならない単価です。
http://kaiseki.ori.u-tokyo.ac.jp/~katukawa/blog/2007/06/post_141.html

狙って漁獲することは資源管理上好ましくないが、
自然に小型のものが入った場合、輸出することは何の問題もない

下の図は、日本のサバ類の輸出量。
saba31.png
どうみても狙って獲っているだろ、この増え方は。
定置にかかってしまったものを輸出するのは、しょうがないとしても、
巻き網がガンガン獲って、輸出している現状をご存じない?
去年の輸出は18万トンで、これは日本の全漁獲量の1/3に相当する。
本来は獲るべきではない未成魚を18万トンも混獲してしまう漁業を野放しにしたらダメだろう。
税金をつかってやるべきことは、「販路の開発」ではなく、「混獲の抑制」ではないのでしょうか。

このコメントでは無視されているけど、
「日本ではほとんど価値がつかない」サバを獲れば、将来、日本人が食べるべきサバが減るのだ。
小サバを多獲する「特定の漁業者」が目先の利益を得る代償として、漁業全体の利益が損なわれている。
一方で、マサバ回復計画とか言って、その「特定の漁業者」にだけ休漁捕食金をばらまいているわけです。
このあたりの整合性についても説明をしてもらいたいですね。

小サバの輸出は、サバ漁業全体のためにも、消費者のためにもならない。
小サバの輸出は、それによって利益を得る漁業者自身が投資をすべき事業であり、
国が税金をつかって進めるようなものではない。
むしろ、これらの未成魚輸出事業が日本人向けのサバを獲る漁業者の迷惑にならないように、
ルール作り&監視をするのが、役所の本来の仕事だと思う。

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from 18 Mar. 2009

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