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第2日 おしょろまる

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太平洋学術会議というところで順応的管理に関する講演をした。
反応はなかなか良かった。
発表はうまくいったし、質疑応答も何とかこなしたのだが、
総合討論で話を振られて、ぐだぐだに・・・・
MSYにもいろんな定義があるから、そこをクリアにしないと議論がかみ合わないと言いたかったのだが、
どこまでつたわっただろうか?
http://cod.ori.u-tokyo.ac.jp/~katukawa/study/docs/msy/
世界中の資源関係者は同じようなことに悩まされているんだなと思った。
MSYへの批判が相次いだのだけど、資源管理の失敗をMSYのせいにするのはどうかと思う。
日本のTAC制度が破綻しているのは、ABCの推定制度の問題ではなく、
ABCを無視して過剰なTACが設定されているからである。
管理システムよりもむしろ制度の運用でつまずいている。
それは漁業者の管理に失敗しているからだ。

その後、北大のおしょろまるという船でレセプションがあり、
前所長の小池先生(現琉球大)と日本の研究の行く末について語り合った。
大学も変化の時代の中で難しい舵取りを迫られているようだ。
研究活動という本分も大切だが、研究をするための場所を良い状態に保つ努力も必要だ。
東大海洋研の研究環境は恵まれているのだが、それも先人の努力のたまもの。
俺も少しは組織のために自分に何ができるかを考えていく必要があると思った。

松田さんと、ネットに文章を公開することの難しさについて話す。
読者に不快感を与えないようにと諭される。
松田さんは、いろいろな場所でメッセージを発し続けている人だし、
俺の人となりも知っているので、このアドバイスは重要だ。
しかし、俺には読者の不快感というのがいまいちぴんとこない。(そこが問題なのか?)
俺は自分の信念に基づいて書くべきであり、
それをどう評価するのは読者次第だと思っている。
このブログの読者もいろいろいるのだが、
もっともアクセスが多いのがmaff.go.jpだったりする。
今の水産行政を見る限り、水産庁万歳とは書けないナリ。
しかし、15年で生産力が半減したことからもわかるように、
日本漁業は明らかにうまくいっていないのだ。
漁業にすり寄って、「日本漁業万歳」ということを言う研究者も多いが、
俺はそれには同調できない。
たしかに日本漁業独自のいい面もあるが、問題点も山積みだ。
現在の漁業の問題点を明確にした上で、
具体的な改善案を示していくのが研究者の義務だろう。
ただ、耳にいたいことを言う以上、表現にはもうちょっと気を遣うべきかもしれない。
うむ、そういうことだろうと解釈をしておこう。

「俺がこの世でただ一つ我慢できんのは―――鍵をかけ忘れた小型トランクだ!(ハートマン軍曹)」

pakuri02.jpg

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from 18 Mar. 2009

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