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勝川俊雄公式サイト

今日もセンター試験の監督だ

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昨日は、英語のヒアリングのテストがあった。俺らが試験場に入ったのが17時20分。テスト開始が18時05分。テストまえの、あの緊張感漂う沈黙がなんと45分も続くんだよ。SDメモリーとオーディオを配り、その動作チェックを45分の間にするのだけど、ぶっちゃけほとんどやることはない。あれは、しんどいです。

緊張感に絶えきれず、トイレに行きたくなった受験生がいたのだけど、プレイヤーは止められないので、トイレに行っている間の音声は一切聞けないので、気の毒でした。せっかく一人一人にプレイヤーを配っているのだから、技術的には止められるだけに、やるせないです。

俺らの時代も、テストによってはヒアリングはあったけど、校内放送で2分ぐらい英会話が流れて、それに答える程度だった。もちろん、設備によって、多少の不公平は生じたかもしれないが、ヒアリングは実力差が大きいので、それぐらいで十分に差は出ると思うんだが。

「ユーザーアカウント制御の設定を確認してください」を表示させない方法

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「ユーザーアカウント制御の設定を確認してください」を表示させない方法.

VistaのUACがうざすぎる。1年ぐらい使ってきたけど、「UACがあって助かったー」という場面は一度もないので、無効化をした。すると、タスクトレイに「UACが無効です」という警告が常に表示されて、実にうっとうしい。その警告を消すにはレジストリーをいじればよいという話です。

これで罰ゲームみたいな機能から解放されます。

Vistaの不要な機能を削っていくと、どんどんXPに近づいていくんだが・・・

明日から国際シンポです

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15日の午後に講演をします。関西方面で生・勝川を堪能する貴重な機会と成っております。英語です。


以下の要領で、「アジアにおける生物多様性保全のための統合的沿岸域管理」についての国際シンポジウムを開きます。多くの関心のある方のご参加をお待ちしています。参加希望者は、事前にお申し込みをお願いします。懇親会への参加・不参加を書いてお知らせください。


‘Integrated Coastal Management for Marine biodiversity in Asia’
「アジアにおける生物多様性保全のための統合的沿岸域管理」

日時:2010年1月14日(木)~15日(金) 9:00~
場所:京都テルサ (京都市:JR京都駅南徒歩10分)
http://www.kyoto-terrsa.or.jp
内容:Session A: Loss of Marine Biodiversity and Complex Habitat
Session B: Connection and Disruption of Land and Coastal Marine
Ecosystems
Session C: Conservation of Biodiversity: Present and Future of
Marine Protected Area (MPA)
Session D: Role of NGO and Education in Linking the Gap between
Nature and People
Poster session
http://www.fserc.kais.kyoto-u.ac.jp/icm/ICM%20Website/ICM%20english/sym/International%20Symposium.pdf

懇親会:14日夕方、京都テルサ内のレストランで行います。

使用言語:英語(同時通訳なし)
参加費:無料  懇親会:5000円(昼食代込み)

アジア各国から約30名の発表者が来日します。日本からもほぼ同数の発表があり
ます。

ヒーロー「キンタローマン」敗れる、投票1位なのに…/南足柄PRキャラ:ローカルニュース : ニュース : カナロコ — 神奈川新聞社

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ヒーロー「キンタローマン」敗れる、投票1位なのに…/南足柄PRキャラ:ローカルニュース : ニュース : カナロコ — 神奈川新聞社.

市民投票で1位(126票)の作品ではなく、12位(13票)を市長と有識者が選んだのか。南足柄市は、やるなぁ。下々の声に耳を傾けているポーズをしたら、そもそも意見をきく気がないことが露呈してしまった感じでしょうか。

http://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/newsTopics/2980.html

この中では、キンタローマンが頭一つ抜けていると思うな。

そういえば、某学会も、大会を1回にするか2回にするかアンケートをとったら、1回が大多数だったにもかかわらず、理事会主導で年2回に戻したことを思い出しました。

パブリックドメイン・アーカイブ

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パブリックドメイン・アーカイブ.

