水産分野の事業仕分けについて、専門家の視点から分析してみる

事業仕分けが盛り上がっているね。国民の見える場所で議論をするのは大事だと思うよ。水産分野もびしびし削られている。実に、めでたい話でございます 😛

たとえば、漁船構造改革が全額返納になった。俺は全面的に支持する。現在、日本の漁船は明らかに過剰な状態。魚もいないのに漁船ばかりある。結果として漁業が儲からずに、船の固定費すら払えないので、漁船の老朽化が進んでいる。こういう状態で税金で大型船を増やすのは愚の骨頂である。こんな馬鹿な国は日本ぐらいだよ。ノルウェーを筆頭に、まともな漁業国は、適正規模まで漁船を減らすために税金を使っている。

たとえば、波崎地区の取り組みを見てみよう。事業計画はここにある。

http://www.suisankai.or.jp/gyogyou/hasaki-keikaku.pdf

中身を見ていこう。

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巻き網の乱獲によって、日本近海からはイワシもサバも消えてしまったわけだ。100船団あった物が現在27船団まで減ったのだが、まだ船が多すぎる。資源が少し回復するとよってたかって、たたいては回復の芽を摘んできた。すでに経営が成り立っていない漁業に対して、「資源回復計画」と称して、乱獲資金を提供しているのが実情だ。マサバ太平洋系群は資源回復計画の予算の7割だかを入れているんだけどいっこうに回復しない。

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↑これのどこが回復基調なんだよ 👿
水産庁は、マサバ回復計画を成功例として祭り上げているのだが、他の回復計画はもっとひどいのだ。資源回復計画も数えるのも面倒くさいぐらい数を増やしているのに、まともに回復した事例はゼロ。何もしなくても、偶然回復する資源が1個ぐらいありそうなものだが、「下手な鉄砲数打っても当たらない」状態だ。

マサバは、92年、96年と卵の生き残りが良かったけど、乱獲で回復の芽を摘んだ。最近は、04年、07年と、卵の生き残りが良かったが、同じように資源をつぶしつつある。今年度は、毎月前年割れで、前年の6割しか獲れていない。まだまだ、漁獲圧が過剰なのだ。で、業界は二言目には「経営も考慮して、漁獲枠を増やせ」と主張してきた。現状では、船が多すぎるから、乱獲をしないと経営が成り立たない(まあ、どっちみち成り立ってないけど)。船が多すぎるのは自明だろう。で、なんで、税金で船を増やさないといけないの???

まず、この計画は現在4隻で操業している巻き網船団を3隻に減らすということ。ここでのポイントは探索船を減らして、網船を大型化するということだ。一般人のために、巻き網漁業について説明しよう(くわしくはここでもみてください)。日本の巻き網は4~5隻で船団を組む場合が多い。魚群を探す探索船、網で魚を巻く網船、魚を積んで港に水揚げをする運搬船の3種からなる。現在はソナーなどの探魚技術が進歩して、すべての船が探索船の機能を持っているので、純粋な探索船はぶっちゃけ無くても良い。漁獲能力は運搬船の容量に比例するのだが、この計画では運搬船は同じトン数なので、漁獲を減らす気はさらさら無いことがわかる。この企画書に書かれているように、資源は回復基調で、水揚げ量を減らすなら、普通に考えて網船を2.5倍に大型化する必要は無いはずだ。戦闘能力の高い最新の大型網船を税金でゲットして、残り少ないサバとイワシを独り占めする腹づもりなのだろう。

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「儲かる漁業創設支援事業」と言うより、「自分だけ儲かればよいと思っている漁業者支援事業」ではないか。省エネとか、適当に見栄えのするお題目を唱えておけば、何でも通ってきたのである。

収益の見通しもおかしい。

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水揚げ量と水揚げ高から、水揚げの単価が計算できる。現状でKg単価が54.6円だから、養殖のえさにしかならないような小魚ばかりを獲っている船だと言うことがわかる。人間が食べるサイズになる前に乱獲をしているような船は、食料安定供給の面からはマイナスでしかない。計画後の単価は、54.8円。高付加価値とかいいながら、現在の操業を変えるつもりはないのだ。日本人が食べるサイズの魚を捕れば、どうやったって100円にはなるはず。高付加価値とか言うなら、150円ぐらい書けばよいのに。

