マサバ0歳魚の乱獲を要求する人々

07年生まれを0歳からガンガン獲っていたときに、どんな話をしていたのか、振り返ってみよう。これは、07年の全国評価会議(公開)で巻網関係者が「0歳が多いからABCを増やせ」とごねているところ。水研センターと水産庁(漁場資源課)は、0歳魚の漁獲はできるだけ控えて欲しいというトーンです。

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0:00 高橋 正三さん(北部太平洋まき網漁業協同組合連合会専務理事)
04年級群の資源量を過小推定していたし、お前らの資源評価は当てにならないから、漁獲枠を増やせ。

0:10 水研 評価担当者
07年級は現時点ではどれぐらいいるかわからないから、漁獲枠を増やすのは危ない

4:38 高橋 正三さん(北部太平洋まき網漁業協同組合連合会専務理事)
資源評価に不確実性があるのは怪しからん
(俺コメント:資源量がわからないうちに、0歳を漁獲する方がおかしいだろjk)

5:24 茨城水試
0歳の資源量は来年の3月にならないと解らない→その時点で判断すればよいのでは?

6:47 水研 評価担当者

7:53 司会(漁場資源課)
低位で、回復させなきゃいけない状況で安全を見るのはやむを得ない

9:26 巻き網業界(高橋さん?)
研究者が、安全性を考慮して、漁獲枠を設定するのは怪しからん。

10:51 水研評価担当者

11:44 巻き網業界

12:15 司会(漁場資源課)

12:40 岡本勝さん (社団法人 いわし食用化協会専務理事 水産庁天下り)
水産庁は経済官庁だから、環境など無視して、業界の都合を優先すべき。
担当班長ごときが反抗するな

14:01 司会(漁場資源課)

15:20 岡本勝さん (社団法人 いわし食用化協会専務理事 水産庁天下り)
第三者的に見て異様な感じる

16:10 俺
親がいないのに0歳を獲るのはアホ

北巻関係者って、なんでこんなに偉そうなんだろうな。いつみてもふんぞり返っていて、つっかえ棒でもなければ、後ろに倒れそうだ。サバもイワシも、こんなに減らした張本人が、明らかに非経済な0歳魚を漁獲しておきながら、なぜ居丈高なのか、俺には、まるでわかりません。

あと、笑えるのが、天下りの岡本さん。北巻に天下った岩崎さんと同じで、ずぶずぶの人間に限って、第三者を自称するのは、なんでだろうね。水産業を破壊した張本人が、自分を第三者とかいうのは無責任にもほどがある。「水産庁は環境じゃなくて経済官庁だ」と力説しているけど、そもそも乱獲を放置するから、漁業という産業が廃れているのである。

漁場資源課の皆さんも、立派な先輩をもつと苦労が絶えませんね。心から、同情します。

しっかし、レベルが低い議論だよね。0歳のサバを漁獲すること自体が非常識なんだから、全部禁止でいいじゃん。やり方は簡単だ。サバの水揚げで、200g以下が8割を超えたら、売り上げは没収して資源回復計画の原資に当てる。それから、水揚げ100トン以上で、200g以下が8割を超えた港は、1週間サバ類の水揚げ禁止。これぐらいは、まともな漁業国はどこだってやっている。0歳魚の漁獲をアシストする日本の水産行政の方が、第三者的に見て異様です。

当時の記事はこちらです。「全国評価会議の音声を公開します」

今年の全国評価会議は、いまいち、盛り上がらなかったな。公開性の高いABCに圧力をかけると、騒がれるから、密室の水産政策審議会で期中改訂をする作戦にしたのかな。まあ、どっちみち叩くけど。

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まるで成長していない

マサバ太平洋系群の当たり年の運命

92年級群

0歳1歳で獲り尽くされる。再生産にはほとんど寄与せず

96年級群

0歳1歳で獲り尽くされる。再生産にはほとんど寄与せず

04年級群

0歳の時は銚子沖の巻き網漁場に行かなかった。本格的な漁獲は1歳から始まった結果として3歳までそこそこ獲れた。3歳で07年級を生み出してほぼ消滅。

07年級群

0歳、1歳で漁獲され、2歳でほぼ消滅?