著作権切れのクラッシックのMP3のアーカイブです。

グールド (1955)のゴルトベルク変奏曲, BWV 988とか、いろいろあります。
この機に、いろいろ聞いてみようっと。

あと、歴史的演説のラインナップで凄すぎ。玉音放送の実物は初めて聞いたよ。

サウスパーク s13e11 Whale Whores SayMove!

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この前ネタにしたサウスパークの日本語訳付きがあったよ。
英語の勉強にどうぞ。

サウスパーク s13e11 Whale Whores SayMove!.

ちなみに、途中で登場するライバルのカニカゴ漁業は、Deadliest Catchという人気ドキュメンタリー番組です。公式サイトでは、動画が見れます。荒れた北極海で、オリンピック制度のもと、カニを早い者勝ちで奪い合う漁業の話です。個別枠になったら、無理な操業をする必要がなくなるから、テレビ番組は成り立たなくなるだろうね。

Deadliest Catch: Season 1 (5pc) (Full Dol) [DVD] [Import]

Deadliest Catch: Alaskan Storm (輸入版)

マサバ0歳魚の乱獲を要求する人々

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07年生まれを0歳からガンガン獲っていたときに、どんな話をしていたのか、振り返ってみよう。これは、07年の全国評価会議(公開)で巻網関係者が「0歳が多いからABCを増やせ」とごねているところ。水研センターと水産庁(漁場資源課)は、0歳魚の漁獲はできるだけ控えて欲しいというトーンです。

zenkoku07

0:00 高橋 正三さん(北部太平洋まき網漁業協同組合連合会専務理事)
04年級群の資源量を過小推定していたし、お前らの資源評価は当てにならないから、漁獲枠を増やせ。

0:10 水研 評価担当者
07年級は現時点ではどれぐらいいるかわからないから、漁獲枠を増やすのは危ない

4:38 高橋 正三さん(北部太平洋まき網漁業協同組合連合会専務理事)
資源評価に不確実性があるのは怪しからん
(俺コメント:資源量がわからないうちに、0歳を漁獲する方がおかしいだろjk)

5:24 茨城水試
0歳の資源量は来年の3月にならないと解らない→その時点で判断すればよいのでは?

6:47 水研 評価担当者

7:53 司会(漁場資源課)
低位で、回復させなきゃいけない状況で安全を見るのはやむを得ない

9:26 巻き網業界(高橋さん?)
研究者が、安全性を考慮して、漁獲枠を設定するのは怪しからん。

10:51 水研評価担当者

11:44 巻き網業界

12:15 司会(漁場資源課)

12:40 岡本勝さん (社団法人 いわし食用化協会専務理事 水産庁天下り)
水産庁は経済官庁だから、環境など無視して、業界の都合を優先すべき。
担当班長ごときが反抗するな

14:01 司会(漁場資源課)

15:20 岡本勝さん (社団法人 いわし食用化協会専務理事 水産庁天下り)
第三者的に見て異様な感じる

16:10 俺
親がいないのに0歳を獲るのはアホ

北巻関係者って、なんでこんなに偉そうなんだろうな。いつみてもふんぞり返っていて、つっかえ棒でもなければ、後ろに倒れそうだ。サバもイワシも、こんなに減らした張本人が、明らかに非経済な0歳魚を漁獲しておきながら、なぜ居丈高なのか、俺には、まるでわかりません。

あと、笑えるのが、天下りの岡本さん。北巻に天下った岩崎さんと同じで、ずぶずぶの人間に限って、第三者を自称するのは、なんでだろうね。水産業を破壊した張本人が、自分を第三者とかいうのは無責任にもほどがある。「水産庁は環境じゃなくて経済官庁だ」と力説しているけど、そもそも乱獲を放置するから、漁業という産業が廃れているのである。

