世界の漁業統計資料

http://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/handle/2115/10621

面白い資料を見つけた。
昭和6年の世界の漁獲統計。

日本の魚類漁獲数量が世界の諸国に冠絶してることは、本表に於いても明である。
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漁獲量が多ければそれで良いという発想は、水産基本計画と同じ。
この時代から、なにも進歩していない。

昭和6年と言えば、もろに蟹工船の時代なのだが
このまま資源が減少していけば、
漁業の労働条件は蟹工船の時代に逆戻りするんじゃないか?

「親の敵と魚は逃がすな。見たらすぐに獲れ」という漁業観を変えない限り、
水産業が上向くことはないだろう。

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The Worldwide Crisis in Fisheries

今年度のセミナーの輪読は、これ!
タイトルがセンセーショナルすぎて引いてしまうが、内容はグッド。

The Worldwide Crisis in Fisheries: Economic Models and Human Behavior
Colin W. Clark
Cambridge University Press (2007/01/11)
売り上げランキング: 7648

水産資源関連で、久々に良書が出てきた。特に、一章が素晴らしい。
努力量規制、過剰努力量、補助金、IQ、国家の財産としての水産資源、不確実性の役割など、
現在の資源管理が対応しなくてはならない問題が多面的に要領良くレビューされている。
たったの22ページだから、この部分だけでもすべての水産関係者に読んで欲しいなあ。
このブログに全訳を載せたくなるぐらい良いですよ。

著者のCW ClarkはUBCの経済学の教授。
従来は生物の側から語られることが多かった資源管理の問題が、
経済的な視点からも論じられているのが、本書の特徴だろう。
3章の投資と過剰努力量(Investment and Overcapacity)では、
単純なモデルをつかってわかりやすく問題を説明している。

まだ途中までしか読んでいないけど、これは久々に読むのが楽しみな本です。
読み終わったら、ちゃんとしたレビューを書きますね。

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カウンターが壊れた!

といっても、爆アクセスがあったわけではない。

サーバーの不具合でなぜかserver-parsedが処理されなくなってしまったようだ。

GW明けにいろんなモジュールのアップデートをしたときに、
Apacheが更新されて、セキュリティーが厳しくなったのだろう。
ここのところ忙しくて、内部は何もいじっていないので、原因はそれしか考えられない。

最新のドキュメントを当たって、SSIを有効にする方法を探すのは面倒なので、
グラフィカルなカウンターをつけることで、乗り切ることにする。

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今度は毎日だ

高木委員で話をした内容を毎日新聞に取り上げていただきました。
話の要点が正確にまとめられています。
さすがにプロの文章は読みやすい。
俺もこんな風に簡潔で読みやすい文章を書きたいものだ。

http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/wadai/ushioda/news/20070506ddm008070096000c.html

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暴挙か?快挙か? マサバTAC超過問題

まず最初に次の文書を見てください。

http://www.jfa.maff.go.jp/release/19/031401.htm

平成19年 3月14日 水産庁

大中型まき網漁業によるサバ類を目的とした採捕の停止について
 
今般、大中型まき網漁業によるサバ類の採捕数量が、同漁業に配分している平成18年漁期の漁獲可能量(TAC)を超過した事実が判明した。このため、3月14日付けでサバ類のTAC管理団体である(社)全国まき網漁業協会に対し、サバ類の採捕を目的とする操業を自主的に停止するとともに、今後、このような事態が生じないよう改善措置計画を策定するよう求めた。
(参 考)

1 平成18年漁期(平成18年7月~平成19年6月)のサバ類TACは58.8万トンであり、このうち大中型まき網漁業に29.6万トンを配分。
2 サバ類の総漁獲量は、現時点において、平成18年漁期のTACの総量(58.8万トン)を超えていないが、大中型まき網漁業による採捕量は、北部太平洋水域での漁獲が高水準であったことから、2月末時点で36.2万トンに達しており、前述のTAC数量を6.6万トン超過。

