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粉乳のセシウムとストロンチウムの長期的な変動


セシウム137

粉乳(粉ミルク)からセシウムが検出されて、大きな話題になりました(メーカーのサイト)。過去の粉乳の放射能汚染について、データベースを使って調べてみました。結果はこんな感じ。1960年代にはとても高い値で推移していたことがわかります。

生乳と粉乳のその年のCs137の平均値(Bq/kg)をまとめたものが、次の表になります。

生乳 粉乳
1963 4.817708 111.4687
1964 2.946257 62.99044
1965 1.537577 50.38167
1966 0.94219 10.12286
1967 0.684895 5.190571
1968 0.760326 2.429667
1969 0.608156 5.248955
1970 0.640228 4.419958
1971 0.556948 6.601417
1972 0.535194 5.46675
1973 0.259
1974 0.615639 3.6445
1975 0.289925 4.477
1976 0.252183 3.991375
1977 0.241376 2.418875
1978 0.273896 2.705625
1979 0.186316 2.17375
1980 0.147797 1.517
1981 0.180363 1.042475
1982 0.177365 1.036
1983 0.162637 0.50875
1984 0.099947 0.357975
1985 0.097843 0.374163
1986 0.358312 0.740463
1987 0.125868 1.614125
1988 0.098401 0.79
1989 0.11095 0.47875
1990 0.099235 0.4175

ストロンチウム90

ストロンチウムについても、同様に調べてみました。

同じように1960年代が高く、時間の経過とともに減少していることがわかります。

生乳 粉乳
1963 0.62 9.27
1964 0.53 6.20
1965 0.45 6.43
1966 0.31 3.00
1967 0.22 1.44
1968 0.22 0.81
1969 0.20 1.05
1970 0.18 0.75
1971 0.16 1.04
1972 0.15 0.63
1973 0.11
1974 0.15 0.52
1975 0.10 0.64
1976 0.08 0.57
1977 0.10 0.50
1978 0.09 0.62
1979 0.08 0.47
1980 0.08 0.36
1981 0.08 0.25
1982 0.08 0.28
1983 0.08 0.16
1984 0.06 0.13
1985 0.06 0.12
1986 0.06 0.13
1987 0.05 0.12
1988 0.05 0.12
1989 0.04 0.08
1990 0.04 0.08

考察

1960年代、1970年代の粉ミルクは、測ればセシウムもストロンチウムも検出できる状況でした。今の中高年は、こういったものを乳幼児から摂取してきたと言うことは、知っておいても良いでしょう。

また、ひとたび環境が汚染されると、それが浄化されるには、長い時間がかかることもわかります。核実験時代から、何十年もかけて、ようやく低い値になってきたと思ったら、今回の原発事故です。今後も、食品汚染の状況に注意を払うと同時に、食品生産の場を汚染から守ることが重要です。

おまけ

環境放射能のウェブサイトを使って、特定の食品の過去の汚染状況を調べる方法を動画にしました。

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