漁場資源課の皆さんも、立派な先輩をもつと苦労が絶えませんね。心から、同情します。

しっかし、レベルが低い議論だよね。0歳のサバを漁獲すること自体が非常識なんだから、全部禁止でいいじゃん。やり方は簡単だ。サバの水揚げで、200g以下が8割を超えたら、売り上げは没収して資源回復計画の原資に当てる。それから、水揚げ100トン以上で、200g以下が8割を超えた港は、1週間サバ類の水揚げ禁止。これぐらいは、まともな漁業国はどこだってやっている。0歳魚の漁獲をアシストする日本の水産行政の方が、第三者的に見て異様です。

当時の記事はこちらです。「全国評価会議の音声を公開します」

今年の全国評価会議は、いまいち、盛り上がらなかったな。公開性の高いABCに圧力をかけると、騒がれるから、密室の水産政策審議会で期中改訂をする作戦にしたのかな。まあ、どっちみち叩くけど。

まるで成長していない

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マサバ太平洋系群の当たり年の運命

92年級群

0歳1歳で獲り尽くされる。再生産にはほとんど寄与せず

96年級群

0歳1歳で獲り尽くされる。再生産にはほとんど寄与せず

04年級群

0歳の時は銚子沖の巻き網漁場に行かなかった。本格的な漁獲は1歳から始まった結果として3歳までそこそこ獲れた。3歳で07年級を生み出してほぼ消滅。

07年級群

0歳、1歳で漁獲され、2歳でほぼ消滅?

09年級群

0歳から集中漁獲され、史上最低価格で、途上国に絶賛投げ売り中

現在も07年級群が見えなくなったところで、0歳魚に漁獲の中心が移行した。ちょっと待てば確実に増えるのに、なんでこんな綱渡りをするのか理解にくるしむ。実は、07年にも、おなじことをやっている。「ウホッ!0歳魚が多そう」とかいって、誘われるままにホイホイと漁獲枠を544千トンから、746千トンに増枠しちゃったのだ。結果として、資源回復の芽を摘んだようだが、なんで同じ事を繰り返すかなぁ。

まるで成長していない(ずれるのでAA略)

マサバの魚価を破壊する水産行政

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水産庁は余計なことをして、サバ資源の回復を妨害するばかりでなく、漁業そのものも破壊しつつある。

07年級を獲り尽くしたために、今年のサバの水揚げは前年度の6割で推移してきた。1歳以上がほとんど獲れない中で、今年産まれたばかりの0歳魚が10月から獲れだしたら、すぐさま11月に漁獲枠を増やしやがったのである。こういうときの対応だけは、本当に素早い。11月に余計な増枠をしたせいで、12月の魚価は近年無かったレベルまで低下した。サバの単価(産地市場)と漁獲量の推移はこんな感じ。

Image1001032

11月末というのは、漁獲枠を増やすのに、最悪のタイミングだ。鮮魚は年末需要で12月に相場が上がる場合が多い。ただ、これはあくまで国内向けの鮮魚の話。今獲れているような0歳のサバは、途上国向けの輸出か、養殖の餌なので、年末需要は無関係である。

サブプライム以降、円高によって、現在、輸出はストップしている。もともと、アフリカ・アジアの購買力が最低の国に、値段の安さだけで売り込んでいたので、円が少し高くなると輸出できないのである。選択肢としては養殖向けの餌しかないのだが、養殖魚は年末にあらかた出荷するので、12月以降は餌の需要が激減する。今、0歳のサバを捕ったところで、どこにも売れないのである。こんな時期に、期中改訂で漁獲枠を増やせば、魚がだぶついて、魚価が急激に落ちるのは自明である。実際、11月末にTACが増枠されるやいなや、魚価が下落し、史上最低記録を更新しそうな勢いである。