09年級群

0歳から集中漁獲され、史上最低価格で、途上国に絶賛投げ売り中

現在も07年級群が見えなくなったところで、0歳魚に漁獲の中心が移行した。ちょっと待てば確実に増えるのに、なんでこんな綱渡りをするのか理解にくるしむ。実は、07年にも、おなじことをやっている。「ウホッ!0歳魚が多そう」とかいって、誘われるままにホイホイと漁獲枠を544千トンから、746千トンに増枠しちゃったのだ。結果として、資源回復の芽を摘んだようだが、なんで同じ事を繰り返すかなぁ。

まるで成長していない(ずれるのでAA略)

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マサバの魚価を破壊する水産行政

水産庁は余計なことをして、サバ資源の回復を妨害するばかりでなく、漁業そのものも破壊しつつある。

07年級を獲り尽くしたために、今年のサバの水揚げは前年度の6割で推移してきた。1歳以上がほとんど獲れない中で、今年産まれたばかりの0歳魚が10月から獲れだしたら、すぐさま11月に漁獲枠を増やしやがったのである。こういうときの対応だけは、本当に素早い。11月に余計な増枠をしたせいで、12月の魚価は近年無かったレベルまで低下した。サバの単価(産地市場)と漁獲量の推移はこんな感じ。

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11月末というのは、漁獲枠を増やすのに、最悪のタイミングだ。鮮魚は年末需要で12月に相場が上がる場合が多い。ただ、これはあくまで国内向けの鮮魚の話。今獲れているような0歳のサバは、途上国向けの輸出か、養殖の餌なので、年末需要は無関係である。

サブプライム以降、円高によって、現在、輸出はストップしている。もともと、アフリカ・アジアの購買力が最低の国に、値段の安さだけで売り込んでいたので、円が少し高くなると輸出できないのである。選択肢としては養殖向けの餌しかないのだが、養殖魚は年末にあらかた出荷するので、12月以降は餌の需要が激減する。今、0歳のサバを捕ったところで、どこにも売れないのである。こんな時期に、期中改訂で漁獲枠を増やせば、魚がだぶついて、魚価が急激に落ちるのは自明である。実際、11月末にTACが増枠されるやいなや、魚価が下落し、史上最低記録を更新しそうな勢いである。

こういう漁業をしていたら、安く買いたたいてきて、捨て値で売って利ざやを稼ぐようなビジネスしか成り立たない。わざわざ、そういう方向に政策誘致をして、限られた海の生産力を浪費しているのだから、日本の漁業が廃れるのは自明である。

日本がやるべきことは簡単だ。漁獲に占める200g以下の割合が8割を超えたら1週間禁漁とかして、未成魚をまもる。でもって、2歳になって、卵を産ませてから取り始めればよい。脂がのった日本のマサバは抜群に旨いので、それだけで、ノルウェーのサバから日本市場を奪回できると思うよ。加工屋も大喜びだ。なんで、こんな簡単なことが出来ないのだろうか。

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マサバ資源を破壊する水産行政

12月のサバの乱獲について、情報を整理しよう。サバは、乱獲によって、激減している。90年代以降、94、96、04、07年と、親が少ないわりに卵が多く生き残る当たり年があった。にもかかわらず、乱獲で資源回復の芽をつんで、今日に至っている。

(↓サバの資源量)

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当たり年を食いつぶすだけの日本のサバ漁業は、2000年から2003年までは大底を迎えた。その後、幸運にも2004年、2007年と当たり年が発生したので、「サバ資源は回復した!!」といって、獲って、獲って、獲りまくっているわけだ。今年になって、2007年生まれをほぼ獲り尽くしたと思いきや、なんと2009年生まれの0歳魚が順調に獲れている。サバの当たり年が連続するしているのは、おそらく、カツオやブリも、小型のうちに巻き網が獲り尽くしているおかげで、捕食者がいないからだろう。首の皮一枚でつながった状況である。ほっとしたのもつかの間、水産庁が例によって、例のごとく、「サバが増えたから漁獲枠をふやそう」と言い出して、11月20日の資源管理分科会で、サバ類の漁獲枠の増加が承認された。

