節子・・・ それ豊漁やない。 乱獲や・・・

ブリ、サバとも小型の資源量が豊富で、三陸各地で漁獲が好調に推移している。
10月は1匹2キロほどのイナダが、昨年の約4倍に急増。

引用元: 秋サバ、小ブリが豊漁=スーパーの特売品に(時事通信) – Yahoo!ニュース.


「なんで、魚すぐ消えてしまうん?」

卵を産む前に根こそぎ獲っているからです。漁獲に占める成魚の割合が2%というのは、どう見ても、乱獲です。さすが、日本の漁業者は意識が高い。

ブリの資源評価:http://abchan.job.affrc.go.jp/digests20/details/2041.pdf

太平洋全体:2007 年では、0 歳(2007 年級群)917 万尾、1 歳(2006 年級群)452 万尾、2 歳(2005 年級群)97万尾、3 歳以上(2004 年級群以前)37 万尾、合計1,502 万尾と推定した。成魚である3歳以上の占める割合は2%であった。

未成魚の大部分は房総・常磐と三陸で、成魚は太平洋中南部で漁獲されている。

また、房総ときたら、銚子。銚子と来たら、巻き網ですね。また、巻き網かっ!!

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巻き網につける薬はないなぁ。未成魚の漁獲が9割を超えるような漁業は規制しないと駄目だと思うよ。

昔の定置では、今の10倍も成魚が獲れていたんだから、現在の未成魚の漁獲圧がいかに強いかと言うことだろう。定置網の性能も日進月歩なので、資源は相当減っていますね。水研センターは、「資源量は中位」と判断をしているんだけど、俺に低位にしかみえません。今の無法状態を続けていたら、群れを追いかけ回して未成魚を一網打尽にするような漁法しか残らないだろうね。

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節子・・・ それ豊漁やない。 乱獲や・・・ への2件のフィードバック

  1. 県職員 のコメント:

    まき網,様々な種の若齢魚のswitching漁獲をして自転車操業を続ける。
    私の県でも漁獲物調査に行くと,アジが獲れないのを補うように,ブリの0,1歳魚をよく獲っておりました。
    この漁業を変えないと日本の漁業は再生しない,いや,この漁業を変えれば日本の漁業の明日が見える。
    そんな気がしております。
    底びき網と違って,ある程度,魚種を選択しながら漁獲が可能ですし。

    「まき網をどげんかせないかん!」と某県の知事に言って欲しいものです。

  2. 勝川 のコメント:

    ソナーがあれば群れる魚はなんでも巻けてしまうので、無規制にしていたら根こそぎ持って行かれますね。浅い瀬でも操業をしているし、漁場への被害も大きそうです。巻き網を何とかしない限り、漁業は衰退の一途でしょう。

    ただ、巻き網さえなんとかすれば問題解決とも思いません。もちろん、ノーガードで打ち合えば、未成魚根こそぎ漁法の巻き網が勝つだろうけど、他の漁業の戦闘能力も侮れないですからね。最近は定置だって、大型化した上に、袋網の編み目は小さくなるしで、侮れません。全体の漁獲枠を持続的水準に押さえた上で、枠の個別配分しかないと思います。

    >「まき網をどげんかせないかん!」と某県の知事に言って欲しいものです。
    どう見ても経営が成り立ってないのに、ゾンビのごとく復活する○○水産のことでしょうか。
    よく話題にあがりますが、いい話は聞かないですね。

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