普通に考えて、あり得ない計画なのですが、運営者は元水産庁次官ですね。

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漁業にとって害のある予算が止まって本当によかった。漁船構造改革も、中にはまともな計画もあった。たとえば、石巻の計画は同じ巻き網ながら、トン数を大幅に減らし、漁獲をへらしながら、収益を確保するようになっている。こっちは残しても良いと思う。玉石混淆で石が多すぎるから、まとめて削った上で、時間をかけて玉の敗者復活をはかってほしい。あと、資源回復計画も、名前だけで、内容は乱獲資金をばらまいているだけだから、早く削ってください。水産庁の予算なんて、省エネや食料安定供給を口実にしたお土産や無駄な土木事業がほとんどだから、まとめて削ったうえで、本当に必要な予算を後からつければ良いと思います。

乱暴でも良い、たくましく削ってほしい

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水産庁によれば、ブリは管理できているから、漁獲枠はいらないそうです

ブリに関しては何の規制もない。完全な早い者勝ちだ。近年、巻き網の漁獲が増えているのだが、これは資源が増えたわけではない。ソナーが導入されて、群れで泳ぐ魚への漁獲効率がグッと上がった。マグロ、ブリ、鰹への巻き網の漁獲効率は、以前とは比べものにならない。ブリ漁業は、漁業生産を減少させながら、消費者にも迷惑を与えている。乱獲のツケは未来の世代が背負うことになる。

ブリのような資源を無管理のままにしておくのは、日本人にとって大きな損失である。水産庁は、俺が何を言っても、四の五の言うだけでなにもしない。TAC魚種を増やすように、規制改革会議の二次答申に盛り込まれたのだが、それに対する水産庁の回答はこれ

対象魚種拡大の考え方
・①具体的な追加魚種については、採捕・消費量が多く、国民生活上又は漁業上重要な資源として、カタクチイワシ、ホッケ、ブリ類、マダラが浮かび上がるが、②これらの魚種については、TACの決定に足る科学的知見が十分といえない状況にあり、③さらに、従来からの漁業法等に基づく投入量規制や技術的規制、資源回復計画等の措置を講じており、資源状況の悪化もみられないことからも、現時点で、TAC管理を追加する必要性は低いと考えられる。なお、今後も、こうした観点からTAC対象魚種の追加について検討する必要がある。

論点を個別に整理しよう。

① 国による管理が必要な広域重要魚種というと、普通に考えれば、ホッケ、ブリ、マダラなどが思い当たるわけである。この件については、ここに書いたとおりである。
https://katukawa.com/2008/01/post_273.html

②「科学的知見が不十分とのことだからできましぇーん」ということらしいが、だったら、情報を集めろよ。2500億円も漁港建設に使っているのだが、その0.1%の予算をつければ、ブリの情報など十分に集まるはずだ。仕事をしないでおいて、前提条件がそろってないと開き直るのが、水産庁クオリティー。

③ 「従来からの漁業法等に基づく投入量規制や技術的規制、資源回復計画等の措置を講じており、資源状況の悪化もみられないことからも、現時点で、TAC管理を追加する必要性は低い」というのは、読んでいて吹き出してしまったよ。何も知らないのか、口から出任せの嘘つきなのか。どちらにせよ、こういうことを言う人間は信用できない。
まき網のブリの漁獲は、全くの無秩序状態であり、乱獲によって、潜在的な利益が大きく損なわれている。ブリ漁業の現状を見れば、従来からの漁業調整や資源回復計画が全く機能していないのは明白だ。読者の皆さんは、現在のブリ漁業がきちんと管理をされていて漁獲枠を設定する必要がないと思いますか?