要するに、大中まきがTACを超過する漁獲をしていたから、水産庁に注意されたということ。
その背景を動画で説明しよう。 

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へろへろです

今日が締め切りの仕事がやっと終わった。
と思ったら次の仕事の締め切りは明後日だ。
ベルトコンベアーの上を走っているような気分がする。
「この場にとどまるためには、全力で走り続けなければならない」という赤の女王の言葉が胸にしみる。
仕事の効率を上げて、現状維持ではなく、もっと前に進まないと。

まあ、仕事が回って来るというのは、
それだけ仕事が評価されているということだからね。
なんとか、ブログを書く時間を捻出しないと。
マサバのTAC超過とか、基本計画とか、
書かなきゃいけないネタはいろいろあるのです。
頑張らねば。

また、新聞取材を受けました。なんと、今度は連載ですよ。
高木委員で俺の話に興味を持ってくれた委員の人が、
俺のことを新聞社に紹介してくれたらしい。
新聞社の方でも水産業の未来に危機感を持っていて、
そのために様々な意見を採り上げたいとのこと。
取材と言うよりは、雑談でいろいろと盛り上がった。
今回は、良い記事になる予感がする!

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「コッドの崩壊も環境変動が原因」の元ネタ論文

コッドの崩壊も環境変動が原因?で水産経済新聞に問い合わせていたのですが、
新聞記事の元ネタのサイエンスの論文は、Charles et al.でビンゴでした。
この論文から、あの記事が出てくるとは驚きだ。
水産経済新聞は電話で問い合わせたら、すぐに対応してくれたんだけど、
俺が留守電のチェックを忘れて、長期間放置をしておりました。
新聞社には、論文の内容と記事の内容は異なる旨を伝えておきました。

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寺崎先生退官記念サッカー大会

週末は、寺崎先生退官記念サッカー大会に参加しました。
寺崎先生の人徳で、日本中から大勢が集まりました。懐かしい顔ぶれも多数参加。

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リラックスしたORI現役チームの面々。
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俺のポジションはトップ下。
右は佐藤さん、左は銭本、後ろは北川という恵まれた布陣。
左右の空いている方にシンプルにボールを裁き、
両方ふさがっていたら、後ろの北川に戻す。
ディフェンスが左右に散らばったら、自分で縦に切り込む。
とまあ、そんな感じ。選択肢が多いと、楽で良いと思った。
結果は2勝1分けで、見事優勝。

二日目も良いチームだった。
前線にはしっかりボールが収まるし、中盤は運動量が豊富で、バックスは堅実。
バランスもコンビネーションも抜群に良かったと思う。
チームとして攻撃が機能していたので、俺は攻撃3守備7ぐらいで、
中盤の危険なスペースを予めつぶすことに専念した。
急造チーム同士の戦いでは、ディフェンスに穴を開けなければ、そうそう失点しない。
キーパーのナイスセーブもあり、失点ゼロの3連勝で見事優勝して、ふりかけをゲット。
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高木委員 お持ち帰りセット

高木委員で話した内容を、ほぼそのまま公開しました。
お楽しみいただけましたか?
水産資源学や漁業学の知識が無くても、
日本の資源管理の現状が理解できるように工夫をしたつもりです。

高木委員の次回の提言は、夏頃に出てくるはずですが、
そこでこの意見がどの程度反映されているか楽しみです。

編集の都合で細切れなアップでしたが、
めでたく最後まで編集できたので、完全版をおいておきます。
内容は今まで公開したものと全く同じです。
お持ち帰りセット (32分22秒 35.4MB)

ダウンロードして、じっくりとご覧ください。
ブログには補足的な文章もありますので、
そちらにも目を通していただけると幸いです。

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高木委員 その6

戦後の食糧難の時代に作られた漁業の枠組みでは、
EEZ時代には対応できない。
そのことは、日本漁業の歴史がはっきりと示している。
今のままでは、未来はないということは示せたと思う。
では、どうするのか?
そのことを、真剣に議論をしていく必要があるだろう。

俺の考えは、このブログを読んでもらえればわかると思う。
現在の漁業の行き詰まりの根本原因である資源の枯渇という問題を、
根本的に解消すべきなのだ。
すぐにでも行動を開始しなくてはならない。
早ければ早いほど、多くの資源・漁業を生き残らせることが出来るのだから。

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