こういう漁業をしていたら、安く買いたたいてきて、捨て値で売って利ざやを稼ぐようなビジネスしか成り立たない。わざわざ、そういう方向に政策誘致をして、限られた海の生産力を浪費しているのだから、日本の漁業が廃れるのは自明である。

日本がやるべきことは簡単だ。漁獲に占める200g以下の割合が8割を超えたら1週間禁漁とかして、未成魚をまもる。でもって、2歳になって、卵を産ませてから取り始めればよい。脂がのった日本のマサバは抜群に旨いので、それだけで、ノルウェーのサバから日本市場を奪回できると思うよ。加工屋も大喜びだ。なんで、こんな簡単なことが出来ないのだろうか。

マサバ資源を破壊する水産行政

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12月のサバの乱獲について、情報を整理しよう。サバは、乱獲によって、激減している。90年代以降、94、96、04、07年と、親が少ないわりに卵が多く生き残る当たり年があった。にもかかわらず、乱獲で資源回復の芽をつんで、今日に至っている。

(↓サバの資源量)

Image200911188

当たり年を食いつぶすだけの日本のサバ漁業は、2000年から2003年までは大底を迎えた。その後、幸運にも2004年、2007年と当たり年が発生したので、「サバ資源は回復した!!」といって、獲って、獲って、獲りまくっているわけだ。今年になって、2007年生まれをほぼ獲り尽くしたと思いきや、なんと2009年生まれの0歳魚が順調に獲れている。サバの当たり年が連続するしているのは、おそらく、カツオやブリも、小型のうちに巻き網が獲り尽くしているおかげで、捕食者がいないからだろう。首の皮一枚でつながった状況である。ほっとしたのもつかの間、水産庁が例によって、例のごとく、「サバが増えたから漁獲枠をふやそう」と言い出して、11月20日の資源管理分科会で、サバ類の漁獲枠の増加が承認された。

平成21年漁獲可能量(TAC)の改定及び22年TACの設定等諮問第167 号について

Image1001031

9月以降は、全国的に0歳のジャミサバ主体の漁獲である。資源は全然回復していない。「未成魚主体の水揚げになったから、サバは禁漁にする」というなら話はわかるが、なぜ、漁獲枠を増やすのか理解できない。これを諮問した資源管理分科会の議事録は、未だに公開されていない。どうせ、ほとぼりが冷めた頃に、こっそり出す気だろう。まあ、どういう経緯かは、容易に予想がつく。水産庁が「サバが増えたからTACを期中改訂で増やすよ~」といったら、委員が「賛成、賛成、大賛成、業界も大喜びでござる」とかいって、さくっと決まったのだろう。いつものパターンだ。天下りと御用学者で固めた諮問委員会にまともな議論を期待することはできない。

俺が腹が立つのは、資源回復計画とかいって、未成魚保護を口実に北部巻き網組合に税金をばらまいていることだ。そマサバ太平洋系群回復計画には、次のように書かれている。

4.資源回復のために講じる措置と実施期間
(1)漁獲努力量の削減措置
本計画期間の5年間においては、当初、卓越年級群を中心とした未成魚の保護のため、これらを漁獲対象の一部としている太平洋北部水域(許可区分水域で千葉県野島埼以東)の大中型まき漁業を主対象として資源回復に取組むこととし、さらに
、これら未成魚が成長した段階で産卵親魚としての保護が必要となってくることから、本計画の実施状況や資源の回復状況等を踏まえつつ、対象水域の太平洋中・南部水域への拡大や、大中型まき網漁業以外の漁業についても、関係漁業者との協議を経て、逐次資源回復のための措置を講じていくこととする。なお、大中型まき網漁業による漁獲努力量の削減は、休漁と減船の組合せにより実施する。

卓越年級群を中心とした未成魚の保護のためといって税金をばらまいておきながら、漁期中に漁獲枠を増やしてまで、未成魚の乱獲をアシストしている。言っていることとやっていることがまるで違う。国民に対する背信行為である。

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from 18 Mar. 2009

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