水産庁が出した最終結論はこれ

しかしながら、これら魚種について実際に制度の対象とするかどうかについては、当該資源の管理上、TAC制度が最適かどうか、また、当該資源を漁獲する漁業種類にいかなる影響が及ぶのか等について総合的に検討の上、判断を行うべきではないか。

「総合的に検討の上、判断を行うべきではないか」というのはその通り。で、総合的な検討とやらはいつやるんだよ。TAC制度が始まって10年以上が立つのに、未だに何の検討もしていないじゃないか。「総合的に検討の上、判断を行うべきではないか」などとのたまうのは、行政官の怠慢以外の何物でもない。
ブリは、多くの異なる漁業が利用しているので、禁漁日や努力量規制など出来るはずがない。全体の線引きがないと、「獲れるうちに獲っておこう」と言うことに必ずなる。個別漁獲枠によって、それぞれの漁業の間で線引きをした上で、おのおのの漁業に応じた禁漁日や漁具の規制を自主的にやればよいのである。TACが適切かどうかなんて議論の余地もない。TACが無いこと自体が国として非常識なんだよ。

漁獲に占める成魚が2%なんて、明らかな乱獲状態。ブリに関しては、現行の漁業調整が機能していないので、公的機関による規制が必要なことは自明だろう。検討するまでもない。ブリの回遊は都道府県の規模では収まらないので、国が責任をもって管理をする必要がある。にもかかわらず、水産庁の管理課は何の対策も練っていない。それどころか、管理をしろという要求に対して、「検討が必要ではないか」と開き直って、何もしない。水産庁の無作為勢力が駄々をこねているうちに、漁業は衰退を続けているわけだ。また、この報告書から1年以上が経過するのだが、検討作業は何もしていない。やらない理由をあれこれ並べるだけで、やるべきことを一つもやらない。日本漁業の衰退における無作為行政の責任はきわめて重い。

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未成魚の漁獲による損失は、売り上げの4倍

さて、未成熟のブリ(イナダ、ツバス、ハマチ)の乱獲が漁業にどのような損害を与えているかを試算してみよう。

ブリの資源評価はここにある。
http://abchan.job.affrc.go.jp/digests20/details/2041.pdf
情報が少ないね。平成16年までは年齢別の漁獲量の数値が記載されていたんだけど、平成17年以降は表記が無くなった。年齢別の漁獲データは、外部の人間が内容を検証するのに必須な情報である。1ページあれば事足りるのだから、掲載してほしい物です。

図から数字を出すのは面倒なので、文中の数値つかって、わかる範囲で計算をしよう。

基本的な計算をするには、年齢別の体重、単価、生残率が必要になる。
年齢別の体重は評価票から、10月の体重を引用する。自然死亡係数M=0.3なので、漁獲がなければ、個体数は1年間に、exp(-0.3)=0.74倍に減少する。単価は市場統計から、だいたいの値を計算する。2~3Kgのイナダが250-300円という記述がある。ブリは単価が750円程度。で、これらを表にまとめると次のようになる。

重量 単価 生残率 RPR 1尾損失
0 743 150 1 111 -2912
1 2890 275 0.740818 589 -2435
2 5354 500 0.548812 1469 -1555
3 10625 700 0.40657 3024 0

今、0歳で漁獲可能な魚がいるとする。この魚を何歳で獲るべきかを考えてみよう。

0歳魚で今すぐ獲ると、0.743*150=111円の利益になる。

1年待って、1歳で獲ると、単価は、2.89*275円なる。自然死亡が26%あるので、1歳まで生き残る確率が74%になる。1歳まで待ってとると、0.74*2.89*275=589円の利益が期待できる。

同じように計算をすると2歳でとると1469円、3歳で獲ると3024円の利益が期待できる。ブリは成長による価値の上昇が、自然死亡率を上回るので、3歳まで待って獲った方が得になるのである。

「豊漁だ!! 豊漁だ!!」といって、1歳魚を獲りまくっている。1歳魚を獲れば589円の目先の収益がもたらされるが、漁業全体の長期的利益は2435円減るという計算だ。

20年度の太平洋の年齢別漁獲尾数は、それぞれ917, 452, 97, 37万尾となる。年齢別の長期的な損失は次のようになる。

漁獲(万尾) 漁業損失(万円)
0 917 -2670682
1 452 -1100664
2 97 -150805
3 37 0
漁獲(万尾) 漁業損失(万円)
0 917 ########
1 452 ########
2 97 -150805
3 37 0


