クルマエビの種苗放流についてのメモ
埋め立ての保障事業として瀬戸内海を中心に発展。
日本の種苗放流の成功事例といわれている。
バブル崩壊以降、種苗放流事業が大幅に縮小されている。それに伴い放流尾数が激減中。
放流尾数の減少と漁獲量の減少がシンクロしていることから、放流効果は認められる。
しかし、事業として、採算がとれていたかは不明。
放流尾数 | 漁獲量(トン) | |
1956 | 2385 | |
1957 | 2152 | |
1958 | 2912 | |
1959 | 2756 | |
1960 | 2986 | |
1961 | 3767 | |
1962 | 2846 | |
1963 | 2920 | |
1964 | 3032 | |
1965 | 2915 | |
1966 | 2268 | |
1967 | 2031 | |
1968 | 1573 | |
1969 | 1290 | |
1970 | 1263 | |
1971 | 1983 | |
1972 | 2232 | |
1973 | 2780 | |
1974 | 2653 | |
1975 | 2895 | |
1976 | 2579 | |
1977 | 2440 | |
1978 | 2673 | |
1979 | 2468 | |
1980 | 2307 | |
1981 | 2864 | |
1982 | 3068 | |
1983 | 300585 | 3578 |
1984 | 293620 | 3356 |
1985 | 291909 | 3741 |
1986 | 306910 | 3357 |
1987 | 336933 | 2904 |
1988 | 323964 | 3242 |
1989 | 288747 | 2802 |
1990 | 315427 | 3157 |
1991 | 317878 | 2875 |
1992 | 322565 | 2498 |
1993 | 304235 | 2263 |
1994 | 277866 | 2685 |
1995 | 275192 | 2668 |
1996 | 257709 | 2262 |
1997 | 265002 | 2144 |
1998 | 225129 | 2069 |
1999 | 206835 | 1523 |
2000 | 183140 | 1447 |
2001 | 173234 | 1271 |
2002 | 149636 | 1123 |
2003 | 153257 | 1033 |
2004 | 142235 | 1044 |
2005 | 124892 | 956 |
2006 | 122422 | 874 |
2007 | 112688 | 863 |
2008 | 105188 | 726 |
データソース
漁獲量は漁業養殖業統計年報、放流実績は、http://www.yutakanaumi.jp/sub/saibaijisseki.htmlより引用。
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Comments:3
- oyazitti 10-11-16 (火) 22:06
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「栽培漁業」…一般の人は名前で誤解されてしまうのですが、人間に管理された農業と違い天敵がわんさかいるところに放すわけですから、かなりの部分が餌になるはず。大きくしたら天敵の心配は少なくなるけれど、経費がかかり過ぎて放すより養殖したほうがいいってことに。
これは、モミを湿原にまくと同じといつも比喩してます。雑草に負けて稲なんて生えてこないでしょう。瀬戸内海の開発の見返りのための放流は理解できます。
しかし、それを水産資源を増やすためにと方向転換した時点で先が見えなくなってしまいました。栽培漁業が全国的に展開して40年も経ちますが、未だに放流効果の調査を続けていること自体問題がありすぎます。
誰でも考える栽培漁業の経済効果…その調査結果が表に出てこないって変だと思いませんか。
どうしてなんだろう?調査結果あるはずなのに。確かに海況の変化はあるけれど。統計分析しないで勝手なこと言って申し訳ないですが、放流数の減少と漁獲量の減少に関連性があるうように見えるのは、単なる偶然だと思います。多分ですが、大海区別に区分するとわかると思います。
あくまでも予想ですが、漁獲量が減少しているのは、瀬戸内海が顕著だと思います。放流数の変化は…わかりませんが。もともとクルマエビの漁獲量が少なかったところの放流数が激減しているはずです。 - 元県職員 10-11-19 (金) 12:56
-
クルマエビの放流に携わっていたものです。
放流効果が認められると判断して頂けると非常に有難いのです。
しかしながら、公共事業だったので、
事業規模が削減されて放流尾数が減ったのは、
バブル崩壊後しばらくしてからだと思います。80年代中ごろから漁獲量の減少が見られ、
放流しても増えないのは放流方法が悪いのでは?
と、考えるようになり、放流事業の撤退、または、
放流サイズの大型化へと向かいました。その結果、放流尾数は大きく減少するようになりました。
放流実績にはサイズが記載されておらず、
変態前のもので良ければ、数は稼げます・・・採算については場所によって、あったりなかったりですが、
資源管理と組み合わせて行わないと、駄目だったと思います。 - 匿名甘えヒト 10-11-29 (月) 3:03
-
氏としては、甘い見通しでゎ???
30万個体で、3000トンってのは、
100%回収で、1個体10kg ???そんな車エビないっしょw
・・・酔って、計算違いがなければいいけど・・・粗放的な放流は、マジ、ヤバイですょ。
少なくとも、民営でやる「事業」ではない! といいたい!!!
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