- 2006-08-21 (月) 17:50
- 研究
資源減少に対する都合の良い言い訳として、環境変動がしばしば使われる。
「海洋環境が悪化したから、資源の減少はしょうがない」というわけだ。
そもそも資源の生産力が、経年変動するのは分かり切ったことである。
人間がコンスタントに獲りたいからと行って、それは無理。
自然が人間の都合に合わせてくれない以上、
人間の側が自然の変動に対応する必要がある。
生産力の変動に対する準備をしない時点で、人間の側のミスだろう。
それを棚に上げて、「減少は海洋環境が原因だから」といって、
いつまでも強い漁獲圧をかけ続ける。
増加から減少に転じて数年ならともかく、
10年以上同じような減少傾向が続いているなら、
人間の側が対応する努力をしないといけないだろう。
資源が増加をするときに漁船のキャパシティーを増やすことには積極的だが、
資源が減少をしたときに資源を守る努力はせずに、
むしろ、肥大化した努力量を維持しようと必死になる。
結果として、資源はどこまでも減少をする。
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