- 2007-08-02 (木) 11:31
- その他
みなと新聞の実物が届いた。
連載が終わってから、ようやく現物を目にすることになった。
いきなり、1面に
今の政策では「漁業は廃れる!!」
とあって、その下の俺の顔写真。これは凄い。
やるなぁ、みなと新聞。
自分の文章を読み返してみると、やっぱり専門バカの硬い文章だと思った。
これじゃ、一般の人には伝わらないだろうなという箇所も多い。
まあ、原稿を落とさずに最後まで書ききるのが今の実力では精一杯だったわけだが、
今後の課題は多い。
俺が考える水産研究者の役割は、
「現在の漁業の問題点を明らかにして、打開策を論じること」。
ただ、これを実行するのは、並大抵のことではない。
漁業の問題点を指摘しようと思うと、きちんと勉強をした上で、
ロジックをしっかりと組み立てないとだめ。
反論を覚悟した上で、反論に耐えうるような文書を書く必要があるのだ。
一方、漁業を褒め称えるだけなら、どんないい加減なことを書いても、
どこからもクレームはつかない。楽な商売だ。
でも、それでは実学研究者としての義務を果たしているとは言えないだろう。
我々の役目は漁業者にこびへつらうことではなく、
漁業全体をよりよくしていくためのビジョンを提供することなのだ。
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