サバも養殖ですか。餌は小サバ?

若狭のサバ 養殖で復活…福井・小浜市の県立大水産資源生物学研究室
 かつて若狭湾でとれた魚介類を京都まで運んだ「鯖街道」。だが、材料は実のところ、ノルウェーなど外国産のサバが多いのだ。
 「やっぱり、小浜といえばサバ。おいしい地物の若狭のサバを復活させたい」。県立大生物資源学部海洋生物資源学科の青海(せいかい)忠久教授(58)は1999年の同大学赴任をきっかけに、サバの養殖研究に乗り出した。
 若狭のサバ 福井県内のサバ類の漁獲量は、1970年代、80年代はおおむね2000~4000トンで推移していたが、95年以降は毎年650トンに満たず、2004年はわずか54トンにまで激減している。県は08年度に復活推進事業として、嶺南4か所でマサバの育成を始める
http://osaka.yomiuri.co.jp/edu_news/20080401kk04.htm

マサバの未成魚を養殖の餌として乱獲して、資源を枯渇させたのだけど、
サバが獲れなくなったから、今度は養殖ですか。
なんともシュールですなぁ。餌が小サバだったりして。

サバを養殖するより、サバの未成魚をブリ養殖の餌にするのを止めた方が、
環境にも消費者にも幸せな結果をもたらすと思う。
ただ、資源管理がまるでできていない現状では、
生簀に囲い込む以外に大型魚を安定供給する方法が無いから、
こういう方向に行くのはしょうがないのかなぁ。なんか切ないです。


 

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サバも養殖ですか。餌は小サバ? への5件のフィードバック

  1. beachmollusc のコメント:

    昔なされた大先輩たちの業績にケチをつけるつもりはありませんが、水産動物の資源利用の一つの方策として養殖技術を応用する、つまり種苗生産して放流する手法は、これまでの成果と問題点を総括して、今後の道を考えるべき時だと思っています。

    初期減耗を人為的に回避することではなばなしく資源添加に成功した事例があることは認めますが、一方で、何でも養殖・放流してしまう風潮が新興感染症の拡大や遺伝集団の撹乱などの基本的な問題をもたらしているようです。

    基本的に水産検疫態勢が整備もされないままで、さらに種苗放流の効果の検証もほとんどされず、補助金を出して、規格外・不良種苗の廃棄同然の行為をさせたり、潜在的な病原体の垂れ流しまで続けていることになっているようです。

    養殖放流による栽培漁業のかなりの部分が水産行政のアリバイ行為にしかなっていないような気がします。

  2. 海外水産開発 のコメント:

    スーパーでノルウェー産の冷凍サバを見ました。大きくて見た目も鮮度もよさそうでした。値段も手頃でしたので次回購入します。栽培漁業に頼らなくとも、資源管理をきちんとすれば漁業が成立するという証左ですね。大きな日本産サバが手軽に買える日を目指して頑張りましょう。

    以前に本ブログのコメントに書き込みました。イカナゴの沿岸漁業管理に関する視聴覚教材(英語)はそろそろ撮影開始です。1年かけて良い教材を作るつもりです。ご期待ください。

  3. 勝川 のコメント:

    beachmolluscさん

    >昔なされた大先輩たちの業績にケチをつけるつもりはありませんが、
    >水産動物の資源利用の一つの方策として養殖技術を応用する、
    >つまり種苗生産して放流する手法は、これまでの成果と問題点を総括して、
    >今後の道を考えるべき時だと思っています。

    そういう目的のシンポジウムがありました。
    http://www.ori.u-tokyo.ac.jp/info/event/sympo113.html
    とても末期的だと思いました。
    みんな危機感は持っているようです。

    >養殖放流による栽培漁業のかなりの部分が水産行政の
    >アリバイ行為にしかなっていないような気がします。

    同感です。
    ただ、種苗放流は地元の議員とかが絡んでくる問題なので、
    一筋縄にはいかないですね。

    海外水産開発さん

    >以前に本ブログのコメントに書き込みました。
    >イカナゴの沿岸漁業管理に関する視聴覚教材(英語)はそろそろ撮影開始です。
    >1年かけて良い教材を作るつもりです。ご期待ください。

    日本語版もお願いしますよ。
    資源管理はやらないといけないとわかっていても、
    どうして良いかわからない沿岸漁業者は多いので、
    沿岸漁業管理の参考資料は役に立つと思います。

  4. 堀田 尚宏 のコメント:

    2年も前の記事にコメントをして申し訳ありません。

    上記のニュースに出ている青海教授のゼミ生です。
    マサバの種苗生産はひと段落し(大学では)、マサバにエチゼンクラゲ入りの餌を与え、評価するという研究をしています。

    始めたころはサバについてあまり知らなかったのですが、漁獲量が減少して今度は養殖か、というのがわかるようになってきました。

    >餌が小サバだったりして。
    実際のサバを養殖している業者の方々は本当に使っているようですね・・・。
    現在大学では主にイカナゴをやっています。

    あまりに身近な話題だったため、コメントさせていただきました。

  5. 勝川 のコメント:

    マサバを安定供給したければ、資源管理をすれば、良いだけの話なんですけど、
    なかなかそっちの方向には進まないですね。

    1キロのサバを生産するのに、餌は何キロぐらい必要になるのでしょうか。

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