漁獲尾数に単価をかけて計算した生産金額は、100億円。それに対して損失は400億円近い金額になる。1歳魚の漁獲が今年は4倍ということは、長期的な損失も4倍ということだ。また、1歳で獲れば卵は埋めないけど、3歳で獲れば、卵が埋めるわけだから、大きくしてから獲る方が資源の再生産の観点からも良い。

これは、豊漁ではなく、乱獲なんだよ。こんなのをグッドニュースとして報道するメディアも、未成魚を買いたたいて喜んでいる消費者も、意識が低すぎ。あと、こんな獲り方をしていたら、漁業は儲からなくて当たり前の話。こういう乱獲を公的資金で支えてきたんだら、日本の水産政策は愚の骨頂だよ。

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節子・・・ それ豊漁やない。 乱獲や・・・

ブリ、サバとも小型の資源量が豊富で、三陸各地で漁獲が好調に推移している。
10月は1匹2キロほどのイナダが、昨年の約4倍に急増。

引用元: 秋サバ、小ブリが豊漁=スーパーの特売品に(時事通信) – Yahoo!ニュース.


「なんで、魚すぐ消えてしまうん?」

卵を産む前に根こそぎ獲っているからです。漁獲に占める成魚の割合が2%というのは、どう見ても、乱獲です。さすが、日本の漁業者は意識が高い。

ブリの資源評価:http://abchan.job.affrc.go.jp/digests20/details/2041.pdf

太平洋全体:2007 年では、0 歳(2007 年級群)917 万尾、1 歳(2006 年級群)452 万尾、2 歳(2005 年級群)97万尾、3 歳以上(2004 年級群以前)37 万尾、合計1,502 万尾と推定した。成魚である3歳以上の占める割合は2%であった。

未成魚の大部分は房総・常磐と三陸で、成魚は太平洋中南部で漁獲されている。

また、房総ときたら、銚子。銚子と来たら、巻き網ですね。また、巻き網かっ!!

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巻き網につける薬はないなぁ。未成魚の漁獲が9割を超えるような漁業は規制しないと駄目だと思うよ。

昔の定置では、今の10倍も成魚が獲れていたんだから、現在の未成魚の漁獲圧がいかに強いかと言うことだろう。定置網の性能も日進月歩なので、資源は相当減っていますね。水研センターは、「資源量は中位」と判断をしているんだけど、俺に低位にしかみえません。今の無法状態を続けていたら、群れを追いかけ回して未成魚を一網打尽にするような漁法しか残らないだろうね。

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R de PVA

突然ですが、フリーソフトのRを使いはじめました。

三重大に来てから、貧乏でmathematicaが買えないのです。おろろーん 😥

先日のゼミで、三重のため池が減ってるんだよという話がでた。どうやら、新しいため池ができることは、まずあり得ない中で既存のため池が減少中とのこと。希少種よりも先にため池が無くなるんじゃないかとおもい、Rでため池の絶滅待ち時間を計算するプログラムをゼミの時間に作ってみた。

sim<-function(x,y,r){

out<-array(NaN,x)

for(j in 1:x){
dat<-array(NaN,100)
dat[1]=y
for(i in 1:99){dat[i+1]=rbinom(1,dat[i],r)}
out[j]<-length(dat[dat >0])
}
out
}

使い方は、sim(繰り返し回数、初期ため池数、減少率)となる。

毎年、現在のため池が50個で、毎年10%減っている状況で100回の繰り返しをするなら、sim(100,50,0.9)と入力すればよい。ヒストグラムを書きたいときは、hist(sim(100,50,0.9))でOKだ。

img09110702

これがフリーっていうのは、良い時代になったもんだ。おぢさんの若い頃は、N-88 Basicぐらいしか選択肢がなくて・・・(以下、年寄りのどうでも良い昔話が続くので省略)