平成21年漁獲可能量(TAC)の改定及び22年TACの設定等諮問第167 号について

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9月以降は、全国的に0歳のジャミサバ主体の漁獲である。資源は全然回復していない。「未成魚主体の水揚げになったから、サバは禁漁にする」というなら話はわかるが、なぜ、漁獲枠を増やすのか理解できない。これを諮問した資源管理分科会の議事録は、未だに公開されていない。どうせ、ほとぼりが冷めた頃に、こっそり出す気だろう。まあ、どういう経緯かは、容易に予想がつく。水産庁が「サバが増えたからTACを期中改訂で増やすよ~」といったら、委員が「賛成、賛成、大賛成、業界も大喜びでござる」とかいって、さくっと決まったのだろう。いつものパターンだ。天下りと御用学者で固めた諮問委員会にまともな議論を期待することはできない。

俺が腹が立つのは、資源回復計画とかいって、未成魚保護を口実に北部巻き網組合に税金をばらまいていることだ。そマサバ太平洋系群回復計画には、次のように書かれている。

4.資源回復のために講じる措置と実施期間
(1)漁獲努力量の削減措置
本計画期間の5年間においては、当初、卓越年級群を中心とした未成魚の保護のため、これらを漁獲対象の一部としている太平洋北部水域(許可区分水域で千葉県野島埼以東)の大中型まき漁業を主対象として資源回復に取組むこととし、さらに
、これら未成魚が成長した段階で産卵親魚としての保護が必要となってくることから、本計画の実施状況や資源の回復状況等を踏まえつつ、対象水域の太平洋中・南部水域への拡大や、大中型まき網漁業以外の漁業についても、関係漁業者との協議を経て、逐次資源回復のための措置を講じていくこととする。なお、大中型まき網漁業による漁獲努力量の削減は、休漁と減船の組合せにより実施する。

卓越年級群を中心とした未成魚の保護のためといって税金をばらまいておきながら、漁期中に漁獲枠を増やしてまで、未成魚の乱獲をアシストしている。言っていることとやっていることがまるで違う。国民に対する背信行為である。

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あけおめ、ことよろ

うわぁ、気がつけば、新年ですね。

今年も、よろしくお願いします。

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だめだ、仕事が終わらん

今日は16時間ぐらい働いているのに、まだ仕事が終わらない。

どうやら、今年最後の食事は↓になりそうです。 😥

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今年の仕事、今年のうちに・・・
が、夢だったのに・・


もう・・・無理・・かも・・ orz

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これは怖い:漁業向け所得補償、11年度から 農水省が前倒し検討

漁業向け所得補償、11年度から 農水省が前倒し検討.

うーむ。所得補償は、乱獲よりも、ある意味危険。
資源管理が効果を出すまでのつなぎなら良いんだけど、
選挙対策で現金をばらまけば、漁業全体を滅ぼしかねんよ。

資源管理の画が描けていない状態で、所得補償の前倒しとかいって、不安すぎるんですけど・・・

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trendmicroから、スキャンされているようだが・・・

なんか、今日はアクセス数が多いと思ったら、

216.104.15.130
216.104.15.142
150.70.84.48
150.70.84.25

などの、特定のアドレスから、絨毯爆撃をされている。これらのIPは全てtrendmicro.comのようだ。複数のIPから、五月雨式にアクセスがあるので、会社組織としてクロールしているのだろう。おそらく有害サイトのチェックだろうな。windowsのIE6.0と名乗っているがエージェント詐称だろう。複数の社員がIEを使って絨毯アクセスしていたら、笑えるがそんなことはあり得ない。エージェントの詐称をしてクロールをするのは、企業モラルとして感心できないので、216.104.15.と150.70.84.からのアクセスをフィルターしておいた。

アクセスを規制したから、katukawa.comはウィルスバスターの有害サイトに指定されたりして 😆

俺は学校は細かい設定ができるKasperskyで、自宅は軽いMcAfeeです。どっちも安定しているのでおすすめ。

http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/01/28/18251.html

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赤松農水相、23年度にも漁業へ所得補償 – MSN産経ニュース

赤松農水相、23年度にも漁業へ所得補償 – MSN産経ニュース.

