- 2007-08-06 (月) 16:23
- その他
高木委員提言についての雑感
水産基本計画や水産白書の基本路線
1)成功しているところのみを針小棒大に宣伝し、全体として失敗していることを隠す
2)失敗は環境変動やクジラなど、業界外部の要因のせいにする
3)35年以降機能していないシステムの維持に全力を注ぐ
資源の枯渇は、環境変動とクジラのせいにする。
未成魚の多獲は無いことにする
市場価値が上がる前に獲り尽くしているけど、魚価の低下は市場のせいにする
すでに効果がないことがわかっている施策を惰性で続ける。
それに対して、高木委員の提言
1)水産業が上手くいっていない現状分析に立ち、
2)水産行政が機能していないという問題点を指摘した
3)その上で、変化の方向性についても提言をした
基本的な方向性として、「このままではマズいから何とかしよう」というのがある。
この姿勢は評価できる。というかこういう姿勢をもった団体は他にない。
委員会は20人程度の業界関係者からなるのだけど、そこには様々な利害の対立がある。
文章を読むと、特定の委員の顔が浮かんでくるような箇所もある。
そういう意味では確かに限界がある。
現状分析や対応策については、今後も検討を続ける余地は大いにある。
賛成できる点、賛成できない点を洗い出して、
賛成できない点に関しては、その理由を明示したい。
大切なことは、高木委員の提言をネタに、みんなで言いたいことを言うことだろう。
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