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マイワシも輸入の時代です

この前、釧路に行ったんですよ。フライトの時間が迫っていたから、帰りに空港でお弁当を買ったのだ。

ほっかぶり寿司

味は、ふつうに美味しかったんだが、表示を見てびっくり。
ついに、イワシも輸入ですか!!オレゴンあたりのイワシでしょうか。

img09110502

超低水準のマイワシを、未成熟なうちに、獲れるだけ、獲っているから、食用サイズをまともに供給できない。安定生産が不可欠な加工業者は、海外から魚を買わざるを得ない。結果として、単価が高い市場は、全部外の魚に獲られてしまう。それで、「魚価が安い」とか、言ってるんだから、へそが茶を沸かすよ。img09110503

2歳で成熟する魚を、0歳と1歳で7割漁獲とか言って、終わってるんですけど。こんな獲り方をしておいて、なにが「レジームシフト」だよ。どうみても乱獲じゃないか。しかも、水産庁が中期的管理方針だとか訳解らんものを持ち出して、来年のABCを増やしているんだからつける薬がない。

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欧米から非難「棚にまでマグロか!」日本女性による乱獲報道で : bogusnews

欧米から非難「棚にまでマグロか!」日本女性による乱獲報道で : bogusnews.

これはゆゆしき事態ですぞ。

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South Park Episode Player – Whale Whores

South Park Episode Player – Whale Whores.

日本の捕鯨がおもしろおかしく描写されているので、しゃれがわからないお子様は、「日本の神聖な捕鯨を侮辱している」と怒りそうですが、この作品のメインテーマは反捕鯨陣営への風刺です。whoreは、売春婦という意味で、金目当てで鯨をネタにする保護団体を揶揄しているわけ。さらに、whoreには、偶像崇拝という意味もあるんだよね。このタイトルからして、単純な反捕鯨がテーマでないことは自明だろう。シェパードのリーダーを、Fat liar with no credibilityなどとこき下ろしているんだけど、訴訟起こされたりはしないのかね。

最後の落ちは、「そうきたか」というかんじのアメリカン・ブラックジョーク。最後に日本人が、鯨類では なく、鶏と牛を殺すようになり、”Now Japanese are normal like us”で、大団円。

鳩山首相も登場します。作中では”Fxxk you whales!!”と、断固捕鯨支持ですが、実物は・・・

鳩山首相「クジラ肉大嫌い!」 反捕鯨後押し?

クジラが資源として、世界から再評価される日はいずれ来ると思うけど、日本の捕鯨陣営は南氷洋のザトウを獲ると宣言してわざわざWhale Whoresを育てているようなものだし、持続的な捕鯨からはますます遠ざかる一方だな。

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そして、カツオ一本釣り船が生き残った:日経ビジネスオンライン

そして、カツオ一本釣り船が生き残った:日経ビジネスオンライン.

明神水産の特集なんだけど、伸びる会社は発想が正しい。

「きれいごと抜きでゆうけんど、おらが漁師は釣るまでが仕事やき。岸壁にあげたら最後、相手任せになっちゅうけんど、自分で値段をつけんことにゃ、ダメになるに決まっちゅうろう」
「四国山脈の向こうの外貨を稼ごうや」

買いたたかれない品質・生産量を維持すること
広い市場で通用する売り方をすること

言うのは簡単だけど、実際には、ハードルが高い。ほとんどの経営体は逆の方向に進み、自滅している。くず同然の小魚を、薄利多売しても、資源を痛めつけるだけで、利益はでない。また、質が低くて外では勝負できないから、「地産地消」などといって、ビジネスを矮小化させる。そんなことでは、先はありません。

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ミナミマグロ漁獲枠2割減 乱獲対応、国際会合で一致 – 徳島新聞社

ミナミマグロ漁獲枠2割減 乱獲対応、国際会合で一致 – 徳島新聞社.

日本のマグロ消費が落ち込んでいるので、この機に資源回復させるのは良いことだと思います。漁獲量を虚偽報告する無法国家がいるのが、気がかりですが、それでも大西洋クロマグロよりは、管理がしやすいだろう。

で、減船はするの? 公的資金はどれぐらい入るの?

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