農水相は、水産資源の枯渇による水揚げ量の減少や魚価低迷、燃油価格の上昇など漁業を取り巻く厳しい状況を指摘。その上で「漁業者が胸を張ってやっていけるよう所得を約束する」と述べ、22年秋までに定額の補償水準など制度の概要を固めたい考えを示した。

補助金で生活しておいて、「胸を張ってやっていける」はないだろう。諸外国の漁業者は、持続的に魚を捕って、高い利益を上げている。個別補償が必要になる時点で、漁業者・行政・政治家・専門家は恥だと思わないといけない。一つ前の記事に書いたように、日本の乱獲漁業では、資源を破壊しながら、利益が出せない。乱獲を取り締まるのは、国連海洋法条約でも規定されているように、国家の義務である。きちんと資源管理をして、漁業者が魚を売って、生計をたてられるようにするのが国の役割である。そこのところをはき違えないで欲しいものだ。

漁業の所得保障は、副作用の大きい劇薬である。日本のように資源管理が出来ていない国が、すでに過剰な漁業者を維持するために税金をばらまけば、あっという間に、日本漁業は死ぬよ。漁業権利権を当て込んだ、既得権保持者が、外部参入を閉め出して、ますます漁村の高齢化が進むだろう。魚もいないのに、過剰な漁業者を維持して、それを税金で食わせていくのは、漁業再生に全く逆行する。

民主党は、マニフェストにおいて、個別TAC(おそらくIQ)を導入するための手段として、個別補償を打ち出していた。資源管理を導入する際の一時的な収入減少を補うという目的であれば、個別補償は有効だと俺も思う。しかし、資源管理の具体像がなにも見えてこない中で、所得保障の話しだけが進行しているように見える。個別補償にしても、漁済経由で一律に配るというようなことを、民主党の水産部会は言っている。今までの「ばらまき」のインフラをそのまま使ったら、同じような「ばらまき」にしかならないだろう。所得保障をするにしても、基準を明確にした上で、透明性を確保して直接給付をすべきである。自民党は、直接補償という最後の一線は踏み越えなかった。不透明な乱獲資金をばらまいて、漁業権利権を強化し、漁業の高齢化を更に進めるぐらいなら、無駄な漁港を建てている方がまだマシだ。

民主党の水産政策を判断する大きな材料は、個別補償のやり方だろう。マニフェスト通りに、資源管理を前提とした補償制度をつくるのか、それとも、乱獲を野放しにしたまま、一律に機械的にばらまくのか。今後の推移を注意深く見守りたい。

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サバ類6000トン 1kgあたり17円

12月23日の漁獲統計を見て、自分の目をうたがったよ。これは、あまりにも酷い。

銚子 5053トン 単価17円
波崎 1048トン 単価17円

養殖のエサにしかならない最低の小サバでも、普通の取り方をすれば50円ぐらいにはなる。17円なんて、初めて見たよ。情報筋によると、6000トンのほぼ全てが150g前後のジャミマサバであったらしい。

2年待って、500gの食用サイズにしてから漁獲をするとどうなるか、試算してみよう。

  • この日の売り上げは、6101*1000*17=1.0億円
  • 水揚げされたマサバの個体数は、6101*1000000/150=4067万尾
  • 獲らなければ、2年後に生き残ったのは、4070*exp(-0.4)=1828万尾
  • これを漁獲した場合、重量は1828*500/100=9138トン
  • 500gの鮮魚の単価を250円とすると、売り上げは9138*1000*250=22.8億円

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サバ資源は、食卓を支える大黒柱であり、ちゃんと獲ればドル箱になるのに。資源回復計画と称して、こういう乱獲を税金で支えている。その上、税金で船の大型化までしてあげようと言うんだから、つける薬がない。

官民一体となっての日本漁業の破壊作業は、順調に進んでおります

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